便秘になると本当にキツいですよね。猫も人と同じように便秘になります。しかしその具合がちょっとおかしかったら注意が必要です。巨大結腸症という病気かもしれません。
この病気は一度なってしまったら、生活改善だけではなかなか治らない病気です。愛猫が「最近、便秘気味」という方は、ぜひ一度読んでみてください。
結腸ってどこにあるの?
結腸は大腸の一部で排泄物の“水分を吸い取る”働きがあります。
この結腸がなんらかの理由で巨大化してしまうと、排泄物の水分を過剰に吸い取ってしまい、排泄物を外に出しにくくなり、どんどん大腸の中に溜まっていってしまいます。
このことを巨大結腸症といいます。
巨大結腸症の症状
巨大結腸症を発症する猫が多い年齢は、オスメス関係なく5歳前後。品種などで特に差はないようです。
・数週間から数年におよぶとても長い期間の便秘症状。
・トイレの回数が増加。
・軟便が多くなる。
・食欲の低下
などが主な症状になります。
巨大結腸症の原因
巨大結腸症は“先天性”と“後天性”の原因があります。二つを詳しく解説していきましょう。
先天性
生まれつき骨格や結腸に異常がある場合、巨大結腸症を発症してしまうことがあります。骨格や結腸だけではなく、神経系等にも異常がある場合、同じように巨大結腸症を引き起こしてしまうことがあるようです。
後天性
先天性よりも、後天性の巨大結腸症の方が原因としては多いようです。
なんらかの理由で腸の働きが弱まったり、骨格の形が変わってしまう。神経に損傷が出来た。といった理由で便が出にくくなり、大腸に溜まってしまうことで、巨大結腸症を発症してしまいます。
交通事故や、大腸の病気、骨盤の骨折、自律神経の損傷などが引き金となることが多いです。
巨大結腸症の治療
まずは定期的な浣腸と食事の改善で治療をすすめていきます。自力では難しいので必ずこの時点で獣医さんの指導に従って下さい。
それでも効果が見られない場合、外科手術を行います。
結腸の巨大化した部分を切り取ることで、症状が劇的に改善します。下痢などの副作用などもありますが、ほとんど数か月で収まりますので、心配はいりません。
まとめ:巨大結腸症にならないために
交通事故や外部的要因による後天性の巨大結腸症を防ぐために、なるべく外に出さないようにしましょう。
また早期発見も必要です。毎日の排便チェックも心がけましょう。
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