【獣医師監修】犬はバナナを食べても大丈夫?犬にバナナをあげる場合の注意点

値段も安くて栄養満点なバナナ。低カロリーでありながら糖分、ビタミンやミネラル、繊維質をたっぷり含んでいます。人間にとっては朝ごはんに良し、スポーツ前のエネルギー源にも良しの万能な食べ物ですが、犬に食べさせても良いのでしょうか?今回は犬とバナナについてご紹介しましょう。

バナナは犬にとってもオススメの食材

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結論から言えば犬にバナナをあげても問題はありません。
多くの犬は甘みのあるバナナが好きですし、犬が好きで食べたいそぶりを見せるなら、あげても大丈夫でしょう。糖類、ビタミン、ミネラル、繊維質と栄養バランスの取れたバナナは犬のおやつに最適ですし、何より皮を剥くだけで食べさせられる手軽さが飼い主さんにとって嬉しい点でしょう。

バナナを食べるとどんなメリットがあるの?

たっぷりのビタミンやミネラルが健康にプラス

バナナにはビタミンB6を筆頭にB1、B2、ビタミンCなど数種のビタミンが含まれています。また、カリウムやマグネシウムなどミネラルの含有量も他の果物に比べて豊富に含まれています。
ビタミンB群はエネルギーの代謝に不可欠な栄養素で体の働きをサポートする効果があると言われています。
また、カリウムには血流をスムーズにし、筋肉の痙攣などを防ぐ働きが、マグネシウムには血圧を調整する働きがあります。何よりもカリウムとマグネシウムの組み合わせは心臓を健康な状態に保つのに不可欠な栄養素と言われています。こういった面からもバナナは犬の健康にプラスの効果があると言えるでしょう。

繊維質とフラクトオリゴ糖の働きで腸を元気に

バナナには良質な繊維質が多く含まれていますので、犬の便秘予防に最適です。またバナナに含まれるフラクトオリゴ糖は腸内の善玉菌やビフィズス菌を増やす働きがあることが最近分かってきました。
食物繊維とフラクトオリゴ糖の黄金コンビは犬の腸内環境を整えて便秘予防にも効果があります。また、腸を元気にすることは免疫力アップにも繋がります。

バナナの糖分は長時間のエネルギー源になる

スポーツをする前にバナナを食べる人は多いようですが、これはバナナに含まれるでんぶん、ブドウ糖、果糖、ショ糖など豊富な糖類に理由があります。ブドウ糖はすばやくエネルギーに変わるため食べた直後から元気の素になりますし、果糖、ショ糖はゆっくりエネルギーになるので長時間、元気をキープすることができます。犬にバナナを食べさせるなら、散歩や運動の前にバナナを食べるようにするのが理想的でしょう。

バナナを犬にあげる時に注意したいこと

バナナ1本分(約100g)のカロリーは約84カロリーと言われています。栄養の割にはカロリーの少ない食べ物ですが食べ過ぎれば肥満に繋がる可能性があります。バナナは食べやすく美味しいため犬もついつい食べ過ぎがちです。たまのおやつであれば問題ありませんが、
バナナを含めた1日の摂取カロリーをしっかりコントロールした方が良いでしょう。
また、バナナの皮は消化によくないので必ず剥いてから与えるようにしましょう。どんな食べ物でも同じですが新しい食べ物をあげるときには、まず少しだけあげて様子を見ましょう。
あげた翌日などの便の状態や犬の様子を観察して体にあっているかどうかをチェックすることも大切です。

バナナを食べさせるなら手作りメニューがオススメ

バナナは栄養満点で犬の健康に良い果物ですが、調理しやすい点もメリットでしょう。火を加えても美味しいですし、粘りがあって咀嚼を誘うため食後の満腹感も得られるでしょう。愛犬に手作り食をあげている飼い主さんは食材にバナナを使ったレシピを試してみてはいかがでしょうか。

栄養満点のバナナで犬の食生活に彩りを

Golden retriever
ロサンジェルスでオリンピックがあった時、アメリカの選手村には大量のバナナが用意されていたそうです。オリンピックでの快勝の裏にバナナがあったことが知られると、バナナは一躍ミラクルフルーツとして注目されるようになりました。犬にとってもバナナはミラクルフルーツ。食べ過ぎに注意は必要ですが上手に取り入れて犬の食生活に彩りを添えてください。

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