我々人間は、病院や薬局に行くと他に飲んでいる薬やサプリメントはないか、薬を飲むときに特定の飲み物は避けてほしいなど薬の飲み合わせに関して、様々な決まりがありますよね。病気を治すための薬ですから、効果がなくなってしまうと困りもの。犬猫がもらう薬と、それと一緒に口に入れるフードは相性はあるのでしょうか?
基本的にはどれも問題ない
基本的にはどのフードを食べていても、薬はすべて問題なく飲むことができます。含まれている成分同士がケンカすることはありませんが、飲む順番に注意が必要なこともあります。食前に飲んでしまうと胃を荒らしてしまったり、食中に飲むと特定の成分を薬が吸収してしまったりすることがありますので、薬を飲むタイミングはかかりつけの獣医の先生の指示に従いましょう。
治療目的に合ったフードを食べること
例えばお腹を壊しているのに、脂肪が多く消化に悪いものばかり食べていたりすると薬を飲んでいる意味がなくなってしまいます。もしも薬の効果を邪魔してしまうようなフードを食べていないか心配であれば、受診した際に獣医の先生に聞くと良いでしょう。治療の間だけ、療法食を勧められたり、サンプルをもらったりすることもできるので、相談しておくのが1番安心です。
薬を飲ませやすいのはウェットフード
自宅で投薬するときに困るのは、薬をうまく飲んでくれない事ですよね。口の中に入れるにも、失敗ばかりで触らせてくれなくなってしまうし、ドライフードに混ぜるとすぐにバレてしまう。そんなときは、ウェットフードに薬を包んでお団子にしてあげると案外すんなり飲んでくれることがありますよ。
大きめの薬は半分か4分の1くらいに小さくして、ひとつのお団子に薬を1粒だけ入れましょう。何粒もあって、いっきに飲ませたくなる気持ちはわかりますが、ぐっとこらえて1粒ずつ地道に与えて行きましょう。お団子もフードの部分が多くなるように、なるべく大きめに作ってください。薬の存在に気付くといっさい口に入れなくなってしまうこともありますので、こっそりお団子にして、苦い薬は最後に与えるようにしましょう。
いつもと同じフードで大丈夫
特別な例を除いて、基本的にはどのフードもどの薬を飲んでいても普段通り食べることができます。それでもまだ心配であれば、治療にあった療法食に変えるのも良いでしょう。薬とフードと成分的な相性というよりも、飲ませやすさ、飲ませにくさでそれぞれ相性がありそうです。ウェットフードは散剤や錠剤、液剤にも適していますが、ドライフードは錠剤、液剤にしか適していません。それも、薬の味を気にしない犬猫でないと食べてくれる事はないでしょう。飲ませやすさを重視して、投薬している間だけでもフードをいつもと違うものにするのも良いかもしれませんね。
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