猫のリンパ腫、病気の原因、症状、治療方法は?

平均寿命が伸びたためか、猫は癌、糖尿病、脳血管障害など人間で言うところの成人病にかかるケースが増えてきました。特に癌に関しては人間同様、さまざまな部位での発症が確認され、罹患率も増えつつあります。癌の一種、リンパ腫はリンパ球が癌化してしまう病気で治ったようにみえても再発率の高いやっかいな癌です。今回はリンパ腫についてご紹介しましょう。

リンパ腫ってどんな病気?

リンパ腫はリンパ節、肝臓、脾臓などを原発に発症することが多い腫瘍です。リンパ腫の発生は猫白血病ウイルス(FeLV)と関係が深いといわれ、若い猫では猫白血病ウイルスが陽性であることが多く、高齢の猫の場合は逆に陰性であることが多いと言われています。

また、猫免疫不全ウイルスに罹っている猫はリンパ腫発症の確立が高く、猫免疫不全ウイルスと猫白血病ウイルスの両方に感染している猫は、非感染の猫に比べてリンパ腫になる確率が75倍以上になるとも言われています。

リンパ腫の症状は?

リンパ腫には消化器型、胸腺型、多中心型、皮膚型、節外型などに分けられ、型によって症状が異なります。

消化器型リンパ腫

消化器官やその近くのリンパ節に腫瘍ができるリンパ腫。下痢、嘔吐、血便などの症状が見られます。リンパ腫の中でも猫に多いタイプと言われています。

胸腺型リンパ腫

胸腺や胸腺の近くにあるリンパ節に腫瘍ができるリンパ腫。胸水が溜まりやすく肺、心臓などを圧迫するため呼吸困難、開口呼吸、咳、嘔吐などの症状が表れます。胸腺型も消化器型同様に猫に多いリンパ腫です。

多中心型リンパ腫

下頸、浅頸、膝下など体表に近いリンパに腫瘍ができるリンパ腫です。体表近くにあるリンパが大きくなったり食欲低下、体重減少などが見られます。

皮膚型リンパ腫

皮膚に腫瘍が見られます。皮膚炎のような症状が出ます。

節外型リンパ腫

目、中枢神経、腎臓などでリンパ腫が腫瘍化します。症状はリンパ腫ができた場所によって異なります。

リンパ腫の診断

リンパ腫は全身性の癌ですので、診断には腫瘍のある臓器に針を刺して細胞診するほか、血液検査、レントゲン、超音波検査、尿検査、肝臓・脾臓の針吸引検査などが必要となります。また、リンパ腫の発症には猫白血病や猫免疫不全症などが関係することからウイルス検査も行います。

リンパ腫の治療

リンパ腫は抗がん剤が比較的よく反応すると言われていて約60%で何らかの効果がありますが、治療を行っても余命は6ヶ月~9ヶ月ぐらいだと言われています。治療により寛解し、その状態が維持できる間は健康な場合と同じように生活することができますが、再発することが多いようです。

治療しないと余命が短く、治療しても再発が多い癌

リンパ腫は全身さまざまな場所に起こる癌で、できた場所によって症状や治療が異なります。治療しないと余命は1ヶ月~2ヶ月ですが、治療しても再発が多く余命が1年以内と言われていて非常に厳しい病気と言えるでしょう。抗がん剤が使われることが多いのですが、抗がん剤の使用には副作用もあります。愛猫がリンパ腫に罹ったら治療方法について獣医さんとよく相談し、治療方法を選択することが大切です。

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