甘くて良い香りのパイナップルは、ハムスターが喜んでくれそうな果物。でもあまり食べさせない方が良いようです。ここではハムスターにパイナップルを食べさせることについての注意点と、パイナップルが必要な場合を見ていきましょう。
パイナップルの要注意点は糖質と酵素
パイナップルはお肉を柔らかくする食材としても、知られていますよね。これは、パイナップルがもつタンパク質を分解する酵素の働きによるもの。ブロメラインと呼ばれ、人によっては刺激が強すぎて、汁がついた部分で肌荒れがおきることもあります。食べ過ぎて口の中がピリピリとした経験を持つ人もいるでしょう。ハムスターにとっては、かなり強力な刺激となります。食べさせるとしても、ほんのひとかけらだけ、が鉄則です。また、パイナップルは糖質が高く、水分も多い果物。肥満や下痢の原因となります。パイナップルはドライフルーツとしても利用が多い果物ですが、人間用のものはさらに糖分が加えられているのでハムスターに与えるのはやめましょう。
長毛種にはメリットも
ハムスターにとって、もともと果物はおやつの範囲です。パイナップルについては、わざわざ食べさせる必要がないという解釈で間違いありません。が、おなかの中に毛玉のたまりやすい長毛種のハムスターには、パイナップルを食べるメリットがあります。ハムスターは猫のように、吐き戻しができず、何らかのきっかけで毛玉が消化器内にたまることがあります。パイナップルやパパイヤなどの南国の果物は、毛玉の蓄積を防ぐ効果が期待できます。酵素の働きは、缶詰などになると失われてしまいます。必ず生のパイナップルを、週に1度程度、少しだけ与えます。また、100%果汁であれば、パイナップルジュースでも良いでしょう。
ハムスターにパイナップルを食べさせるときは
新鮮で良く熟したパイナップルを飼い主さんが食べる際に、ハムスターにも分けてあげたいというのであれば、次のようなことに注意をしてください。
- 生のパイナップルであること
- ごく少量にすること
- 体調をみること
- 食べ残しはすぐに片づける
糖分が多く、嗜好性が高い食品なので、食事に影響が出ない程度の量を考えます。また、水分が多いので下痢に注意をしてください。生の果物は傷みやすく、汁の糖分はカビを発生させます。食べさせた後は、ケージなどをよくふき取っておきましょう。
ドライタイプは、小動物専用のおやつを利用してください。食事代わりにはなりません。こちらも肥満になりやすいので、量に注意をして与えてください。
長毛種以外にメリットはない
パイナップルは果物の中でも、ハムスターへのメリットは特にありません。楽しいおやつとしてごく少量を与えるのであれば、問題はないという程度です。短毛種であれば、毛玉ができる恐れもないため、パイナップルジュースもあえて飲ませる意味はありません。
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