お料理のすみっこに乗っている飾り、というのがパセリのイメージですが、実はとても栄養があります。ハムスターにとっても、重大な病気につながるような成分はありません。日持ちも良く、栽培も簡単なパセリ。食べさせるときの注意点も含めて見ていきましょう。
毎日大量に与えなければ大丈夫
鮮やかなグリーンのパセリは、ちょっとクセがあるので苦手、という人も多いでしょう。でも、飾り物にしておくのはとてももったいないほどの栄養があります。ハムスターに食べさせるに際して、気になる成分は硝酸塩とカルシウム。硝酸塩は大量に摂取し続けると、ガンを誘発するといわれる物質です。また、カルシウムが多い食事はハムスターの尿路結石をまねきます。でも、それらが含まれている野菜は、パセリに限った事ではありません。毎日、同じ野菜を大量に与え続けるのでなければ、それほど神経質になる必要はないでしょう。パセリは水分量もほどほどで、薬効成分にも優れた野菜。野菜のローテーションに加えても、問題ありません。
薬としても使われたパセリ
原産地の地中海周辺では、古代から栽培され、珍重されてきたパセリ。香辛料としてだけではなく、かゆみどめ、虫刺されの薬としても活用されていたといいます。そんなパセリの主な成分には次のようなものが挙げられます。
- βカロテン
- ビタミンB1・B2
- ビタミンC
- ビタミンE
- ビタミンK
- 葉酸
- マグネシウム
- カルシウム
- カリウム
- 鉄
パセリの特徴として見られるのは、非常にバランスよく各種の栄養素を含んでいることです。特に鉄分を始めとするミネラル群が豊富で、貧血予防や骨の強化に役立ちます。また、βカロテン、ビタミンC、ビタミンEは体内の活性酸素を除去し、高い抗酸化作用で身体を守ります。細胞レベルでの代謝を促進するので、皮膚や粘膜を整え抵抗力をアップさせる働きがあります。
ハムスターにパセリを食べさせるときは
パセリの水分量は80%台で、野菜としては低い割合です。そのため、下痢に関してはあまり心配はないでしょう。ただ、ハムスターの場合、野菜はビタミンに加えて水分補給の意味合いもあるため、乾燥パセリを与えるよりは生のものが適しています。適当な大きさのパセリを与えられたハムスターは、両手で上手に食べます。様子がとても可愛らしくて、思わず心がなごみますね。先にあげたように、パセリは硝酸塩・カルシウム量が高いので、連食させるのは避けましょう。パセリは虫がつきにくく、簡単にベランダなどで栽培できます。無農薬で安心な自家製パセリを、ハムスター用に育てるのも楽しいですね。
パセリの健康効果をハムスターにも
わき役となりがちなパセリですが、ハムスターの食生活に加えることができる野菜のひとつです。サンドイッチやサラダの中に入っているものは、味付けされていたり、オイルがついているので与えない方が良いでしょう。なるべく無農薬で新鮮なものを、食べさせてあげてくださいね。
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