暑い夏にごくごく飲む麦茶はとても美味しいものですが、犬にあげても大丈夫なのでしょうか。ミネラルやその他の栄養が添加された商品は?飼い主と一緒に飲ませてもOK?ここでは、麦茶の効能や与えるときの注意点についてご紹介していきます。
カフェインレスの麦茶は基本的に問題なし
犬にとって、飲み物で特に気を付けなければならないのがカフェインです。神経が興奮状態となったり、けいれんを起こし、時には死に至る危険性もあります。麦茶はノンカフェインの飲み物として、子どもや赤ちゃんにも与えられます。基本的には犬に飲ませても、問題のない飲み物の扱いとなっています。
ただ麦茶はミネラルが豊富なため、結石の疑いのある犬には向きません。また、犬に与える際には人間が飲む濃度の、2~3倍薄めて飲ませるのが良いとされています。麦茶は無添加のものであれば市販品でも構いませんが、添加物やミネラルが強化されたものは避けましょう。ベストなのは、無農薬の麦茶をわかし、薄めたものです。
意外と高い麦茶の栄養価
子どもの頃から何気なく飲んでいる麦茶ですが、実は意外な効能が隠されています。麦茶には次のような成分が含まれています。
- カルシウム
- カリウム
- マグネシウム
- リン
また、麦茶には胃の粘膜を保護する作用があります。さらに麦茶に含まれている成分のアルキルピラジンは、血液をさらさらにし、血栓ができるのを防止します。身体を冷やす効果もあるため、夏場に食欲が落ちた際の水分補給、胃の健康、さらに血液の清浄化と理想的な働きをしてます。暑さに弱く、水分のかかせない犬にとって、理想的な水分補給源と言えるでしょう。
麦茶は人間の飲み物ということを忘れずに
麦茶には犬の健康にとって特に心配するような成分は含まれていませんが、ごくまれにアレルギー症状を示す犬もいます。また、先に挙げたように結石のできやすい体質の犬には、与えるべきではありません。
麦茶には良い効能もありますが、犬に必須の飲み物ではないことを忘れないようにしましょう。夏の暑い盛りに、水よりも好んで飲んでくれるようであれば、薄めて与えて構いません。ただ、味がついている分、習慣化してしまうことも考えられます。麦茶ばかり欲しがり、水を飲まなくなると厄介です。麦茶は身体を冷やすため、飲ませすぎると下痢をする可能性もあります。おなかを壊しやすい犬には、注意が必要です。
程度を考えて与えればOK
犬も人間も夏の暑さには弱りがちです。少しでも、熱中症対策となるのであれば、麦茶を活用するのも良いでしょう。その際、飼い主のものをそのまま飲ませるのではなく、濃度を薄め、室温に戻したものを飲ませるようにしてください。正しい与えかたを守り、元気に季節を乗り切りましょう。
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