猫の不正咬合~原因・症状と対策

何かしらペットを飼ったことのある人、特にハムスターやウサギのようなペットを飼ったことのある人は一度は聞いたことがあるかもしれないのが不正咬合です。不正咬合は簡単に言えば歯の噛み合わせが悪い状態のことで、実は猫でも起こる病気です。猫の歯は乳歯で26本、永久歯で30本あり、この生え変わりが正常に行われないことで上下の歯がうまく噛み合わさらず、さまざまな日常生活に問題を来してしまうこともあります。

歯の噛み合わせが悪くなってしまう原因

先天性の原因

歯の不正咬合が起こってしまう原因の一つに先天性のもの、つまり遺伝によるものがあります。特に短頭種であるペルシャ猫やヒマラヤンに起こりやすく、品種改良の中で上顎と下顎のアンバランスが悪くなってしまったため起こりやすくなってしまったケースや歯がたくさん生えてしまう病気や乳歯が抜けなかったせいで永久歯が変に生えてしまうケースもあります。

後天性の原因

また不正咬合が起こる原因で後天性のものとしては、事故による打撲や骨折、歯周病によるものもあり、体の血液供給のアンバランスさが歯の栄養を奪ってしまうことで不正咬合が起こってしまうケースもあります。

不正咬合になるとみられる症状

不正咬合で噛み合わせが悪くなると状態によっては日常生活にさまざまな障害をきたすようになり、場合によっては食事がまともに行えないなどの問題を発生してしまうこともあります。症状が軽いケースでは、歯の1本から2本程度が歪んで生えている状態で、歯が重なって生えてしまうようなものがあります。こまめに歯を磨いてあげないと歯周病や虫歯の原因になることもあります。

不正咬合の状態が悪いものでは、上の歯と下の歯が全く嚙み合わないものや犬歯が歯茎に刺さってしまうようなものもあります。こうなると食事をとってもまともに喉を通らなくなってしまったり、炎症を起こしてしまったりとさまざまな口内トラブルを招いてしまいます。

対策

不正咬合が見られても多くの場合、日常生活に支障を来たすものではないのでそのままのことがほとんどです。しかし、食事ができない場合や炎症を招くような場合には抜歯による治療を試みます。よっぽど歯並びが悪い場合で猫にとって苦痛を与えるような不正咬合の場合には歯列矯正を行うこともあります。

不正咬合にさせないためにも乳歯が生えそろう生後1か月を目安に歯をチェックするようにし、顎のバランスなどを確認することも大事です。そして、乳歯が永久歯に生え変わる生後4か月から6か月を目安に歯の生え変わりがきちんと行われているかどうか、乳歯が抜けずに残存して新しい歯が生えてくるのを邪魔していないかをチェックすることも不正咬合を防ぐポイントになります。万が一乳歯が残っている場合は早めに獣医師に相談し、抜歯してもらうようにしましょう。

まとめ

不正咬合は猫だけでなく人間でも起こりうることです。猫は私たちほど見た目を気にしませんが、歯並びが悪いことによって起きるさまざまな弊害に苦しんでいるのは同じです。不正咬合が起こると歯に物が詰まりやすくなったり、歯の汚れが落ちにくくなったりし歯周病や虫歯を招いてしまう原因にもなります。

最近では愛猫にソフトタイプの柔らかいご飯をあげる機会も増え、猫が顎を鍛える機会も減ってきました。顎が発達しないことによってどんどん顎が小さくなってしまい、不正咬合を引き起こしてしまう猫も増えてきています。病気とも位置付けがたい猫の不正咬合ですが、不正咬合になることによってさまざまな病気を招いてしまうこともあります。愛猫が不正咬合で治療をしない場合でも、しっかりと口腔ケアや様子を観察するようにしトラブルを防いであげることが大事になります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です