みずみずしい果物をうさぎにあげたいと思う飼い主さんも多いでしょう。でも、果物は野菜よりも果糖が多く、あげ過ぎると肥満の原因となったり、野菜を食べなくなったりする恐れもあります。また、果物によってはうさぎに良くない種類も。ここではうさぎと果物の関係や、与える際に注意することについて考えていきます。
うさぎに果物は必要?
草原などに住むうさぎは、芳醇な果物を食糧としているわけではありません。栄養価の低い草類を主食としています。果物は果糖が多く口当たりが良いので、うさぎは喜んで食べます。毎日与えていると果物ばかり食べたがり、栄養が偏るのであまり良くありません。あくまで野菜や草をメインの食べ物として与え、果物はしつけのごほうびや、お楽しみ程度の位置づけとします。与える量としては食事に響かない程度で、体重2キロあたり大さじ1~2杯までが、1日の目安となります。おやつだからといって、毎日与えるものではないことを確認しておきましょう。うさぎにデザートは必要ないのです。
果物をうさぎに食べさせるメリットって?
基本的に与える必要がない果物ですが、まったくメリットがないというわけではありません。特に消化酵素の多い南国系の果物には、糞が固すぎる場合などに消化を助ける働きがあります。毛球症の予防にも有効です。比較的うさぎに与えても問題のない果物には、次のようなものが挙げられます。
- パパイヤ
- パイナップル
- りんご
- なし
ただしこれらについても、あくまで補助の食品として扱います。主食の代用とはなりません。粗食でも十分に栄養を摂取できるうさぎの身体は、糖分が高い食べ物を必要としません。肥満の他、虫歯の原因となったりします。可愛いからといって必要のないものを与えることは、うさぎの幸せとはいえません。
うさぎに与えてはいけない果物って?
先に挙げた以外にも、イチゴやバナナ、ブドウなどうさぎが好む果物があります。与えるのを避けたいのは、かんきつ類です。酸味が強いと食べないうさぎもいますが、かんきつ類にはうさぎが消化できない成分が含まれており、おなかを壊したり下痢をしたりする場合があります。果物を与える際には、皮やタネを取り除いて、細かく切ってあげましょう。農薬の危険性がある果物は、特に良く洗って皮をむいてからあげるようにしてください。成熟していない果物には、デンプン質が多く消化不良を起こします。果物を与える際には、旬のもので良く熟したものを選んでください。タイミングや、頻度を良く考えて効果的に与えるようにしましょう。
果物は特別食
うさぎに果物は必要のない食べ物です。喜んで食べるのであれば、「特別なおやつ」として与えましょう。果物を好まないうさぎもいますが、無理をして食べさせるものではありません。また与えたときにおなかを壊したりしないかを、良く見てあげてください。
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