チワワ、ダックスフンドに始まったペットブームに、更に拍車をかけたのがトイプードルです。ふわふわの被毛とくりくりした目、ちょこちょことした歩き方はまるで人形のようで可愛いです。トイプードルを飼っている人にとって、その犬種のかかりやすい病気を知ることでいざという時に役立つと思います。なんだか様子がおかしいと思った時のために参考にしてください。
流涙症
流涙症は、涙が目からあふれて、目の下の毛が茶色くなってしまう病気です。特に白いトイプードルでは目立ちます。本来であれば、涙は鼻涙管という管によって、鼻へ流れていくようになっていますが、元々その管が狭い犬、もしくは目の炎症が続いている犬は炎症が波及して鼻涙管が細くなり、結果して涙があふれてしまいます。
放置すると細菌が繁殖しやすくなり衛生的ではないので、動物病院を受診し、適宜治療をしていきましょう。でもトイプードルの場合、目の周りの毛が伸びて目の表面にあたることでも刺激となって涙の量が多くなることがあったり、アレルギーの症状のひとつとして涙が多くなっていることもあります。
もし、獣医師により鼻涙管がつまっていると判断されたら、麻酔をして柔らかい管を通して、流れをよくする処置を行います。
白内障
白内障は、プードルに限らずとも、老犬には多くみられる病気です。人でも白内障は多く、目のレンズである水晶体という部分が白くなる病気ですが、犬の場合は目が真白に見えるほどの白さになってしまいます。この状態になったときには、病状はかなり進んでいます。
白内障はプードルの場合、加齢だけが原因ではなく、先天性または若齢から発症することもあります。予防方法はないのでできるだけ早く気づくことが重要です。外科的に治療をする病院もあります。また、点眼薬で少しでも進行を遅らせるものもありますが、効果のほどはわかりません。
クッシング症候群
クッシング症候群はホルモンの病気で別名、副腎皮質機能亢進症といいます。プードルに限らず、6歳以上の犬で見られる病気です。副腎から分泌されるホルモンが増え、全身に作用するので、以下の症状が出ることがあります。
- 体重が増える
- 食欲が増え、水を良く飲む
- 皮膚が薄くなったり、フケっぽくなる
- 左右対称の脱毛
食事の量を変えてないのに何だか最近太った、毛が薄くなってきた、などの症状が思い当たるようでしたら、一度検査を受けることをおすすめします。血液検査と超音波検査で診断を行います。飲み薬も販売されているので、治療をすることができますが、根気強くコントロールしていくことが重要です。
この他にも膝蓋骨脱臼はチワワと同様でとても多い病気です。またトイプードルは垂れ耳な上、耳の中にも毛が生えるので、外耳炎になることも比較的多いです。何かおかしいなと異常を感じたら、動物病院に行き、獣医師に相談しましょう。
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