猫も高齢になるとあまり動かなくなりますが、ちょっとした段差から落ちたり、道を歩いていて事故に遭ったりと危険なことが多くなります。
また、病気にも罹りやすく、体調の急変により心肺停止状態になる場合もあります。そんな時にどの様な対処をすれば良いのでしょうか。
猫の心肺蘇生術とは
心肺蘇生術とは、怪我や病気などにより心臓及び肺の機能が停止し、意識がない状態の救急救命処置のことを言います。
猫も人間と同様、哺乳類です。心臓マッサージや人工呼吸を行い、蘇生を試みることができます。いざという時に、覚えていることで役に立つこともあるかもしれません。
心臓と肺機能の確認
猫がぐったりとしている場合は、呼吸と心拍の確認を行います。
心臓は左側にありますので、身体の右側を下にして横に寝かせます。
家の中で一人のときは自分で病院へ連れていくことになりますが、外の場合で周りに人がいる場合は助けを呼んで車の手配をお願いするようにします。
普段から何かあった時に、救急搬送する病院の目処をつけておくと安心できるでしょう。
呼吸の確認方法
- 口元に耳を近づけて呼吸音が聞こえるか
- 胸に手を当てて上下動しているか
- 口元に手を当てて呼気を感じることができるか
心拍の確認方法
猫の大きさにもよりますが、猫の心拍を測るのは慣れていないととても難しいです。心臓・前足・後ろ足の動脈から心拍を把握することができます。
- 前足の動脈や前足の親指付近を指先で触る。
- 後ろ足親指の付近を指先で触る。
- 心臓は前足を持ち、肘を引いた状態で接触した部分が心臓の位置です。そこに指先を押し当てて心拍を確認します。
- 太ももの動脈は大腿動脈があります。太ももの内側をなぞっていくと拍動を感じることができます。
慣れないとなかなか拍動を見つけることが出来ません。いざという時に直ぐに見つけることができるよう、普段から練習しておくと良いでしょう。
人工呼吸の方法
- 舌を手前に引いて異物があるかの確認をします。
- 首を真っ直ぐにして、気道を確保して気管に空気が通りやすくします。
- 猫の背に手を入れて体勢を反り気味にし、下顎をつかみ口と肺を通る気道を一時的に遮断
- 猫の鼻先を口にくわえて早めに4~5回息を吹き込みます。
この時に肺の膨らみを確認しましょう。
心臓マッサージの方法
上記の方法でダメな場合、心臓の位置を確認したら指で10秒間に15回程マッサージをします。
人間の赤ちゃんもそうですが、指先で3~4cm程沈むくらいの強さで行います。
人口呼吸に違和感がある場合は、心臓マッサージだけでも効果はあります。
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