つるつるとのど越しの良いうどんは、人間だけでなく犬も好きな食べ物のひとつ。ねだられると、ついどんぶりの中から分けてあげているという方もいるかもしれません。
でも、うどんは犬にとって塩分過多になりやすい食べものです。犬にうどんを食べさせても良いのか、食べさせるときに気をつけなければならないことなどについて考えていきます。
うどん自体にも塩分がある
うどんそのものには、犬にとってそれほど有害な物質が含まれているわけではありません。一番気にしなければならないのは、塩分です。
人間は排尿以外にも汗腺を通して、塩分を排出しています。犬や猫は汗をかくことができないため、体内に余分な塩分が貯まると、十分な処理ができなくなります。人間のように定期的に塩分のある食事を摂る必要がないのは、このためです。
犬にとって多すぎる塩分は有害、という知識が一般的になっている今日、うどんをだし汁ごと食べさせる飼い主さんはあまりいないでしょう。しかし、うどんを作るときにかなり多くの塩を使います。ゆで汁やうどんにも、塩分が含まれていることを忘れてはいけません。
犬にうどんを食べさせるときの注意点とは?
私たちにとって身近な食材のうどん。では、犬に食べさせる際の注意点とは何でしょうか。
- 人間のだし汁を使わない
- ゆで汁は与えない
- ゆでたら水洗いする
- 味つけはしない、または塩分を入れないだし汁を使う
- タンパク質をトッピングする
- うどんばかり与えない
しょうゆや塩で味をつけただし汁は使わず、かつおやいりこ等のだし汁のみを加えるか、味つけなしで与えるようにしましょう。炭水化物であるうどんのみでは栄養が偏ります。必ず卵や肉類などもトッピングしてあげましょう。
うどんは比較的安全な食物ですが、連続して与えないようにしてください。肥満の原因にもなります。
犬にうどんを食べさせるときの注意
人間にも小麦アレルギーの人がいるように、まれに犬にもアレルギー症状が現れることがあります。
アレルギーの症状としては、目の周りの赤み、湿疹、じんましん、嘔吐、下痢などがあります。最初からたくさん食べさせず、少しずつ与えて様子を見てください。
人間の食べているうどんは、塩分以外にもネギなどの薬味で、犬には合わないものが入っている恐れがあります。犬には「素うどん」を与えるようにしてください。
うどんは比較的消化も良く、エネルギーに転化しやすい炭水化物のひとつです。うどん好きの犬ならば、食欲のないときのお助けメニューとして活用できます。うどんをツルツルと上手に食べる犬の動画なども良く見かけますが、うまく咀嚼できない犬もいます。また、消化を助けるためにも細かく切ってあげると安心です。
うどんで犬の食事に広がりを
炭水化物であるうどんは、犬の毎日の食事に向いているわけではありません。しかし、人間の食べ物の中では、犬におすそ分けをしても障りの少ない食材と言えるでしょう。
上手に活用することで、犬の食事に広がりをつけることができます。お昼にうどんを食べるときには、愛犬用の特性うどんを工夫して作ってあげるといいかもしれませんね。
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