老猫になると、猫も筋力が低下したり、食欲不振が見られたりするようになります。
そんなシニア期は、若い頃とは違った栄養素も必要になってくるため、フードの種類や与え方を配慮してあげることが大切です。
そこで今回は、老猫に必要な栄養素や食事のあげ方を詳しく解説していきますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
老猫にはビタミンが大切
シニア期の猫は、筋力が徐々に衰え始めるため、ビタミンで筋力の低下を防止してあげましょう。
ビタミンは猫の皮膚を健康に保ったり、骨格や骨を作り出したりします。特に、猫は体の中にビタミンB1を蓄積できないという特徴があるので、フードで補ってあげることが重要だといえます。
そして、タンパク質や脂肪の代謝を助けてくれるビタミンB群をフードにプラスしてあげるのもおすすめです。野菜や肉などをいつものフードにトッピングしてあげれば、猫の食いつきもよくできるでしょう。
また、抗酸化作用が高いビタミンEは老化防止に役立つとされているので、シニア期に猫にとっては欠かせない栄養素になります。ビタミンEは、主に卵黄やかぼちゃなどに含まれているので、こちらもフードにトッピングしてあげることで健康維持に役立てていきましょう。
老猫にとって炭水化物は負担になる
炭水化物は人間にとって欠かせないものですが、老猫の体には負担をかけてしまいます。キャットフードの中には、トウモロコシなどを主原料にして作られている穀物類のフードもありますよね。
しかし、こうした炭水化物を主原料にしたフードは、猫にとって消化しにくいものです。穀物類で作られているキャットフードは消化器官に負担をかけ、下痢や嘔吐の原因になってしまうこともあります。
そのため、シニア期は穀物類ではなく、お肉やお魚を主原料にしたキャットフードを与えるようにしましょう。
老化防止の栄養素に注目!
シニアになると、体や脳に衰えが見え始めるものです。
室内飼いの猫が増えてきた最近では、認知症を引き起こしてしまう老猫も多くなってきました。
そのため、飼い猫の健康を1日でも長く保ってあげるには、老化を防止してくれる栄養素を与えることも大切です。
例えば、グルコサミンは関節の老化を防止してくれるので、老猫に発症しやすい関節炎を予防してくれる効果があります。
さらに、不飽和脂肪酸のひとつで脳を活性化させてくれるDHAやEPAは認知症予防としても役立つとされているので、猫にも与えられるサプリメントで普段のフードにプラスしてあげるのもおすすめです。
老猫になったら食事の与え方を見直そう
シニア期の猫に食事をあげるときは栄養素を気遣うだけでなく、食事の与え方を見直すことも重要になってきます。
年を取ると、猫も消化をする力が低下してくるものです。
そのため、1度に多くのフードを食べられなくなることもあるので、量を調節しながら1日3~4回に分けてフードを与えるようにしましょう。
また、シニア期は歯周病などの病気を患っている子も多いものです。
こうした場合は、食べ物を噛み砕く力が低下しているため、フードを細かく砕いてあげたり、お湯でふやかしてやわらかくしてあげたりしましょう。
そして、老猫が安心して食事を行えるような環境をつくるには、フードを与える場所選びも重要になってきます。
例えば、多頭飼いの場合は他の猫がいない場所で食事をさせてあげることも大切です。
特に、同居猫の年齢が若い場合は食欲旺盛な若猫にご飯を取られてしまったり、食事中にじゃれられたりすると、老猫は安心して食事を行うことができないので配慮をしてあげましょう。
シニア期に合わせた食事で飼い猫の健康をサポートしよう
人間も年を取れば食生活を見直すのと同じで、猫もシニア期を迎えたらフードの種類や与える栄養素を見直してあげることが大切です。
必要な栄養素や食事の与え方は年齢に応じて変わってくるので、飼い主さんは普段の行動や便などを見ながら、適切なフードを与えられるようにしていきましょう。
ぜひこれを参考にして、体の内側から飼い猫の健康を保ってあげてみてくださいね。
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