ハリネズミをペットにしたい人へ。ハリネズミの習性や飼い方について。

ハリネズミ

恐怖を感じると体中の針を逆立てるハリネズミ。よく見ると可愛い顔をしているため、ペットとして飼う人もいるようです。
サイズが小さいため、マンションの一人暮らしでも飼えるイメージですが、生態が広く理解されているわけではなく、ハリネズミに詳しい獣医さんも少ないので、飼う際には飼い主さん自身が情報収集する必要があります。
今回はハリネズミの習性や飼い方について、簡単にご紹介しましょう。

ハリネズミはネズミじゃない

顔や姿がネズミに似ているため、ネズミという名が付いていますが、実はハリネズミは単独でハリネズミ目ハリネズミ科を構成する哺乳類。
ハリネズミ属、アフリカハリネズミ属、オオミミハリネズミ属など、種類もさまざまです。
針のような体中のトゲが特徴ですが、これは体毛がまとまって硬化したものだと言われています。
生活サイクルは夜型で暗いところを好むようで、自然に生息しているイギリスなどでは垣根の下に住んでいたりするようです。

どこで買えるの?

最近はペットショップにもハリネズミがいることがあり、展示されていると珍しさに人々の注目を浴びているようです。しかしながら、衝動買いは禁物。購入する際は、ハリネズミの生態や飼い方に詳しいショップやブリーダーさんから購入するのがおススメです。
値段は2万円位~4万円位まで幅があるようですが、安いからと飛びつかないようにした方が良いでしょう。
ハリネズミに限りませんが、動物のブリーディングにはそれなりの時間と費用がかかり、それが値段に反映しています。
値段の差は種類の差でもありますが、どのように繁殖されたかの証でもあるからです。

ハリネズミの生態は?

ハリネズミにも個性があるようですが、概ね、夜に活動し、昼間は寝ていることが多いようです。
そういう意味では昼間働いている一人暮らしの人との生活環境は合っているかもしれません。
家に常に人がいる環境では、ケージは昼間でもゆっくり休めるところに置いておく方が良いでしょう。
驚いたり恐怖を感じたりすると、体中の針に6000本~7000本あると言われる針を立てるので、触ると痛いですが、人間に慣れれば手に乗せたり、体を撫でたりすることもできます。

飼うときに必要なものは?

ハリネズミは家の中で放し飼いするという訳にはいきませんので、ケージを購入する必要があるでしょう。
ケージはネズミやフェレット用のモノで大丈夫ですが、なるべく大きいサイズにしてあげた方が良いでしょう。小鳥を飼うための鳥かごのような小さいタイプはおススメできません。
ケージの中にはエサ場、水場だけでなく、運動することができる回し車などを設置してあげましょう。暗めのところが好きですし、昼間に寝ることが多いので、寝るための巣箱を置いてあげることも大切です。トイレ用には床に猫のトイレ用砂やペットシーツなどを引いて、汚れたら交換してあげましょう。
食事はハリネズミ専用のフードがありますので、それを入手して与えれば栄養バランスの心配もいりません。
キャットフードなどでの代用も可能ですが、ハリネズミと猫とでは必要な栄養素が若干、違います。
長い目で健康を考えたら、多少値が張っても専用のフードを購入するようにしましょう。
安いキャットフードよりは値が張りますが、ハリネズミを飼うにあたり、この位の出費は覚悟した方が良いでしょう。

飼うときは温度管理に気をつけよう

飼うときに重要なのはケージの場所です。
ハリネズミは温度変化に敏感に反応する動物ですので、温度変化の激しいところ、日の当たりすぎるところ、冬に温度が下がるところに置くのは避けましょう。
ハリネズミは一定の温度になると冬眠、夏眠をする動物ですが、家庭で飼育している場合は冬眠、夏眠は避けた方が良いそうです。そのためにもハリネズミに詳しいブリーダーさんは、ケージ内に温度計を置いて管理し、冬眠、夏眠させないことを推奨しています。
ハリネズミは小柄で可愛い動物ですが、小さいだけに慣れないと体調を把握しづらく、病気に気付かないことも多いかもしれません。
健康なら通常5年~10年は生きると言われていますので、飼い方を学んでハリネズミにとって良い環境で飼うことを心掛けましょう。

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