ドライフードに切り替える方法は以前の記事「子猫のフードをドライフードにしたい!いつからどう変えていく?【獣医師が解説】」で紹介しましたが、うまく行っているでしょうか?中には「ドライフードに変えたとたん食べなくなってしまった」とか「ドライの食べが悪いから結局ウェットにしている」なんて人もいるようです。今回は、ドライからウェットに切り替えがうまく行かない場合に、何をしたらいいかを考えてみましょう。
1.食べる環境の工夫
できるだけ猫が「ご飯を食べたい」と思うような工夫を3つ紹介します。
お腹を空かせる
子猫がドライフードを食べない理由として意外と多いのが、遊びに夢中でご飯がどっちでもいいというパターンです。その場合は、とにかくできるだけ運動させてお腹を空かせてあげましょう。運動でお腹がすけば自然にドライフードを食べるという子猫は多いです。
少量ずつ与える
ご飯はいつでも出て来るから、食べたい時に食べるという猫ちゃんもいます。そうなると、ご飯の優先順位が下がってあまり食べなくなる子もいます。
その場合は、ご飯を小出しにすることが有効です。満腹感を味わわせないことで、「ご飯が出てきたら食べなければ」という意識が付くようになります。
我慢比べに負けない
ドライフードをまったく食べないからウェットフードを与えるということを繰り返すと、「食べなければ美味しいものが出て来る」ということを覚えてしまいます。月齢によって食べなくても大丈夫な時間は違いますが、元気に遊んでいる間は、多少食べない時間が長くなっても問題ありません。
食べない時間が長くなりすぎると低血糖などの危険があるため、元気がない場合は注意が必要ですが、元気な場合は我慢比べに負けないことも大切です。元気具合を見ながら、大丈夫な範囲で我慢してみましょう。
ドライフードの嗜好性を高める
ウェットフードに比べ、ドライフードはにおいがあまりなく、そのせいで食べないという子猫も多いです。上の方法を試してみても食べない子には、以下のように嗜好性を高める方法を使ってみてください。うまく行った場合は、徐々にドライフードのみにしていくといいでしょう。
ウェットフードを混ぜる
ドライフードだけで食べない場合は、ドライフードに少しウェットフードを混ぜましょう。その時のポイントは、ぐちゃぐちゃに混ぜることです。ドライの上にウェットを置くだけだと、ウェットだけ食べてしまうこともあるので、必ずドライも食べるようぐちゃぐちゃに混ぜておきましょう。
肉の煮汁やツナのオイルをかける
におい付けのために少しだけ肉の煮汁やツナのオイルを変えてあげるのもいいでしょう。ただし、濃い味のものや玉ねぎが入った煮汁は厳禁です。また、大量にかけるのも良くないです。味付け程度に少しだけかけてあげるのがポイントです。
できるだけ小袋のフードにする
キャットフードは、賞味期限内でも開封直後から酸化が進み、嗜好性が落ちてしまいます。できるだけ小さくて、早く使い切れるフードを買って、フードが劣化しないようにしましょう。
ドライフードを食べないときにやってはいけないNGな行動
最後に、ドライフードを食べさせるためにやってはいけないNGな行動を紹介します。
ウェットを与える
上にも少し紹介しましたが、ドライフードを食べないときにすぐにウェットフードを与えると、ドライフードを食べなくてもいいと覚えてしまいます。すぐにウェットフードを与えないで、まずは与え方の工夫をしてみましょう。
コロコロ種類を変える
買ってきてすぐのフードは食べるけれどすぐに飽きてしまうという場合、すぐに他の種類のフードを買ってくるという人もいるようです。これも実はNGな行動で、これを繰り返すとすぐにフードに飽きてしまうようなります。また、将来的に病気になった時に、その病気に必要な療法食を食べさせるのが難しくなることも多いです。
まとめ
「猫が欲しがるからついついおいしいものを……」という飼い主さん、猫ちゃんの作戦にまんまとはまってしまっていますよ。そのときは良くても将来的には愛猫のためにはなりません。
今回紹介した方法を使って、ドライフードをしっかり食べてくれるようにしておきましょう!
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