猫の応急処置。猫がアクシデントにあった時のために、知っておきたい応急処置について

屋外を出歩く猫は言うまでもありませんが、家から出ない猫であってもアクシデントに合う危険性はあり、具合が悪くなったり怪我をしたりすることがあります。

そんな場合は病院に行くのが一番ですが、知識があれば病院に行く前に応急処置を施すことができ、怪我や病気を最小限に抑えることも可能ですし、愛猫の治療もずっと楽になるはずです。知っておきたい応急処置についてケース別にご紹介しましょう。

熱中症

熱中症は体の熱を逃がすことができない状態。猫の平熱は38℃前後ですが、熱中症になると40℃以上になり、呼吸困難やよだれなどの症状が出ます。応急処置にはまず、体を冷やしてあげることが大切です。体を水につける、水で濡らしたタオルで体をすっぽり包むなどして体の熱を逃がしてあげましょう。

感電

まず、感電の原因になっているコードや家電から猫を離します。電気のコードを咥えて感電している場合は、まずコンセントを抜きますが、くれぐれも飼い主さんが感電しないように注意しましょう。万が一、猫のお腹を見て、もし呼吸をしていないようなら人工呼吸します。

人工呼吸の方法は、まず猫を横向けに寝かせ、口の部分を手のひらで覆い、鼻から約3秒、空気を入れてあげます。猫が自力で呼吸するまで続けます。

やけど

やけどした部分に水をかけます。やけどの範囲が広いようなら、洗面台などに水を貯めながら水をかけて上げましょう。清潔なタオルか何かに包んで病院に連れて行きます。電気毛布やストーブなどによる低温やけどの場合は、長時間かけてやけどになっていますので、応急処置というより、病院に連れて行きましょう。

出血が止まらない

ひっかき傷程度なら、弱めの消毒薬などでばい菌が入らないように処置してあげましょう。血が止まらないようならガーゼやタオルなどで押さえて血が止まるのを待ちます。それでも血が止まらないようなら傷口から少し上、心臓に近い位置を幅の広い布などで縛って止血しつつ、病院へ行きましょう。

骨折

脚をずっと引きずり、地面に脚を付けないようなら骨折の可能性があります。折れた部分が動かないようにタオルなどで下を支えて病院へ運びましょう。病院まではなるべく体が揺れないように工夫してあげましょう。

おぼれた

猫は温かいお風呂の蓋の上が好きですが、うっかりするとお風呂に落ちておぼれることがあります。猫がおぼれて水を飲んでいるようなら、逆さまにして飲んだ水を吐かせます。

呼吸をしていないようなら人工呼吸を、心臓が動いていないようなら心臓マッサージを行います。心臓マッサージは猫を横にして両手の平で胸を挟み込むようにして1分間30回のペースで押します。

いざという時のために

応急処置の方法を知っているかどうかで助かる命もあります。できれば普段から猫用の救急箱を用意して、緊急事態に備えましょう。猫がアクシデントにあって動揺する中で、応急処置に使用する道具を探すのは結構、大変です。

もちろん、猫がアクシデントに合わないように家の中を整えておくことが一番大切。猫にとって危険なモノはなるべく、引き出しなどに仕舞っておきましょう。

コンセントなども子供が感電しないように蓋が売っていますので、そういったモノを活用するのがおススメです。

飼い主さんの気配りで、家を猫にとって安全な場所にしてあげましょう。

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