猫のヒゲを切ってしまうと方向感覚を無くして歩けなくなってしまう!などという話を聞いたことはありませんか?
何となく知っている知識かもしれませんが、それが本当なのか詳しく知っている方は少ないと思います。
そんな小さな疑問ですが、猫や犬を飼われている方ならば知っておきたい知識の一つだとも思うのです。この機会に、ぜひご自宅の猫や犬について知って下さい。
猫のヒゲは切っちゃダメ?
その通りです。猫のヒゲは絶対に切ってはいけません。
その理由は「ヒゲには沢山の重要な役割があるから」なのです。猫の顔を観察すると、顔に比べてヒゲが長くて邪魔なように見えます。
その邪魔なくらい長いヒゲだからこそ、大事であり絶対に切ってはいけないのです。
猫のヒゲは、アゴの下、ほっぺた、鼻の横と目の上の4カ所にピンと生えています。これは、触毛という感覚器官の一つなのです。
猫のヒゲの役割
そのヒゲがあるおかげで猫は、人が予想も出来ないような狭い場所をすり抜けるのが上手だったり、障害物を認識してよけたり高い所からジャンプしたりと様々な環境を察知する事が出来るのです。
空気の流れや暗い場所での行動、目を守るという能力もあります。目の上にあるヒゲはまぶたの神経と繋がっていて目を守っています。何かが外から身体に触れると、瞬間的に目を閉じて目を守る事も出来ます。
それだけでなく、感情表現もヒゲが助けているのです。
ヒゲは猫の精神状態を表し、リラックスしている時には下向きになり、緊張や不安、恐怖心がある時はヒゲがピンと立ち前を向いています。そんな人間には無い、特殊な役割をヒゲが担っているのです。
そのため、もし「ヒゲがない方がオシャレだ」などと勘違いをした人間がヒゲを切ってしまうと、猫はどんどん体調がおかしくなり最悪の場合、病気になってしまうかもしれません。
一度切ってしまうと、直ぐには生えてこないので様々な機能が停止してしまい部屋の片隅でうずくまったり硬直しっぱなしになってしまいます。エサを食べないという事もあるので、本当に気をつけてください。
犬のヒゲは切っても大丈夫?
犬のヒゲを切っても問題ないと思われている方は多いと思います。
見栄えも悪いし可愛くない!という人間の気持ちから切ってしまう事が多いのですが、実は犬のヒゲには生きる為の大事な役割があるのです。
猫のように詳細に解明されているわけではありませんが、いくつかは解明されているようです。
まず、犬は顔の近くや口の近くにある物が見分けにくくヒゲを下に向けて情報を得るとその物の大きさや位置が分かり、口で拾う事が出来ると言われています。
鼻の長い犬種は特に鼻が邪魔して目先の物が見えないため、ヒゲが活躍しています。
ですから、犬のヒゲを触ると嫌がったり動かしたりして反応を示します。もし必要も無いものだったら触っても無反応ですよね。
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