愛猫が何度もトイレに行くのに、トイレ砂が全然汚れていないなんてことないですか。もしかしたら、猫に多い病気、尿石症になっているかもしれません。
尿石症になるとトイレに全然行かなくなることもあり、トイレの砂が汚れなくなります。もしそういう兆候が見られたら尿石症を疑ってみてください。
猫に多い尿石症とは?
尿石症は顕微鏡で分かるくらいの小さな石のような結晶や砂が尿道などにできる病気です。
この尿石と言われるものには
- ストルバイト尿石
- シュウ酸カルシウム尿石
- ストルバイト尿石とシュウ酸カルシウム尿石の混合された結晶
- 尿酸塩尿石
- リン酸カルシウム尿石
- シスチン尿石
- 成分不明の尿石
などがあります。また尿道で発症している場合もあれば腎臓にできている場合、膀胱内にできている場合、併発している場合などあります。
気をつけるのは私生活
はっきりとした原因がまだ解明されていないのがこの尿石症の特徴ですが、その主な原因は日常生活の中にあると推測されています。
ミネラルバランスの不均衡、ビタミン不足、エサの栄養バランス、肥満、感染症などいくつかの要因が重なって発症するものと考えられています。
また水の摂取が少ないと尿濃度が高くなりやすく石ができやすいとも考えられています。
また、最近では臭いを気にする飼い主が野菜中心でできたエサなどを与えてしまい、必要な肉からの栄養素が摂れないといったこともあるようです。
まずは普段の生活からしっかりと見直すことが大事です。
尿石症からの回復
まず、愛猫がトイレに行っても尿が出ないという症状が出たら、ただちに病院に行くようにしましょう。尿が出ない状態が2、3日も続くと命さえ危険な状態になってしまいます。
尿が出ないということは体から毒素が排出されないという危険な状態です。病気の進行状態によって治療方法は変わってきますが、症状が軽い場合には投薬による治療が可能です。
投薬により石を溶かすことが出来ます。さらに併用して食事療法を行って治療していきます。
獣医師が愛猫に適切なキャットフードを教えてくれますが、phをコントロールする食事を中心に行っていきます。
ただ猫は偏食傾向にあるので全く食事を行わない場合は獣医師に相談が必要です。重症の場合は外科的手術によって石そのものを摘出するようになります。
しかし外科的手術で石を取り出しても食事療法を行っていくことが必要になるので、普段の生活から愛猫の食生活などをしっかり管理してあげるようにしましょう。
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