愛猫からのSOS?!猫の外耳炎の症状・原因・治療法について

最近、愛猫がやたらと頭を振ったり、耳を家具や柱にこすりつけたり、後ろ足で耳を掻いたりしていませんか。

気のせいと放っておくと愛猫からのSOSを逃してしまうかもしれません。特にこれからの湿気の多い季節、気をつけなくてはいけないのが外耳炎です。

今回はそんな猫の外耳炎についてご説明しましょう。

ただの耳垢かと思ったら大間違い!

愛猫が耳をかゆがっている合図を見せると、飼い主の多くは耳垢が溜まったのかと思ってしまいます。

確かに、外耳炎になると耳垢が溜まったり、臭いを発したりするようになりますが、ただの耳垢だと思って耳掃除だけで済ましてしまうと大変です。耳垢が慢性化してくると、膿が混じり、耳垂れが起きることもあります。

さらに放置しておくと外耳だけでなく、内耳炎になってしまうこともあり、耳血腫と呼ばれる耳たぶが内出血を起こし、耳たぶ内で血がたまってしまうこともあります。

こうなってしまうとなかなか治療を施すのも大変になり、愛猫にも負担がかかってしまいます。ただ耳をかゆがっているだけ、ただ耳垢が溜まっているだけと放置せず、一度獣医師に診せることをおすすめします。

外耳炎になってしまう主な原因

外耳炎になってしまう理由はいくつかあり、特に湿度の高い夏は、さまざまな要因が重なって外耳炎が起こりやすい時期になっています。

外耳炎は耳ダニと言われる、ミミヒゼンダニや耳疥癬の寄生によって起こってしまったり、アトピーやアレルギーなどによっても起こってしまったりします。

また、異物の侵入や耳の中に水が入ってしまい、外耳道内が湿ってしまい、湿気を好む真菌や細菌が感染することで外耳炎が起こることもあります。

特に耳のたれた猫や耳の中に毛が生える品種、耳の穴が狭い品種の猫では湿気が耳の中にたまりやすく菌が繁殖しやすい環境にあり外耳炎になりやすい傾向にあります。

普段から耳の中を掃除したり、乾燥させたりすることを忘れないようにしましょう。

愛猫の外耳炎治療を行うために

外耳炎の治療は、耳を洗浄することが基本となります。耳の中にたまってしまった細菌を洗い出し、清潔にし、乾燥させることが重要です。

また耳ダニが原因の場合は耳ダニ駆除剤を投与し、細菌や真菌が原因の場合は抗生物質なども使用していきます。あまりにも延焼がひどい場合には抗炎症剤を塗布し、晴れが引くのを待つこともあります。

さらに、耳血腫になってしまった場合には耳の中にたまってしまった血を抜くことが必要になります。

注射を使って抜く方法と外科手術を行わなくてはいけない方法とあり、医師の診断によって異なりますが、愛猫に負担がかかってしまいます。

そうならないためにも日ごろから耳に異常がないかをチェックし、愛猫が早い段階で発しているSOSに気づいてあげられるようにしましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です