猫白血病ウィルス感染症〜原因・症状と対策

猫特有の危険な病気として知られている猫白血病ウィルス感染症は、猫白血病ウィルスが原因となる、猫にだけ感染してしまう病気です。この病気は猫特有の病気としても知られているように、人間や犬などの動物に感染することはなく、猫にのみ感染するものです。そして猫の病気としては重大なウィルス感染症としても知られていて、各研究者が現在でも研究を続けている病気でもあります。

感染してしまう原因

最も多い感染経路としては接触感染です。感染している猫の血中にはウィルスが存在し、そのウィルスは唾液や涙、くしゃみ、糞尿などとともに体外に排泄されてしまいます。これが猫同士の喧嘩や舐めあいなどにより、口や鼻から体内に侵入して感染していきます。特に多頭飼育の場合、同じ環境で生活しているので飲み水やトイレなどの様々なものを共有しており、さらに多頭飼育によるストレスからの免疫力低下が感染を蔓延させてしまうこともあります。

また母猫から子猫への感染では母猫が妊娠中に感染してしまうことで胎盤を通して子猫が感染してしまい、死産や流産をしてしまったり、生まれてもすぐに死に至ってしまったり、子猫衰弱症候群になってしまうこともあります。その他にも母乳を通しての感染や母猫が子猫を舐めることによってウィルスが感染していきます。母猫が感染している場合、子猫が感染する確率は100%に近く、感染からおよそ3週間前後でウィルスの陽性反応が出るようになります。

猫白血病ウィルス感染症の症状

猫白血病ウィルス感染症は、白血病だけでなく貧血や免疫力低下などを招いてしまい、流産、腎臓病など様々な病気を招いてしまう原因になります。免疫力が十分な猫の場合、体内のリンパ組織にウィルスが侵入してくるまでに自力で回復することもできますが、骨髄にウィルスが侵入してしまうと生後間もない場合ではほぼ100%、成猫の場合でもほとんど3年以内に死んでしまう病気です。その症状には急性のものと慢性のもので分けることができます。

急性期症状

感染して2~4週間程度でウィルス検査が陽性になります。ウィルスは骨髄に達し、骨髄の細胞内で増殖、免疫力が抵抗することで発熱や元気消失、リンパ節の腫れ、貧血、白血球減少、脱水、下痢などが見られます。

持続期症状

急性期に免疫力の抵抗で一時的にウィルスが減っても完全にウィルス排除が行えなかった場合、1~2年の潜伏期間を得てウィルスが再度活性化してしまいます。様々な腫瘍や腎臓病、再生不良性貧血、白血球減少などの病気を招いてしまい、悪性リンパ腫につながるケースもあります。

愛猫を守るための対策

愛猫が猫白血病ウィルス感染症にかかってしまった場合、ウィルス自体を撃退させるような完治する方法はありません。感染の超初期段階でインターフェロンの連続投与を行い回復する場合もありますが、現在の研究では確実な完治方法は見つかっておらず、発症後1~3年以内にほかの病気を併発し死んでしまうようになります。基本的にはインターフェロン投与や腫瘍に対する抗がん剤治療を続けながら余命を伸ばしていく方法がとられるようになります。

しかし、感染してしまった場合の治療はないにしても現在では猫白血病ウィルスのワクチンが開発されているので、このワクチンを事前に接種しておくことで予防することはできます。もちろんワクチンを接種したからと言って100%感染を防ぐことができるものではありませんが、感染のリスクを減らすことはできます。また普段から完全室内飼いにし感染猫との接触を避けるようにすることも大事です。普段からしっかりと栄養を取らせるように十分な免疫力を養わせることも、猫白血病ウィルス感染症から愛猫を守る予防になります。

まとめ

猫白血病ウィルス感染症はとても強い感染力で猫にのみ感染していき、愛猫を死に至らしめるとても危険な病気です。そして治療を行っても完治できるような効果的な治療法はなく、愛猫の死を待つことしかできません。しかし、飼い主が知識を持ってワクチン接種などの予防策をとることで愛猫を守ってあげることができるものでもあります。まだまだ研究が行われている猫白血病ウィルス感染症ですが、今できることをしっかりと行い、愛猫をしっかりと驚異のウィルスから守ってあげましょう。

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