猫が高いところに上がらなくなった…猫の変形性関節症の症状と治療

「若い頃は飼い主さんの手の届かないような高いところに、いとも簡単に飛び上がっていた猫が、最近は床に近いところを歩いてばかり。年だからかなぁ」なんて考えている飼い主さん。

…ちょっと待って!もしかしたら、その理由は単なる老化ではなく、変形性関節症という病気かもしれません。

確かに年を取ると動きも鈍くなります。しかしながら、高齢な猫の多くは背骨や関節に障害を持ち、痛みを覚えているため、動きが鈍くなったり、高いところに登れなくなってしまうのです。

今回は、猫の変形性関節症についてご紹介しましょう。

変形性関節症ってどんな病気?

最近、サプリメントのTVCMで、「年を取ってから膝や腰が痛くて歩けなかった」年配者が登場して、症状や痛みを訴えるシーンを見かけますね。

同じように変形性関節症の猫も関節や軟骨が磨り減ったり、骨や脊椎に変形が生じたりして、動くと痛みがある状態です。

猫は痛みを隠す動物ですので、発症に気付かないことも多いのですが、心の中では人間と同じように痛みを訴えているのかもしれません。

変形性関節症が起こると、普通に歩行できなくなったり、高いところへの昇り降りができなくなったり、階段を登れなくなったりなどの変化が現れます。

そういったサインを見つけたら、あなたの猫も変形性関節症の可能性があります。獣医さんにレントゲンを撮ってもらい、関節に異常がないかどうか調べてもらいましょう。

どこの関節が発症しやすいの?

猫の場合もやはり足腰や関節が発症しやすい場所です。

前脚の肘・膝関節(脚の上の方で曲がっている部分)、足先の手根と指関節、尻尾の付け根のあたりの股関節、背中の真ん中より少し後の脊椎などが発症しやすい部分です。

調査によると10歳以上の猫のほとんどが脚のどこかに関節症を抱え、75%を超える猫が脊椎に何らかの炎症を起こしているとも言われています。

四つ足と二足歩行の違いはあっても、人間と同じようなところが病気になるのですね。

高齢猫だけじゃない。若くても変形性関節症になることがある

高齢な猫はもちろんですが、若くても先天的な関節の障害もあり、

  • 膝のお皿の骨がずれてしまう「膝蓋骨脱臼」
  • 股関節部分が変形することで起こる「股関節形成不全」
  • 足先の骨や軟骨が変形する「骨軟骨形成異常」

などの持病があると、変形性関節症を併発することもあります。現在、こういった病気を持っている猫であれば、一層気をつける必要があります。

変形性関節症はどうやって見つける? どうすれば治る?

「歩き方、座り方がおかしい」「高いところへの昇り降りをしなくなった」「走らなくなった」「触られるのを嫌がる」などの症状があったら、一度、獣医さんに相談し、レントゲンを撮ってもらいましょう。

レントゲンを見れば、変形性関節症があるかどうか判ります。

変形性関節症だとわかったら、痛みや腫れを軽減する鎮痛剤や消炎剤などが処方されます。

変形してしまった関節を元に戻すことはできませんが、サプリメントなどで悪化を防ぐことは可能ですので、獣医さんに相談してみましょう。

また、体重が重い場合は体重を減らして足腰への負担を減らす努力も必要でしょう。

人間でも猫でも年を取れば、出てくる症状はそんなに違いません。猫は痛みに耐える動物ですので、飼い主さんが想像力を働かせて、猫の気持ちや痛みを読み取ってあげることが大切です。

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