ハムスターにしめじは必要なし 体調不良を招くかも?

香りマツタケ味しめじ、というくらい人間にとっては美味しいきのこのしめじ。ハムスターにあげたらどうだろう、と思っている飼い主さんもいるようです。でもきのこはハムスターには必要のない食べ物。ここではその理由を見ていきましょう。

低カロリーのしめじは意味がない

しめじは、食物繊維が豊富で低カロリー。人間のダイエット食材として、旬の時期には話題になりますよね。でも、しめじでハムスターにダイエットさせることは無意味です。ハムスターの肥満は、ペレット以外の食物や、ペレットの与え過ぎの結果。正しい量のペレットと水だけを食べさせていれば、自然と正常な体重に落ち着きます。逆に多すぎる食物繊維は、ハムスターに下痢を招く危険もあります。毒性があるわけではありませんが、特に優れた効果の期待もできません。味の点からいってもハムスターが喜んで食べるとは考えにくいので、あえてしめじをハムスターに与える必要はどこにもないようです。

しめじは何でできている?

しめじのようなきのこ類は、いったい何でできてるのでしょう。きのこが菌類であることは、知っている人も多いですね。しめじの本体は、実は地中にある菌糸。地面の上に出ている傘の部分は、胞子を広げるための植物でいう花にあたります。しめじにも、それなりに栄養が含まれており、疲労回復に役立つナイアシンなどの成分もあります。ビタミン類では、ビタミンDの含有量が目立ちます。が、もっとも特徴的なのは、やはり豊富な食物繊維です。一見あまりおなかがいっぱいになりそうもないしめじですが、意外と腹持ちが良いのはこの食物繊維のおかげ。逆にいえば、大量にたべると消化不良の原因となります。

ハムスターの下痢は時に命取り

しめじがハムスターに与える影響として怖いのは、おなかを壊してしまうことです。人間と違い、身体が小さなハムスターは下痢が続くとすぐに体力が落ちてしまいます。脱水症状を起こし、重症化する可能性があります。水分や食物繊維の多い食べ物は、要注意。ハムスターが食べられるものであっても、量を調節して与えなければなりません。下痢をしている場合には、身体を冷やさないように。敷き藁を大目にし、少し暗くして静かに休める環境を整えます。できれば小動物用の床暖ヒーターで、おなかの下から温めてあげましょう。獣医師の意見では、ハムスターには整腸剤やヨーグルトの効果ないとのこと。それよりも経口補水液、スポーツドリンクなどを、水とは別に与えると良いようです。

人には美味でもハムスターには関係なし

しめじは美味しいきのこですが、ハムスターにとっては食べる必要がありません。健康に良さそうだ、というイメージだけで与えると、時に逆効果に。初めて食べさせるものは良く調べ、「わからないものは与えない」という姿勢が、結果的にはハムスターを守ることになります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です