もし愛猫が他人に怪我を負わせる事故を起こしたら
飼い主としては考えたくないことですが可能性は決してゼロではありません。
猫が何かでパニックを起こして、万が一折り悪く居合わせた来訪者を標的にしてしまったり、たまたま開いていた玄関や窓から脱走しその先にいた、よその人に襲い掛かってしまったら・・・。
動物を飼育すると決めた以上飼い主はその事態にも考えをめぐらせるべきです。
事故が起きてしまったら、被害者に必ず治療を受けてもらってください
猫に出血するほど噛まれると、どんなに早く外科医の治療を受けても数日間は噛まれた箇所が激しい痛みを伴い腫れてしまいます。引っ掻かれて猫の爪から感染する怖い病気も有名ですが、噛み傷も十分警戒してください。
猫が他人に怪我を負わせたら、とにかく外科医の必ずいる医療機関に直行させるか同行してでも然るべき治療を受けさせてください。被害者がどんなに遠慮しても飼い主として猫が負わせた傷の危険を十分に説明して必ず治療を受けてもらい、病院の診断書ももらってください。その後のケアも必要になってきます。
利き腕側の手や指を噛まれると腫れと痛みで作業がまったくできなくなりますし、仕事ができなくなればその間の収入がなくなる場合があります。また顔を引っ掻かれたりしたらしばらく外出もできなくなり、下手をすると日雇いやバイトやパートの人は職を失う可能性も。足を噛まれれば通院どころか公共の交通機関での通勤や通学が辛くなりその間のタクシーの利用の必要も出てきます。
飼い主として賠償責任特約つきの保険にしっかり加入することが大切
飼い主は治療費の他、被害者の経済的損失も補償しなくてはいけません。そのための備えとしての賠償責任特約です。
一度加入している動物保険会社に特約の補償内容について相談確認しておきましょう。
大手の動物保険会社では一事故につき自己負担3000円で最大1000万円の補償をする賠償責任特約があります。飼い主と家族が加入している傷害保険や共済の特約についてもペットの加害事故について質問して確認しておいたほうがいいでしょう。
傷害保険のほうが賠償責任の補償の上限がもっと高くなるので備えは万全のほうがいいと思います。
知っていましたか?保健所への加害届け
猫も犬同様他者を攻撃して傷つけた際は飼い主が保健所へ加害したことを届けなくてはいけません。事故の報告をしたときに保険会社から教えられて初めて知るケースが多く、聞いたほうはドキッととしますよね。もちろんそれで殺処分というわけではないのでご安心を。
飼い主としての責任について知っておかなくてはいけないことは多いものです。
鋭い爪と牙を持つ動物を飼育していることを常に念頭におきましょう。
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