夏の果物といえばスイカですね。飼っているうさぎにあげるという飼い主さんも多いようです。スイカは水分が多いので、夏場の水分補給には良いのですが、おなかを壊しやすいという面もあります。ここではうさぎにスイカを食べさせるときの注意点などについて、見ていきましょう。
スイカはあげても良い果物
草食動物であるうさぎですが、野菜のうさぎが果物を食べるという機会はあまりありません。うさぎの食生活の中では、果物は特に必要としない食べ物です。人間と暮らしている場合、おやつに果物を与えることもあるでしょう。スイカにはうさぎにとっても、特に問題のある成分は含まれていません。ただし、水分量が90%以上のスイカは、食べさせ過ぎるとおなかを壊す原因になります。また、考える以上に糖分が多いため、カロリー過多も心配です。一方でスイカの利尿作用は解毒作用があり、またスポーツ飲料なみに熱中症予防にもなるといいます。これらの特性を十分に知り、夏のおやつとして少量を与えるのであれば、問題はありません。
スイカがうさぎにもたらすメリットって?
水分ばかりのように思われているスイカは、思っている以上に健康成分に恵まれています。スイカの持つ主な効果には次のようなことが挙げられます。
- 血流状態の改善
- 新陳代謝の促進
- 活性酸素の除去
- ナトリウムの排出
スイカのアミノ酸はシトルリンという物質で、血液の循環を良くします。このため、スイカにはむくみ改善の効果があります。うさぎにとっても、血流が促されることは大切です。さらに、ビタミンA、リコピンなどの成分は、体内の活性酸素の除去に働き、疲労回復力を高めます。夏場にスイカが良いとされるのは、このような健康効果があるからです。水分の補給以外にも、スイカの効用が認められています。
うさぎにスイカを食べさせるときの注意点
なんといっても、スイカは水分量が多い果物です。このくらいと思って与えると、下痢をして体力を奪うことになりかねません。しかも、果物の甘味はうさぎにとっても魅力的。スイカの甘さに慣れてしまうと、野菜をあまり食べなくなり、栄養が偏ることに。ウサギに与える量としては、10~20g程度が目安です。また、うさぎはスイカの皮も好んで食べますが、こちらも実と同様に水分が多いため食べ過ぎるとおなかを壊す可能性があります。スイカの糖分は果物の中では重量比としては低く、カロリーも控えめ。それでも、小さなうさぎにとっては、野菜などの植物と比較すれば十分です。スイカを食べさせるときには、糖分と水分に配慮して、量を決めて与えるようにしましょう。
スイカで上手に水分補給を
うさぎはたくさんの水分を必要とする動物です。ただの水を与えるよりも、食物から摂るのが良いとされています。脱水症状が心配な夏場には、スイカをおやつにすることも必要な場合があります。うさぎの状態や体重に合わせ、上手に与えてくださいね。
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