初夏のほんの一時期に出回るびわは、ほんのり甘くて美味しい果物。ハムスターも喜びそうですが、食べさせても大丈夫でしょうか?何とびわには怖い毒性があるという話も。ハムスターとびわについて、知っておきたい情報をまとめてみました。
毒性はタネにあり 果肉は大丈夫
ふっくらしたびわの実の中には、大きなタネが入っていますよね。ハムスターはひまわりなどのタネを食べるくらいだから、このタネも食べられる?と思ったら大間違いです。びわやさくらんぼ、桃などのタネにはアミグダリンという、消化の途中で青酸性の毒物に変わる成分が入っています。また、未成熟の実や葉にも同様の危険性があります。スーパーなどで売られているびわは、成熟したものだけです。人間がおいしく食べられる状態の果肉を、ほんの少し分けてあげる分には問題はないでしょう。びわの魅力はそのみずみずしい甘さです。ハムスターが食べ過ぎると、水分で下痢をしてしまいます。美味しそうに食べるからといっても、あげ過ぎないように気をつけましょう。
びわにも栄養があるの?
やんわりと穏やかな味わいのびわには、あまり栄養がなさそうにも思えます。びわにはどのような成分があるのでしょうか。
- βカロテン
- ポリフェノール
- ビタミンB1・B2
- ビタミンC
- ビタミンE
- マンガン
- カルシウム
- カリウム
- 葉酸
驚いたことにびわには優れた健康効果があり、昔のお医者さんは必ず庭先にびわを植えていたといいます。葉も含めた薬効成分が良く知られていたのですね。びわの実には多量のβカロテンが含まれており、高い抗酸化力があります。体内のサビといわれる活性酸素を除去する働きで、粘膜や皮膚を若返らせ、抵抗力をアップします。ミネラルやビタミンがバランスよく含まれていることで、身体全体の調子を整えてくれます。
ハムスターにびわを食べさせるときには
先にあげたように、びわの青い未成熟の実やタネには強い毒性があります。絶対にハムスターに与えてはいけません。あげて良いのは、皮をむくと汁が滴るほどに良く熟れている果肉のみ。0.5~1センチ角程度にして与えましょう。水分が多いので、軟便気味のハムスターには与えないでください。また、びわは身体を冷やす作用があるので、病後や老齢のハムスターにはあげない方が良いかもしれません。どんなに良い成分をもつ果物であっても、食事の代わりにはなりません。口当たりが良いものを食べ続けると、ペレットの食いつきが悪くなります。おやつと主食のバランスをとりながら、与えるようにしてください。
ハムスターは何でも食べる
雑食性のハムスターは、特に果物は何でも食べます。危険性のあるもの、与えて良い部位の判断は、飼い主さんが任されるのです。可愛いからといって、良くわからずに食べさせると、ハムスターの命を縮めることもあります。日頃から情報を良くチェックして、ハムスターの健康を守ってあげてくださいね。
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