【獣医師監修】猫はぶどうを食べても大丈夫?猫にぶどうをあげると中毒になる可能性が!

秋の代表的果物のひとつ、ぶどう。抗酸化作用があるアントシアニンがたくさん含まれているので、猫の健康にも活かしたい・・・そう思う飼い主さんも多いかもしれません。果たして、猫にぶどうを食べさせても良いのでしょうか。今回は、猫にぶどうを食べさせても良いのかどうか調べてみました。

猫にぶどうはあげないで

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実のところ、ぶどうのどの成分が猫にとってどのように良くないのかはまだ完全に解明されていはいません。しかし、比較的最近になってアメリカでの臨床結果からぶどうが犬に及ぼす危険性が報告され、そこからぶどうは猫にとっても健康を害する可能性があると考えられるようになりました。
確かなことわかっていませんが体重1キロあたり、生のぶどうなら30g、レーズンの場合は10g~30g程度が致死量だという説があります。致死量にはもちろん個体差がありますので、少しの量なら安心だということはありません。猫の食べ物からぶどうは排除した方が良いでしょう

ぶどうを食べるとどんな症状が出るの?

猫がぶどうを食べると急性腎不全など重篤な症状を引き起こす可能性があります。急性腎不全は短時間に急激に症状が悪化し命に危険が及びかねない病気です。
ぶどう中毒になると、食べてから約2時間~3時間で嘔吐や下痢が見られ、食欲が減退して元気がなくなります。さらに症状が進むと尿が出なくなったりむくみなどの症状が表れたりします。
実際には猫がぶどうを好んで食べることはあまりありませんので過去に猫のぶどう中毒はあまり報告されていません。それだけに致死量などがはっきりしていないのも怖い点でしょう。

猫の場合、生のぶどうよりレーズンに注意

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猫の場合、生のぶどうを食べることはあまりないと思われます。むしろレーズンなどぶどうを使った加工品にトラブルが潜んでいる可能性があります。ぶどうの危険性は生でも干したレーズンでも変わりませんので、ぶどうから作られているものは例えジュースであっても与えない方が良いでしょう。
ぶどう中毒のトラブルを防ぐためにはぶどうの入った食品をテーブルの上に放置しないことが大切です。レーズンアイスクリームやレーズンクッキーなどのスイーツを猫にうっかり与えてしまったり、不注意から猫に食べられたりしないよう注意が必要です。

猫にとって危険な食べ物のひとつと認識しよう

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猫にとってぶどうが健康を害する可能性のある食べ物だということが分かったのは比較的最近のことです。そのため、猫にとってのぶどうの危険性を知らない飼い主さんも多いのではないでしょうか。もちろん、ぶどうは猫の好物ではありませんし、ぶどうを猫が好む肉・魚料理に使うことはそんなにないと思いますので、たまねぎやチョコレートほど心配する状況には至らないでしょうが、猫の飼い主さんなら知識として知っておく必要があるでしょう。

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