アレルギーと言えば「猫アレルギー」がパッと浮かぶ人も少なくないでしょう。
時期が去れば症状が治まる花粉症と違い、こちらは食物アレルギーと同じで年中無休です。一番悩ましいのは、猫が好きで飼いたいけど、自分や家族が猫アレルギーで近づくこともできない、仕方なく写真や映像でその姿を愛でている片思いな皆さん。今回は、そんな皆さんが猫と両思いになるための秘訣を伝授します。
猫アレルギーはなぜ起こる?
アレルギーはアレルゲンと呼ばれる本来無害なものなのに、個人の体質に合わない物質が原因となります。このアレルゲンがlgE抗体と結合したときにヒスタミンなどの免疫系物質が撃退するよう放出されるために起こるもので、基本の原理は風邪と一緒です。猫アレルギーは猫の唾液に含まれるタンパク質などがアレルゲンとなっているそうです。
猫アレルギーの主な症状
・目(かゆみ、充血、腫れ、涙)
・鼻(くしゃみ、鼻水、かゆみ、鼻づまり)
・喉(咳、痛み、喘鳴)
・皮膚(発疹、かゆみ)
猫アレルギー対策
①部屋は常に清潔に
・敷物・布団・カーテン・枕など、布製の家具は頻繁に洗うか取り替えます。
・掃除機をかける前に床や壁、天井などを拭き掃除するのも大事。いきなり掃除機をかけると、掃除機からの排気でアレルゲンが舞ってしまい、危険です。
・掃除機や空気清浄機には空気の清浄効果のあるHEPAフィルターを使うとより効果的です。
・目が細かくアレルゲンが付きやすいカーペットは敷かない。フローリングにしましょう。どうしても敷きたいなら、ビニール製のものを。
②ウール系の衣類を着ない
・ウールは目が細かいのでアレルゲンが吸着しやすく、中々取れません。
③猫に触ったら手を洗う
・特に首や顎の下は猫が自分でグルーミングできないのでアレルゲンが豊富です。
④ブラッシングとシャンプーは頻繁に
・ブラッシングで毛が抜け落ちる前に取り除くのは有効な抜け毛対策です。もちろん、その後のコロコロやワイパーでの掃除もお忘れなく。
・シャンプーを週1回ペースですると、1ヶ月ほどで空気中のアレルゲンが半減します。ただ、猫は水を嫌がるので難しいかもしれません。
⑤専門医の診察・治療を受ける
・適切な治療を受け、薬を処方してもらいましょう。
いずれにしろ、猫アレルギー持ちの家庭が猫を飼うには大変な努力が必要ですが、中には10匹以上の猫と住んでいる猫アレルギー持ちの方もいます。
無理するのはよくないですが、様々な対策を講じれば大好きな猫と一緒に暮らすこともできるのです。
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