普段から猫の呼吸を観察している飼い主の方、あまり多くはないのではないでしょうか?
呼吸器系統の病気は非常に症状が現れにくく、明らかな異常を見つけた時はもう手遅れ…。なんて状況になってしまうことも珍しくありません。呼吸器系統の病気を発見する最も効果的な方法は、普段から猫の呼吸に気を配ることです。
今回は猫の呼吸のチェック方法についてご紹介します。
猫の呼吸1:健康時
異常な呼吸を知るにはまず、健康なときの呼吸を知っておく必要があります。
健康なときの猫の呼吸は手のひらを鼻の前にかざさないと吐息を感じることは難しいくらいとても静かです。口を開き、舌を出して息をするのは夏場の猛暑のような環境下か、激しい運動をしたときくらいです。
猫の呼吸2:肺に異常がある時
肺になんらかの異常が生じたとき、猫はハッハッハッと短い間隔で浅い息を繰り返すようになります。通常の呼吸でこのような症状が現れる前には、運動の量が極端に減少したり、軽い運動で息を切らすといった症状も見られるようです。
このような呼吸は、肺炎、肺水腫といった肺に関わる病気に起因することが多く、他にも肋骨を折ったときも似たような呼吸になるようです。
猫の呼吸3:異物飲込、感染症になった時
誤って異物を飲み込んで気道が塞がってしまったり、感染症に感染しまった時は、フーフーとゆっくりとした間隔で、いつもよりも深く息を吸おうとする呼吸になります。
このような症状を引き起こす病気は猫伝染性腹膜炎、膿胸、胸腺型リンパ腫など様々です。肋骨の骨折や、なんらかの原因で肺や気道に穴があいてしまったときも、このような深くてゆっくりとした間隔の呼吸になります。
呼吸異常の対処法
呼吸の異常は放置しておいても自然に治癒することはほとんどありません。出来るだけ早く動物病院に行って、治療してもらう必要があります。
特に重い症状では完全に呼吸が止まってしまうこともあります。このような場合は五分治療が遅れるだけで、命が落ちる確率が飛躍的に上昇してしまいます。例え命が助かっても、重度の障害を持ってしまうこともあるので、最寄りの動物病院に駆け込んで下さい。
猫の呼吸異常について:まとめ
猫の異常な呼吸は「ハッハッハッ」という浅い呼吸と「フーフー」という深い呼吸の二種類があります。
どちらの呼吸も肺や呼吸器系統の異常(病気、異物の飲み込みなど)が原因なので、早急に獣医さんに診てもらいましょう。
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