うさぎに白菜は大丈夫?気をつけたい成分と水分量

白菜はアクもなく、うさぎに適した食材のように思えます。でも、実は気をつけなければならない成分も含んでいるのです。おいしそうに食べるからといって、与え過ぎは禁物。ここでは、白菜の成分とうさぎに食べさせるときの注意点について見ていきます。

アブラナ科の植物は一長一短

白菜やキャベツといったアブラナ科の植物には、ゴイトリンという成分が含まれています。ゴイトリンは、甲状腺ホルモンの生成を抑制する働きがあるため、多量に摂取すると甲状腺機能に障害が出てしまいます。人間ならばそれほど影響がない程度の含有量でも、からだの小さなうさぎにとっては大問題。一方で、白菜にはグルコシノレートという強い抗がん作用をもつ成分も含まれます。この成分は肝臓の機能をサポートし、解毒システムを強化します。さらに白菜は、その95%が水分です。うさぎが大量に食べると、軟便になったり下痢をする可能性もあります。つまり白菜は良い成分と、好ましくない成分が同居する野菜。適度な量を他の野菜と混ぜながら、与えることで健康的に活用できそうです。

白菜にはどんな栄養素が含まれている?

冬になると甘味を増す白菜ですが、どのような栄養素が含まれているのでしょうか。白菜の主な栄養素には次のようなものがあります。

  • タンパク質
  • ビタミンC
  • カルシウム
  • カリウム
  • 食物繊維

ほとんど水分といっても良い白菜ですが、意外なことに植物性のタンパク質が多く含まれています。免疫力を向上させるビタミンCやミネラル分にも恵まれています。特にカリウム量は高く、体内の解毒・排出作用に働きかけます。腎臓の機能を助けることで、うさぎの怖い腎不全などの予防に期待ができます。草食動物にかかせない食物繊維も豊富に含まれ、水分とともにおなかの掃除をしながら、正常な排便を促します。

うさぎに白菜を食べさせるときの注意点は?

白菜はうさぎが食べても大丈夫ですが、量の調整が必要な野菜です。冬場はどうしても白菜が手に入りやすく、つい与えたくなりますが、うさぎにとっては良くない成分も含まれていることを忘れないようにしてください。白菜だけを与えずに、他の緑黄色野菜なども混ぜて食べさせるようにします。また、白菜は冬の野菜でありながら、水分量が多いため身体を冷やす作用があります。室温の低い部屋では、体力を低下させてしまうので与える場所にも気を配りましょう。白菜のような葉物野菜は、農薬の残留も気になります。外側の葉は取り除き、内側の葉を流水にさらして良く洗います。その後、水気を十分に切ってから食べさせるようにしてください。無農薬のものも、虫や鳥の糞などに注意しましょう。

与えるときには量を考えて

一見、問題のなさそうな白菜ですが、飼い主さんが気をつけなければ、うさぎの健康を損ねてしまう結果ともなります。野生でないうさぎは、自分が食べて悪いものかどうか気づくことができません。与える側が十分知識をもって、量を考えながら食べさせなければならないことを知っておきましょう。

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