猫の再生不良性貧血~原因・症状と対策

猫の再生不良性貧血という病気を聞いたことがありますか。貧血ならわかるけど再生不良性というのがいまいちだと思う人がほとんどかもしれません。通常貧血は血液中の赤血球のバランスが悪くなった状態でヘモグロビンの濃度が低くなった場合に診断される症状です。貧血の中でも骨髄機能の低下によるものを再生不良性貧血といい、赤血球白血球、血小板などのすべてが減少してしまう病気です。

再生不良性貧血を発症してしまう原因とは?

骨髄中の造血幹細胞を減少させてしまうことで骨髄の造血能力を低下させ、血液細胞を減少させてしまう再生不良性貧血はさまざまな要因で発病してしまう可能性のある病気です。中には飼い主が気をつければ愛猫を守ることもできる要因もあるので、しっかりと内容を把握し日ごろから原因を取り除くことが大事になります。

免疫力の低下・乱れ

何らかの原因によって本来体を守るべき免疫力が、猫自身の骨髄を異物とみなしてしまうことで攻撃を仕掛け破壊してしまうことがあります。人間が発症する場合ではこのメカニズムが当てはまると考えられていますが、猫の場合はまだ研究途中といったところです。

感染症による合併症

猫エイズウィルス感染症や猫白血病ウィルス感染症、パルボウィルス感染症などの病原体に感染してしまうことで、骨髄性の貧血を起こすことが分かっています。それらの病原体が原因で骨髄の中で血液の造血作用が失われてしまい、再生不良性貧血を発症してしまうことがあります。

化学物質起因によるもの

薬剤や化学物質を使用した際に骨髄性の貧血を引き起こすことがあるとされています。抗がん剤、抗生物質、抗痙攣薬、鎮痛剤、糖尿病治療薬、エストロゲン、抗菌薬、非ステロイド系抗炎症薬、放射線などさまざまなものが起因となり引き起こす可能性があるとされていますが、因果関係のわかっていないものがほとんどです。

再生不良性貧血の主な症状

再生不良性貧血を発症してしまった場合、初期の段階ではそれほど目立った症状が現れず悪化するまで気づかないこともしばしばあります。主な症状としては、元気がなくなり、微熱が続くようになり動くのを嫌がるようになります。徐々に悪化してくると息切れを起こすようになり、体のあちこちで内出血などがみられることもあります。

その後、赤血球減少により顔面蒼白や歯茎が白くなって見えるようになり、白血球の低下で免疫力が下がり、さまざまな病気を併発するようになります。糖尿病や心肥大、心不全などを招く可能性も高くなり、死に至る場合もあります。

再生不良性貧血に勝つための対策

再生不良性貧血はその原因そのものがなかなか特定できず、予防や発症を防ぐための攻防を行いにくい特徴があります。基本的には発生してしまった後に対応するようになり、発生した症状に対し治療を行っていくようになります。治療には抗生物質投与や投薬による造血治療が行われ、貧血の具合がひどい場合には輸血を行うこともあります。

完治がなかなか難しい再生不良性貧血ですが、まったく日常生活の中で予防できないわけではありません。日ごろから免疫力を高めるため栄養バランスと運動をしっかり整えることがこの病気の発生を抑え、治癒力を高めるカギになります。

まとめ

再生不良性貧血はまだまだ解明されていない病気でもあり、人間の病気としても難病指定されている大変難しい病気です。貧血の症状は案外見落としがちで、病院で貧血だと診断されてもそれが再生不良性貧血だと診断されることも少ない病気でもあります。発症を防ぐためにも症状悪化を抑えるためにも元気なうちから健康管理に気を付け、免疫力をしっかり高めてあげることが何よりも大事なポイントになります。

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