愛犬の妊娠が発覚し、自宅分娩をすると決めたらさっそく準備を始めないといけません。しかし、特に男性の方はお産についての知識が乏しいので、何から始めたらいいのか戸惑う人もいるかもしれません。
そんな方のために、今回は「犬の自宅分娩の準備とお産の世話」について、読了時間2分程度でご紹介していきます。
自宅分娩の前準備
犬が妊娠したと分かったら、まずやっておかなければならないことがあります。
それは
- 食事量の調整
- 駆虫剤・ワクチンの投与
の二点です。それぞれ以下で解説していきましょう。
食事量の調整
妊娠し、胎児が大きくなるに連れて母犬の食欲も旺盛になっていきます。質の良いドックフード(病院から処方される処方食が最適)を、一日に4~5回に分けて、こまめに与えるようにしましょう。
食事の量は母犬の態度や要求に応じて増減していく必要があります。
駆虫剤・ワクチンの投与
本来であれば、妊娠前にワクチン接種と駆虫剤を投与しておく必要があります。
ただし投与を忘れていても、妊娠して4週間以内であれば種類によっては駆虫剤を投与することも可能です。健康な子どもを産んでもらうためにも、ワクチンと駆虫剤の接種、投与は必須です。
産室の準備
産室とは、母親が子ども産むときに使用する空間のことです。人で例えるなら分娩室になるでしょうか。
出産予定日の二週間前になったら、普段使用しているベッドや小屋以外の「産室」を改めて作ってあげましょう。
作り方は簡単です。犬が横になるのに十分な大きさのダンボールなどの箱に、古タオルをたっぷり敷いてあげるだけでOK。あとは母犬がリラックスできるよう、人の出入りが少なく、静かな環境の場所に置いてあげましょう。
分娩の直前にやるべきこと
出産予定日の一週間前になったら、病院でレントゲン写真などの検査を受けましょう。このとき、自宅分娩が難しいと判断されたら、病院分娩に切り替える必要もあります。また陣痛が始まったら連絡が取れるようあらかじめ話をつけておきましょう。
出産・分娩の兆候
出産予定日が近づいてきたら、いつでも出産に対応できるよう母犬の体調・行動をよく観察する必要があります。
- おちつきがなくなる
- 急に食欲がなくなる
- 体温が下がる
このような行動を見せるようなると、出産が近い証拠です。時間はバラつきがありますが、一般的に夜半~夜明けに陣痛が始まることが多いとされています。
準備をしっかりして分娩に臨みましょう
自宅分娩には前準備と検診・獣医さんとの連携が欠かせません。いざという時のために十二分に準備をしておきましょう。
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