みなさんは「クル病」という病気を知っていますか?犬や猫、人の子どもにも発症することがある病気ですが、フトアゴヒゲトカゲにとっては人よりも発症しやすいので、飼い主さんは日ごろから注意しておかなければならない病気なのです。
今回はそんなフトアゴヒゲトカゲの「クル病」について、今回ご紹介します。
クル病はこんな病気
フトアゴヒゲトカゲのみならず「クル病」は特に爬虫類に多く見られる病気です。クル病の致死率は非常に高く、重症化すると死んでしまうケースがほとんどです。仮に回復できたとしても生涯障害と付き合っていかなければならなくなってしまう恐ろしい病気なのです。
クル病の症状
クル病が進行するにつれて体中の骨が柔らかくなり、背骨が陥没して曲がってしまいます。一般的に症状があらわれてしまうと「手遅れ」になってしまうことが多く、なるべく初期段階での治療が望まれます。
クル病の原因
クル病は二つの要素が不足すると発症してしまいます。
一つめは「カルシウム」です。カルシウムの摂取が足りないと、骨を形成、維持できなくなってしまい骨格そのものが変形してしまうのです。さらにひどくなると骨が柔らかくなってしまうので、満足に歩くこともできなくなってしまいます。
二つめの要素は「ビタミンD3」の不足です。ビタミンD3が不足すると、いくらカルシウムを摂っていても効率よく吸収できなくなってしまうのです。結果的にカルシウム不足となり、クル病が発症してしまうのです。
クル病の治療
上の項目でも言いましたが、クル病は症状が進行してしまうとまず助かりません。比較的初期段階のうちにカルシウムをたくさん摂らせたり、紫外線にあてることで症状が軽くなることもあります。
クル病の予防
クル病は治療が難しいので予防がとても重要です。日ごろからカルシウムを含む食べ物を積極的に与えましょう。特にカルシウムが大量に必要になる成長期には注意が必要です。
ビタミンD3は紫外線を浴びることで生成されるので、紫外線ライトは必ず設備して、十分な量を照らしてあげましょう。また天気の良い陽には積極的に日光浴させることも大切です。
クル病の予防はとても重要です
爬虫類のなかではあまり手のかからない部類のフトアゴヒゲトカゲですが、クル病にだけは気を付けてあげたいところです。
きっちりと予防していれば発症するリスクを確実に下げることができるので、日ごろから注意してあげましょう。
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