猫の鼻腔狭窄〜原因・症状と対策

猫の鼻腔狭窄は何らかの原因によって鼻腔が狭まってしまった状態のことを指します。鼻腔狭窄を引き起こしやすい猫は鼻先の短い描種です。そのような猫を飼っている方は特に注意してください。鼻腔が狭まっていると呼吸が困難になることがあり、酸素不足に陥ることがあります。また熱中症にかかりやすくなるという弊害もあるので気を付けてください。猫の鼻腔狭窄の原因や症状、対策についてご紹介します。

猫の鼻腔狭窄の原因

鼻腔狭窄の主な原因は先天的な奇形です。特に鼻の短い描種はそのような奇形が生じやすいので鼻腔狭窄を引き起こすリスクが高くなっています。特に先天的な鼻腔狭窄を引き起こしやすい描種はペルシャやエキゾチックショートヘア、ヒマラヤンなどです。それらの描種の猫を飼っている方は特に注意してあげてください。

猫の鼻腔狭窄の症状

猫の鼻腔狭窄の主な症状は鼻から音が出る、鼻水を飛ばす仕草を頻発する、呼吸が荒くなるなどです。また呼吸困難状態になっていると酸素が不足してチアノーゼを発症することもあります。猫の鼻腔狭窄の症状を察知したときには動物病院に連れていき、獣医さんの診察を受けさせてあげてください。鼻腔狭窄は場合によっては手術しなければならない場合があります。症状が悪化していると命の危機が生じる可能性も否定できないので、早急に対処してあげるように心掛けましょう。

猫の鼻腔狭窄の対策

猫の鼻腔狭窄は先天的なもので引き起こされることが多いものなので予防方法は特にないと言わざるをえません。鼻腔狭窄を引き起こしているときにはまず動物病院に連れていき、獣医さんの診察を受けさせてあげることが最も効果的な対策となります。ただ鼻腔狭窄を引き起こしている猫は体温調節が上手くできないということがあり、熱中症のリスクが他の猫に比べて高くなります。そのため熱中症に対する対策をすることは効果的です。具体的には室内の温度を一定に保ち、水分補給をこまめにさせてあげることが有効です。夏場にエアコンなどで気温調節をしていないとあっという間に30度を超えてしまい、熱中症を引き起こしてしまうリスクが高まります。適切な対処を心掛けてください。

猫の鼻腔狭窄の治療

猫の鼻腔狭窄の治療は症状の度合いによって異なります。症状が軽度なものであれば保存療法が基本となります。ただ症状が軽度であるとはいっても熱中症のリスクや睡眠中の呼吸不全などのリスクは他の猫に比べて高くなっているので、それらに対しては注意する必要があります。鼻腔狭窄の症状が重度なものであるときには外科手術で物理的に鼻腔を広げる必要があります。たとえば呼吸困難に陥っているなどのように急を要する場合は外科手術の必要性が高いので手術をすることになります。具体的には鼻の軟骨や皮膚の切除をして鼻腔を広げる方法や、ガスレーザーで扁桃の後ろの部分から切除をする方法が考えられます。適切な治療を施してあげてください。

まとめ

猫の鼻腔狭窄の原因や症状、対策についてご紹介しました。猫の鼻腔狭窄の主な原因は先天的なものになります。特に鼻の短い描種は鼻腔狭窄を引き起こす可能性が高いので、そのような描種の猫を飼っている方は特に注意する必要があります。鼻腔狭窄の症状は鼻水を飛ばす仕草や鼻から出る音、呼吸困難などです。症状から鼻腔狭窄を引き起こしていることを察知し、動物病院に連れて行ってあげてください。また鼻腔狭窄を引き起こしているとチアノーゼや熱中症のリスクが増してしまうので対策をする必要があります。呼吸は生命活動をする上で欠かすことのできないものです。鼻腔狭窄を引き起こしていると呼吸がしづらいので苦しくなります。重度の鼻腔狭窄を引き起こしている場合には外科手術を検討してあげましょう。

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