猫は人と違い、痛みや苦しみを言葉に出して伝えることができません。もちろん飼い主さんなら、自分の猫のささいや表情からある程度察することができる、という場合も多いのですが、それでも人を相手にするよりも体調の悪化に気づきにくいですよね。
可愛い猫がいつのまにか病気になって悪化していた!ということがないよう、「今、具合が悪いんだよ」という、猫が教えてくれるサインをしっかりキャッチしたいものです。そのためには、どのような点に注意を向ければ良いのでしょうか。
猫が下痢をしていたら注意が必要
猫がトイレをしたあと、どんなうんちをしているかをきちんとチェックしていますか? 言葉で体調の悪化をつたえられない動物の場合、排泄物は重要な健康のバロメーターです。とくにうんちは猫の体調の変化をしる良い手がかりになります。
もし猫が下痢をしていたら、要注意です。可能であればすぐに病院へ連れて行って獣医の診察を受けて欲しいところなのですが、「うんちは下痢なのだけれど、元気なので様子をみたい」というケースもありますよね。
猫の下痢として考えられる原因は以下のパターンです。
- 食事
- ストレス
- 感染症
- 内蔵疾患
食事が原因の場合、食べ過ぎや食あたりの可能性もありますが、餌を変えた直後だと餌が猫に合わなかった可能性があります。また人の食べ物を食べてしまった場合もお腹を壊すことがあります。
お腹をこわしている場合は、24時間程度で回復するケースがほとんどです。もし1日以上下痢が続くようであれば、病気を疑いましょう。
ただし激しい嘔吐や下痢を繰り返す場合は緊急を要します。すぐに病院へ連れて行ってあげましょう。
猫の下痢が続く場合に、考えられる原因は?
下痢というほどでもないけれど、柔らかいうんちが続いている場合はストレスを感じている可能性があります。最近環境が変わったなど思い当たることがあれば、できるだけ猫がストレスを感じないように環境を整えてあげましょう。
また下痢が続くときはコクシジウム、ネココロナウイルスなどのウィルスに感染している可能性もあります。この場合、元気がない、嘔吐をするなどの症状がでる場合があります。
高齢になった猫は、次第に内臓も弱ってきて柔らかいうんちが続いたり、下痢をすることがあります。猫が高齢で正常ではない便が続く場合も、早めに獣医さんへ連れて行ってあげましょう。
下痢が続くと脱水症状を起こしてしまいます。特に子猫は体力がなく、すぐに衰弱してしまう可能性が高いことに注意しましょう。
大人の猫は下痢が24時間以上続いたら病院へ。子猫は24時間を待たずなるべく早く獣医師の診察を受けたほうがベターです。
猫はとても我慢強い生き物で、飼い主さんがよほど注意深く見ていてあげないと体調を崩していることになかなか気づくことができません。
猫が下痢をしていたらまずは24時間様子を見ましょう。24時間以内に治っていれば、食事に原因がある可能性があります。24時間以上続く下痢は、ストレスや感染症、内臓疾患の可能性があります。長く下痢が続くと脱水症状を起こして衰弱してしまうため、できるだけ早く病院へ連れて行ってあげましょう。なお子猫の場合は体力がないため、24時間を待たずに診察を受けることをおすすめします。
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