【口の症状】猫の口が臭い時に考えられる病気

これまでさほど気にならなかったのに、急に猫の口の臭いがひどくなったという時には、病気を疑う必要があります。可愛らしい猫なのに、口からまるでドブのような臭いがするなんて、とてもショック。放って置くと口の中だけではなく、身体全体の大きなトラブルに関わってくる可能性があります。猫の口臭が強くなった時には、どんな病気が考えられるのか探っていきましょう。

健康な猫の口は臭くない

人間のようにひんぱんに歯を磨くわけではありませんが、それでも健康な猫の口はそれほど臭くならないはず。ただドライフードよりも缶詰を好む猫の方が、歯垢がたまりやすく臭いやすいようです。歯垢が歯石となって固まり、菌が繁殖することで歯周病がおこります。それにつれて一層口臭が強くなっていきます。
猫の歯は人間のように、歯と歯の間がくっついて生えているわけではありません。そのため、虫歯になることはほとんどないといわれます。健康な猫の歯は、犬歯が上下で4本、門歯が12本、前臼歯が10本、後臼歯が4本、計30本。
人と同じく歯と歯茎の境目に汚れがつきやすく、炎症が起きると歯肉のトラブルに発展します。

猫の口が臭くなる原因

猫の口が臭う原因としては、

  • 歯の間にはさまった食べ物
  • 口腔内の炎症
  • 体力の低下
  • 内臓疾患

などが考えられます。特に缶詰やウェットフードばかり食べていると、歯の間の歯垢や歯石が落ちにくくなり、歯に食べかすがついた状態が長く続きます。週2回程度は猫の歯の手入れを行なうのが理想的ですが、難しい場合には、歯磨き効果のある猫用のガム、ドライフードを取り入れると良いでしょう。また、口内炎や歯肉炎といった口腔内の炎症によって、口臭が発生していることがあります。臭いの原因は口だけとは限りません。体力が低下して胃腸の働きが悪くなっていると、身体の中から臭いが発生します。消化不良や下痢・脱水症状を起こしていないか、注意してあげてください。同様に、腎臓などの疾患によっても、口から悪臭がするようになります。

口が臭い時に考えられる病気

猫の口が臭いと、どうしても歯の掃除を考えますが、全身の体調を観察してみることも必要です。もしかしたら、問題は口の中だけではないのかもしれません。猫の口臭の原因として考えられる病気には、次のようなものが挙げられます。

歯周病

猫の口の臭いがきつくなった場合、最初に考えられるのが歯周病です。歯と歯茎の間にある歯周ポケットや、歯垢の中の細菌が繁殖して起こる病気です。最初は歯肉に炎症が起こり、固い餌を食べると痛がったり、噛むと血がついたりします。歯肉炎から歯周病への経過は、人間とほぼ同様で次第に歯茎がぶよぶよになり歯がぐらついてきます。歯周組織が破壊されると、歯の根元まで侵され、抜け落ちることもあります。

口内炎

猫の口内炎は悪化しやすく、口腔内全体が真っ赤にただれることもあります。口臭がきつくなり、よだれを流します。だ液が粘着質になり、血が混ざることも。痛みのため食欲がなくなり、グルーミングもしなくなります。口内炎は、口の中のケガなど外傷から起こることもありますが、猫風邪や猫エイズなどの感染症から発生している場合も多くあります。口内炎が長引くと、歯肉炎や歯周病を併発するケースもあります。治療としては、外用薬や口腔内の洗浄と共に、内科的な処置が必要となることが多いようです。

水腎症

尿路結石、膀胱腫瘍などによって、正しく尿が排出されず腎臓内の腎盂にたまる病気です。腎臓は2つあるため片方だけが発症していると、表だった症状が現れずに進行する可能性があります。口からは尿がまじったような悪臭がします。特に症状がなくても腫れあがった腎盂がしこりとなっているため、飼い主さんがさわって気づくケースもあります。両方の腎臓が水腎症になると、腎不全や尿毒症を起こし、けいれんや昏睡といった命の危険な状態に陥ります。

急性腎不全

急激に腎臓の機能が低下することにより、起こる症状です。ひんぱんなおう吐とともに、強いアンモニアの口臭が発生します。原因は、尿路閉塞や心筋症などの病気の他、腎臓に負担のかかる中毒物質などが挙げられます。また、外的な衝撃、激しい脱水症状によっても引き起こされます。重症化すると、けいれん、体温の低下などがみられ、死に至る危険性があります。

猫風邪

クラミジアウィルス、ヘルペスウィルス、カリシウィルスを始めとする、さまざまなウィルスや細菌の感染によっておこる上部気道感染症の総称です。鼻水、くしゃみ、発熱の他、口の内部や舌に潰瘍ができ、痛みが生じると共に口臭がきつくなります。体力が低下し、子猫の場合には重症化して死の危険性があります。

口臭の原因特定が大事!

猫の口の臭いが気になったら、原因を特定することが重要です。口腔内環境の悪化によるものであれば、食生活の改善や飼い主さんのお手入れが必須となります。内臓系の病気の可能性もあるので、必ず診察を受け、早めの対処をするようにしましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です