【獣医師監修】犬はマンゴーを食べても大丈夫?犬にマンゴーをあげる場合の注意点は?

とろりとした食感と甘さがいかにも、トロピカルなイメージのマンゴー。最近は国内でも普通に売られていて、とても手に入りやすいため犬にもすこしおすそ分け・・・と考える人も多いのでは?

では、そもそも犬はマンゴーを食べても問題ないのでしょうか。ここではマンゴーの犬への影響や、正しい与え方についてご紹介します。

マンゴーは与え方によって善悪が変わる!


結論から言うと、マンゴーを犬が食べても問題はありません。が、与え方によっては害になります。マンゴーは南国の果物らしく、栄養素に満ちています。一方で糖分が高く、またかなり体に強い作用を持つ成分もあり、注意が必要です。
良い香りと甘みがくせになって、いくらでも欲しがる犬もいるでしょう。しかし、必ず適量を守って与えるのが、飼い主としての役割ということを忘れてはいけません
果物は犬にとって必須の食べ物ではありません。気分転換やごほうびなどの位置づけで、少量を効果的に与えることが大切です。マンゴーには、ビタミンやカリウムといった健康に良い成分が含まれているので、夏場などの食欲が低下している時期に、補助的に活用すると良いでしょう。

お日様色のフルーツマンゴーは元気成分がいっぱい

マンゴーには次のような栄養素が含まれています。

  • βカロテン
  • ビタミンC
  • ビタミンB1・B6
  • 食物繊維
  • カリウム
  • カルシウム
  • リン

βカロテンは、細胞を保護して老化防止に効果を発揮します。ビタミンCも同様に美容成分として知られていますが、βカロテンとの相乗効果により細胞や血管を若返らせる働きがあります。
また、βカロテンは必要に応じて体内でビタミンAに変化し、目や歯茎の健康を支えます。さらに、体の抵抗力を高めるため、がん予防に効果があるとも言われています。
果物の中でも、マンゴーに豊富に含まれる食物繊維は便通を適度に促します。同じく豊富に含まれているカリウムは、腎臓の機能をサポートし、余分な塩分の排出を促進する働きがあります。

犬にマンゴーをあげるときの注意点


マンゴーに含まれるカロリーは、100gあたり64kcalです。人間よりもずっと体重の少ない犬にとっては、多くても1日15gまでが適切な摂取量です。ほんのひと欠けですが、犬にとってはそれで十分。
食べ過ぎると、肥満の元となるだけではなく、嘔吐や下痢などの原因となります。また、カリウムが強すぎて頻尿となる場合もあります。
さらに気をつけたいのは、アレルギー。マンゴーはうるし科の果物です。人間でもマンゴーで口の周囲がかゆくなる人がいるように、マンゴーにはアレルギーを起こすウルシオールという成分が含まれています。
犬の体質によっては、このアレルギー反応が強く出る場合があります。マンゴーを犬にあげた後にはしばらく犬を注意深く観察して、いつもより体をかゆがったり、目や口の周りが赤くなっている場合には獣医師に相談しましょう。

マンゴーはほんの少しのお楽しみ

栄養がぎっしりのマンゴーですが、犬にとっては少し強すぎる南国のフルーツでもあります。元気づけやちょっとした愛犬のお楽しみとして、与える程度にしておきましょう。オレンジ色の目にも楽しいマンゴー。ご主人のおやつの時間に、ほんの少しだけ分けてあげてくださいね。

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