90%が悪性、乳腺のしこりに要注意!猫の乳腺腫瘍の症状・原因・治療法について

猫の乳腺腫瘍は、猫にできる腫瘍のなかで3番目に多く、その90%が悪性腫瘍です。

猫のお腹を触っていて、乳首のあたりに「コリッ」としたしこりがあることに気づいたら、さらに、その猫が避妊手術を受けていない高齢の猫なら、乳腺腫瘍の可能性を考えなければいけません。

猫の乳腺腫瘍の原因、症状、治療法、予防法を見ていきましょう。

乳腺腫瘍の症状

お腹側に4対~5対ある乳腺のうち、その一つ、もしくは複数に硬いしこりができます。成長したしこりは自壊することが多く、悪臭を放ちます。初期の段階だと猫は痛みを感じませんが、症状が進むにつれて食欲不振に陥り、元気も消失していきます。

乳腺腫瘍はリンパ節や肺に転移しやすく、しこりを発見したときにはすでに転移している可能性もあります。肺に転移するとその後の生存期間は1、2ヶ月で、最終的に呼吸困難に陥ります。

また、乳腺腫瘍はしこりのサイズによって生存期間に大きく差が出ます。直径が2cm以下なら3、4年生存、2~3cmなら2年生存、そして3cm以上なら4ヶ月~1年生存するといわれています。1cmの差が残りの寿命を大きく変えます。

乳腺腫瘍の原因

卵巣ホルモンが関与していると考えられていますが、原因はまだ確定されていません。ただ、乳腺腫瘍は高齢期の避妊手術をしていないメス猫に多く見られ、手術していない猫は、手術済みの猫より発症するリスクが7倍高くなります。

また、シャム猫は乳腺腫瘍になりやすい傾向にあり、比較的若い時期に発症することがあります。

乳腺腫瘍の治療法

腫瘍ができた側の乳腺を、再発防止のためにすべて摘出します。同時に避妊手術を行いましょう。その後、反対側の乳腺を全摘出することもあります。

外科手術と併用する形で、抗がん剤を用いる化学療法や、放射線治療、免疫療法などを行います。

なお、乳腺腫瘍は再発することが多い病気です。猫が高齢の場合、度重なる手術はかえって体に負担をかけることになりかねません。猫にとってより良い治療法の選択を、獣医師と相談のうえ行ってください。

乳腺腫瘍の予防法

初めて発情期を迎える前(6ヶ月~1歳)までに避妊手術を受けることで、発症率をぐんと下げられます。ただし、避妊手術を受けたとしても、完全に乳腺腫瘍を予防することはできません。

定期的にお腹を触り、しこりの有無をチェック

乳腺腫瘍はしこりの大きさがその後の寿命を大きく左右します。そのため、定期的に猫のお腹を触って異常がないか確認しましょう。もし乳腺付近に「コリッ」とするものを見つけたらすぐに動物病院へ。この病気は早期発見・早期治療が何より大切です。

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