猫の下部尿路疾患。原因と対策、症状

猫がなかなかトイレから出てこなかったり、踏ん張ったままオシッコが出ないとなると、とても心配になりますよね。下部尿路疾患は猫によくおこる病気です。再発することも多いため、上手に付き合っていかなければならない病気です。ここでは、病気をよりよく理解するため、原因と対処方法についてご紹介していきたいと思います。

発生状況

運動不足や飲水不足のため、冬場に発症が多くなります。
動物病院に来院した猫のうち、1〜10%が下部尿路疾患と診断されます。下部尿路疾患の内訳は以下のようになります。
・特発性膀胱炎60%
・尿路結石症15〜20%
10歳以上になると尿路感染症が約半分を占めます。

発症要因

特発性膀胱炎

原因不明。ストレスの多い環境でよく発症します。臆病で神経質な猫ほど発症しやすいと報告されています。
精神に関連する神経の反応システムに異常が生じていると考えられており、尿中のカリウムやナトリウムイオンが膀胱壁を通過することで炎症が生じると考えられています。

尿路結石症(ストルバイト尿石症)

1〜10歳の猫でよく発生します。生後1週間の子猫でも生じることがあるようです。
尿のアルカリ化(pH6.5以上)、食事中のマグネシウム、リンがリスクを高めます。
しかし、尿の酸性化(pH6.5未満)により、溶かして治療をすることが可能です。

尿路結石症(シュウ酸カルシウム尿石)

加齢(7〜10歳)で最も多く発生します。オスはメスよりも発症リスクが1.5倍高いといわれており、バーミーズ、ヒマラヤン、ペルシャの発症リスクが高いそうです。
尿の酸性化(pH5.99〜6.15)によりリスクが高まりますが、結石は溶かすことができないため、外科的に取り除くしかありません。

対処方法

最も重要なことは尿量を増やすことです。尿量さえ十分であれば、尿のpHはそれほど重要ではなくなります。
尿量を増やすため、最も効果的なのは飲水量を増加させることです。そのため、カリカリよりも缶詰やレトルトパウチを与えることが効果的です。また、食事中の塩分が高いもの(1000kcal中1〜4gの食塩)を与えると飲水量を増やすことができます。塩分の高い食事を心配される方もいますが、カリカリなら100g中1g程度の塩分量であれば病気になることなく飲水量を増やすことができます。

猫が好む飲水方法を見つけることも効果的です。水道から流れた水、陶器に入った水が好きなネコもいるので、試してみてください。
さらに、オシッコをためて濃くさせないため、頻繁にトイレに行きやすい環境も作ってあげてください。部屋を暖かくしたり、トイレの数を増やしたり、猫が嫌がらない砂にしたり、毎日掃除して清潔に保つことが効果的です。

まとめ

オシッコがでなければ、急性尿毒症で急死してしまうこともある怖い病気です。猫のことを正しく理解すれば、避けられる病気のはずです。お互いに幸せに暮らすため、猫が小さい人間ではないことを正しく理解し、猫にとって幸せな生活を考えてみてください。

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