冬はみかんの季節。冬になるとテーブルの上に籠にいれたみかんを置いておくという家庭は多いと思います。犬はみかんを好んで食べるイメージはあまりありませんが、実際にはみかんが好物だという犬もいるようです。今回は犬にみかんを食べさせても良いのか調べてみました。
みかんには犬に悪い栄養分は含まれていない
意外なことにみかんの主な栄養分は炭水化物。ビタミンCが多いのは知られていますが、実はビタミンAやB1なども含まれています。いずれも犬にとって必要な成分ですので食べさせても問題はありません。
ただし、皮や種、白いすじの部分、みかんの袋などは消化に良くないので、なるべくそのまま食べさせないようにしましょう。犬に食べさせる場合は皮を剥き、種やすじを取ってからあげましょう。
みかんを食べるとどんな効用があるの?

ビタミンC
みかんに含まれるビタミンCには抗酸化作用、薬の副作用を軽減する作用など、多くの効用があります。犬は人とは異なり、体内でビタミンCを生成することができるため、犬には特に外部からビタミンCを与える必要がないというのがこれまでの考え方でした。しかしながら、老犬や病気になった犬は多くのビタミンCを必要としますので、体内生成だけでは充分でない場合もあります。
ビタミンCの補充をみかんだけで行うのは非現実的ですが、みかんなどの果物を食事に上手く取り入れて、不足しているビタミンCを補うことは大切です。
ビタミンA
みかんにはビタミンAもたくさん含まれています。みかんに含まれているビタミンAはプロビタミンAと呼ばれるカロテノイドからできていて、体内で必要な量だけがビタミンA化しますので過剰摂取の心配はありません。ビタミンAは特に皮膚を健康に保つのに役立ちます。
みかんを犬にあげる時に注意したいこと
先ほども紹介しましたが、みかんの皮、種、白いすじ、袋などはあまり消化に良くありません。そのまま食べさせると未消化のまま便に出てくる可能性があります。繊維質は便秘解消に効果的と言われていますが、そのまま便に出てくるような繊維質は逆に腸への負担となりますので、みかんをあげるときにはなるべく果実のみにしましょう。
またみかんには水分が多量に含まれており、体を冷やす作用があると言われていますので、食べ過ぎは下痢等に繋がる可能性もありますので注意が必要です。
みかんを食べさせるなら手作りメニューがオススメ
みかんの白いすじや袋などは消化に悪い場合と言われていますので、そのまま与えるなら実だけを食べさせると良いでしょう。
その一方で白いすじや皮にはビタミンPが実よりも大量に含まれています。
ビタミンPはあまり知られていませんがポリフェノールの一種で、毛細血管の正常な働きを助け、中性脂肪を減らす働きがあると言われています。またビタミンPをビタミンCと一緒に摂取すると壊れやすいビタミンCを安定化する働きがあります。そのため、皮や筋を実と一緒に消化しやすく調理することで、貴重な栄養分を摂ることができるでしょう。
みかんは調理で効果的に摂取
みかんにはビタミンが多く含まれていますので、量をコントロールすれば良いおやつになるでしょう。私達人間もみかんはつい食べ過ぎてしまいますが、同じようなペースでみかんをあげることだけは注意しましょう。また調理するなどして上手に犬のフードに取り入れれば健康にもプラスになるでしょう。
コメントを残す