ギフトとしても使われ贅沢な果物のイメージがあるメロン。甘みのある芳醇な味はもちろん、香りも良いため興味をもつ犬もいるでしょう。そばに寄って来て鼻をヒクヒクさせたりしますね。「そんなに食べたいなら一口あげようか」と思うかもしれませんが、そもそも犬にメロンをあげても良いのでしょうか。今回は犬にメロンをあげても大丈夫なのかどうか調べてみました。
犬はメロンを食べても大丈夫
ビタミンC、葉酸、カリウムなどが豊富に含まれているメロン。他にもビタミンB6、ビタミンB1、モリブデンなどビタミンやミネラル類がバランスよく含まれていますが、いずれも犬の健康にはプラスになる成分ですので、メロンを食べさせても問題はありません。愛犬が好きなのであればたまにご褒美としてあげても良いのでしょう。
メロンを食べるとどんな効用があるの?
ビタミンCが健康を全面的にバックアップする
メロンに含まれている成分の中で最も多いのがビタミンC。ビタミンCにはコラーゲンを作る働きがありますので丈夫な軟骨、腱を保つのに欠かせませんし、抗酸化作用があるため免疫力の強化にも役立ちます。
犬はビタミンCを体内で生成することができますが、高齢の犬や病気などでストレス状態にある犬の場合は生成できる量では足りないこともあります。ビタミンCは積極的に摂取した方が良い栄養分ですので、メロンもビタミンCを補うのににプラスとなるでしょう。
カリウムで丈夫な筋肉を作る
メロンにはカリウムも多く含まれています。カリウムは細胞中の液に多く含まれ、細胞の外の水分(細胞外液)にあるナトリウムとバランスをとりながら代謝や神経活動などさまざまな生体機能を支えています。
カリウムが不足すると脱力、神経過敏、不整脈などを発症する可能性がありますので必要量を正しく摂取する必要があります。メロンのようなカリウム豊富な食品をうまく食事に取り入れればカリウム不足を防ぐことができるでしょう。
食物繊維が腸内を健康にする
メロンには食物繊維であるペクチンが豊富に含まれています。ペクチンは腸内の悪玉菌を体外に排出し、便秘を予防する働きがあります。腸内を健康にすることは免疫力をあげることにつながります。
メロンを犬にあげる時に注意したいこと
メロンに犬に有害な成分の含まれていないからと言って、与えすぎは禁物です。あげすぎれば下痢をする可能性もあります。適切な量をおやつ程度にあげるようにしましょう。また、メロンは糖度の高い果物ですが一切れ、二切れあげる分には肥満を心配する必要はないでしょう。
ただし、メロンに含まれるククミシンと呼ばれるタンパク質分解酵素の影響で喉がイガイガしたり舌がピリピリすることがあるようです。そのため、食べさせた後は犬の様子を観察するのが安全です。
また外皮は固く消化に悪いので犬には皮を除いた状態であげるようにしましょう。
メロンを食べさせるなら手作りメニューがオススメ
メロンはカットしてそのまま食べることが多い果物ですので犬にもそのままあげる飼い主さんが多いと思いますが、メロンに含まれるタンパク質分解酵素の働きを手作り食に利用しても良いでしょう。
肉メニューに混ぜたりトッピングすれば見た目が彩り豊かになるだけでなく、肉が柔らかくなった消化に優しいメニューが作れます。
メロンのもつ力を犬の健康に活かそう
甘くてジューシーなメロンを好む犬は少なくありません。栄養的には問題がありませんので犬の様子を見ながら、適切な量を与えて犬の食生活に彩を添えてあげても良いでしょう。ジャンキーなおやつよりはメロンの方がヘルシーで良いといえるのではないでしょうか。
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