野良猫にさわれる?野良猫になつかれる触り方。好かれるにはどうしたらいい?

散歩をすると猫の姿を見かけることが多い野良猫がたくさんいる街やエリアでは、遠くから見ているだけでも気持ちが和みますね。できればナデナデしたり抱っこしたいな~という密かな欲望を抱く人も多いのではないでしょうか。けれど野良猫ちゃんは警戒心も強く、なかなか触らせてくれないのが実情です。しかし猫を飼っていない猫好きにとっては、猫を触ることができる大切なチャンス。

野良猫ちゃんと仲良くなって触る方法、ないのでしょうか?

猫は身体の小さい人が好き

猫の身体はとても小さく、低い目線から見上げると人間はとても大きく見えます。特に警戒心の強い野良猫からすれば、大きな人間は驚異です。そんな猫からすれば、少しでも身体が小さい人のほうが、まだ恐怖心も薄れるというもの。そんなわけで、猫は身体の大きな男性よりも小柄な女性のほうが「大丈夫かな?」と安心しやすいのです。

けれど背が高いから、男性だからといってガッカリしなくても大丈夫。猫ちゃんを見つけて近づくときは、まずしゃがみ込んでできるだけ身体を小さくしましょう。上から見下ろすのではなく、猫と近い目線になることが大切です。
また猫は目の前の人が急に動くとビクッとします。ドタバタと足音を立てたり、急に歩き出したりせず、身体をできるだけ小さくしたまま、ゆっくりスローに動くようにしましょう。

無理矢理触らないことが大切

慣れている飼い主さんならともかく、いきなり手を出すと猫がびっくりする可能性があります。頭を撫でれば喜ぶだろうというのは人間の勝手な思い込み。いきなり頭の上に手が伸びてきたら攻撃されると思う猫もいるでしょう。

猫を撫でる時には猫の見えるところから手を出して、まず手の匂いを嗅いでもらいます。匂いを嗅いで「危険はなさそうだな」と猫が判断すれば警戒値も少しは下がります。もちろん信頼関係ができあがっている飼い猫であれば「手の匂いを嗅ぐ」というプロセスは必要ありません。

猫の魅力は気ままさ、自由さです。そして猫はいつでも人にべったりしていたいというよりは、自分が甘えたい時だけ人の周りへ来て甘えたり、甘えさせてもらうほうが好き。身体を撫でて欲しいのもこのタイミングです。特に人に飼われていない野良猫にはこの特徴が顕著に現れます。

ふかふかの猫ちゃんの身体を撫でたい気持ちはよくわかりますが、猫は自分が甘えたい気分ではない時に触られるのは苦手です。猫が嫌がる素振りを見せているのに、無理矢理触ると嫌われてしまいます。猫に触る時は、猫が身体をそっと摺り寄せて着たり、近くで座ったりと「撫でてもいいよ」というサインを見せてくれたときだけにすると、猫に嫌われずに良い関係を長く続けることができます。

猫が好きな触り方

もし猫が「触ってもいいよ」という合図をくれたら、猫をできるだけ気持ちよくさせてあげたいですよね。猫が好きな触り方も覚えておきましょう。

触られて嬉しいポイントは猫によって違う

猫が触られて嬉しい場所のトップは、顎の下や首の周りです。猫の顎の下には臭腺という猫のフェロモンを出す腺があり、顎の下を撫でると手にその猫の匂いがうつります。猫の匂いのする手で身体を撫でてあげると、猫をより安心させてあげることができます。指先や指の背中で優しく毛をフワフワくすぐるように撫でてあげると、猫のほうから身体を押し付けてくることがありますよ。

喜ぶポイントは猫によって個性がありますので、どこが好きなのかを見極めるのも大切です。

次に猫が触られて嬉しい場所は、額や頬っぺたです。ただし面積の狭い場所なので、ここも指先で軽く毛並みに沿って撫でましょう。
そして撫でやすいのが背中。首から尻尾のつけ根にかけて手のひら全体を使い、毛並みに沿ってゆっくりと優しく撫でます。あまりゴシゴシすると猫が嫌がるので注意です。手のひらの温度が猫に伝わるくらいのソフトさ、ゆっくりしたスピードで猫に触りましょう。
最後に猫が触られて嫌がるポイントも覚えておきましょう。

それは、尻尾と肉球、そしてお腹も避けた方が無難です。これらの場所は、飼い猫ならば飼い主さんに触らせてくれることもありますが、野良猫の場合は触らないほうが良いポイントです。尻尾のつけ根に近い部分も、猫によっては嫌がりますので、猫の反応をよく観察しながら触りましょう。またお腹は、内臓が入っている猫の急所です。猫が自分からお腹を見せてコロンと寝ころび「触ってもいいよ」というポーズをしない限りは触らないほうが良いでしょう。

「今は放っておいて」サインを見逃さない

猫はきまぐれで、飼い主さんに迎合する動物ではないので、機嫌の悪い時や触って欲しくない時には噛み付いたり、引っ掻いたりすることがあります。猫に触れた時に猫が「放っておいて」サインを出してきたら、猫に触れるのは止めておきましょう。

たとえば、しっぽを叩きつけるように大きく左右に振っていたり、触った時にむっとしたような表情を見せたり、逃げようとしたりしたら嫌がっている証拠。それ以上の接触は止めておきましょう。

触られたくないポイントもある

頭や顔の周りが比較的喜ぶポイントなのに対し、しっぽやお腹、足に触られるのを嫌がる猫は結構いるようです。猫によって個性があり嫌がるポイントも異なりますので、嫌がる場所には触らないようにしましょう。

触り方にもコツがある

猫に触る時にはなるべくゆっくり優しく触るようにしましょう。猫は人間に比べて小さな動物ですので、強い力で触れると人間が思うより刺激を感じてしまうこともあるのです。人間の場合もリラクゼーションを目的としたマッサージの手の動きはゆっくり優しいはず。猫にも同様にリラックスできる触り方を心がけましょう。

触る時には猫の気持ちを汲み取って

猫好きな人にとって猫に触れることは至高の幸せですが、猫の側は必ずしも幸せを感じてくれるわけではありません。猫に喜んでもらうためには猫をよく観察して、喜んでくれているかどうかを見極めることが大切です。

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