フトアゴヒゲトカゲは元々とても丈夫で病気に強い生物です。
犬や猫のようにたくさんの病気の危険に晒されることはほとんどありませんし、予防注射を打つ必要もありません(そもそもトカゲ用のワクチンはありません)。それでも給餌や生活環境によっては体調不良に陥ってしまうことも少なくありません。
今回はフトアゴヒゲトカゲの代表的な体調不良の原因と症状、予防方法をご紹介します。
消化不良
フトアゴヒゲトカゲは意外と消化不良を起こしやすい動物です。軽症でしたらそれほど問題はないのですが、重症になると消化されなかったエサのコオロギが腸で詰まってしまうこともあるので、避けなければならない体調不良です。
消化不良の原因
周囲の環境や体温が低いときに代謝機能や消化機能が低下し、消化不良が起こってしまうリスクが高まるようです。特に大きめのエサ(フタホシコオロギなど)を食べたあとは要注意です。
消化不良の症状
元気がなくなり、床材に伏せたまま動かなくなってしまいます。消化されなかったエサがそのまま排便されることもあります。消化されなかったエサが長期間腸内で詰まってしまうと、腸が壊死して最悪の場合死んでしまうこともあります。
消化不良の治療・予防
体温や周囲の環境の温度を上げて、消化機能を活発にしてあげましょう。温浴も効果があるとされています。食事の直後の運動は控えましょう。
食欲不振
本来、フトアゴヒゲトカゲは食欲旺盛でなんでもバリバリ食べてくれます。食欲不振の兆候があっても数日様子を見ておけば、またすぐに回復してくれることも多いようです。
食欲不振の原因
食欲不振の原因は大きくわけて3つあります。1つは「ストレス」です。環境の変化(エサ・ケージの変更など)や複数飼いに対してストレスを感じるフトアゴヒゲトカゲが多いようです。
2つめはビタミンB1不足、3つめは気温の低下です。フトアゴヒゲトカゲは意外と温度に敏感でケージ内の気温が適切でも、ケージ外の気温も感じ取って食欲が低下してしまうこともあるようです。
食欲不振の症状
食べる量が少量になってしまったり、まったく食べなくなってしまいます。自然回復しなければそのまま餓死してしまうこともあります。
食欲不振の治療・予防
ストレスを与えない環境作り、ビタミンB1の摂取、温度に気を付けて適切に管理しましょう。
早期発見に努めましょう
消化不良も食欲不振も早期に発見することが大事なので、普段から注意して観察しましょう。
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