【獣医師監修】犬は栗を食べても大丈夫?犬に栗をあげる場合の注意点と簡単レシピ

秋になると焼き栗やお菓子になって私達を楽しませてくれる栗。甘みがあって美味しい栗は果物ではなくナッツ類ですが、犬に食べさせても問題はないのでしょうか?今回は犬に栗を食べさせても良いのかどうか調べてみました。

犬に栗を食べさせてもいいの?

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栗は種ですので発芽に必要な栄養素が一粒にたっぷり詰まっています。主成分は炭水化物ですが、ビタミンC、B6、B1、葉酸などを始めとするビタミンはバランスよく含まれていますし、ミネラルではマンガンが多く含まれています。
いずれも犬にとって問題のない栄養素ですので犬に食べさせても問題はありません。ただし、食べ過ぎには注意が必要です。

栗を食べるとどんな効用があるの?

熱に強いビタミンCが犬の老化防止をサポート

栗に一番多く含まれているビタミンはビタミンC。ビタミンCは熱を加えると破壊されてしまいますが、栗のビタミンCはでんぷんに守られているため熱に強いと言われています。ビタミンCには抗酸化作用があり、フリーラジカルによる体へのダメージから犬を守ってくれます。犬は体内でビタミンCを合成することができますが、病気やストレスがあると体内で合成した分だけでは足りない可能性もあります。食事としてビタミンCを摂ることは犬の健康にプラスになります。

ビタミンB6が元気を作る

ビタミンB6はたんぱく質をエネルギーに変えるために働く酵素のサポート役として重要なビタミンです。たんぱく質中心の食事をとる犬にはビタミンB6が必要不可欠です。栗にはビタミンB6が含まれていますので犬のごはんに少しプラスしてあげると良いでしょう。

栗を犬にあげる時に注意したいこと

栗は種子ですので栄養豊富ではありますが食物繊維も豊富で犬にとっては消化しにくい食べ物なので、大量に食べさせるのは止めましょう
もともと野生の犬は小動物を捕らえて食べていましたが、その小動物の胃腸の中に未消化のまま残る木の実や草などが犬にとっての唯一の野菜、穀類、果物だったといわれています。犬に食べさせる栗もその程度の量が適量だと考えればよいでしょう。
また、栗は殻を剥き、渋皮を取った上で火を加えて食べさせましょう。殻はもちろんのこと、渋皮は繊維が多く消化に良くありません。
また、栗でもマロングラッセなど砂糖やお酒などを加えて調理したものは別物!カロリーの摂りすぎにつながるので、犬に食べさせないようにしましょう。

栗を使ったオススメ手作りメニュー

前項でもご紹介しましたが、栗を犬にあげる場合は必ず殻を取り、渋皮を剥いてあげることが大切です。できれば丸のままでなく、細かく砕いてあげると消化にも良いでしょう。
手作りメニューにトッピングしたり、肉に混ぜてあげたりすれば犬も喜びますし、栄養たっぷりのごはんになるでしょう。

犬に栗をあげる場合はスパイス感覚で

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甘くて栄養たっぷりの栗ですが、体に負担がかからないように摂取するには中型犬で1日1粒程度にすること、消化しやすいように手を加えることが大切です。クッキーに入れたり、トッピングしたり、ごはんに混ぜたりして秋の滋味を楽しませてあげましょう。

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