犬は飼い主が食べているものに興味深々。つるつると蕎麦を食べている時にねだられて、つい2、3本犬にも分けてしまうという人もいるのでは?人では身体に良いとされている蕎麦ですが、果たして犬にとって害はないのでしょうか。蕎麦を犬に与える際の注意点も含めて見ていきましょう。
基本的には問題なし
猫と比較して雑食傾向の強い犬は、炭水化物も消化できます。極端な量でなければ、蕎麦を与えても通常は問題ないといわれています。
ただ、人間にも強い蕎麦アレルギーの人がいるように、まれに犬でもアレルギーを持っている場合があります。初めて与えた後には、良く様子を観察して、吐き気やおう吐、かゆみなどの異常が見られないかを確認しましょう。
また、蕎麦は犬にとって生きていくうえで必ずしも必要な食材ではありません。そのため、蕎麦を犬の主食とすることはできないため、人間と同様に考えるのは危険です。たまに飼い主と同じものを食べる喜びを感じさせてあげる、という程度の位置づけにしておきましょう。
蕎麦にはどんな栄養があるの?
蕎麦にはミネラルやビタミンが豊富に含まれています。犬の身体にも良いと思われる栄養素は次の通りです。
- 良質のたんぱく質
- ポリフェノール類
- 肝臓を守るコリン
- ビタミン類
蕎麦に含まれるたんぱく質の量はは、白米やうどんなど他の主食類とと比較してダントツです。しかも、非常に良質で身体への吸収率も高くなっています。ルチンやカテキンといったポリフェノール類は、体内の活性酸素の除去に働きます。毛細血管を強化し、老化防止効果があります。
蕎麦に含まれるコリンは、体内の毒素を排出するのに重要な肝臓機能をサポートします。その他、ビタミンB1、B2、Eなどは犬にとってもかかせない栄養素です。
欲しがるまま与えてもOK?蕎麦を与えるときの注意点は?
いくら蕎麦が身体に良いといっても、犬にとって最適な食物でないことは確かです。少量であれば害はありませんが、主食の量が落ちるほど与えるべきではありません。食物繊維やマグネシウムが豊富な蕎麦は、食べ過ぎると下痢の原因ともなります。
また、人間にとってダイエット食である蕎麦も犬にとっては、カロリー過多になりやすい食品です。蕎麦のカロリーは、何もつけない場合でも100gあたり274kcal。大型犬、小型犬の犬種の差はありますが、ひと口程度に留めておくのが無難です。
蕎麦の塩分はうどんほど高くありませんが、そばつゆは厳禁です。人間の味覚で美味しいと感じる塩分は、動物にとっては濃度が高すぎます。また、薬味のネギは犬にとって有害な物質なので、少量でも絶対に混ぜないでください。
蕎麦はほんのおやつ程度に
犬が長い蕎麦を食べる様子を飼い主が面白がると、犬は飼い主が喜んでくれると思い、無理をすることもあります。また、人間が食べるたび与えるのも、習慣となるため良くありません。
蕎麦は人間の食べ物であって犬用ではないことを忘れず、与える量に気をつけることが大切です。
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