うさぎにトマト・食べさせ過ぎと毒性には注意が必要

真っ赤に熟れたトマトは栄養豊富で、うさぎにもあげたくなる野菜ですよね。でも、トマトには毒性のある部位があります。また、水分量が多すぎるため、食べ過ぎておなかを壊す場合も。うさぎにトマトを与えても大丈夫なのでしょうか。与えるときに注意する点は?詳しく見ていきましょう。

トマトの葉や茎には毒性が!

トマトの果実は、水分が多い以外に問題のある成分は含まれていません。そのため、うさぎにトマトは良い、とする説も多いようです。問題となるのは、葉や茎・額にある弱いアルカロイド系の毒性。弱毒性のため、食べてすぐに何かが起こるわけではありませんが、常食させると、肝臓や腎臓に悪い影響を与えます。野生下のうさぎは、毒性のあるものを見分け、避けられるといいます。しかし、飼育下にあるうさぎにそれを望むのは難しいようです。特に種族として経験値の少ない野菜は、与えられるままに食べてしまうでしょう。飼い主が正しい知識をもって、うさぎの食生活をコントロールしなければなりません。

トマトはうさぎにとっても健康野菜?

人間にとってのトマトの健康効果は、良く知られた成分がたくさんあります。うさぎにもトマトは良い野菜なのでしょうか。トマトの主な栄養素には次のようなものがあります。

  • ビタミンA
  • ビタミンC
  • ビタミンE
  • リコピン
  • カリウム
  • 食物繊維
  • 鉄分
  • カルシウム
  • クエン酸

トマトには、強力な抗酸化作用をもつ栄養素がぎっしりとつまっています。ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、リコピンなどはいずれも、体内のサビといわれる活性酸素を除去し、皮膚や粘膜を強化し、抵抗力を高めます。感染症を始めとするさまざまな病気の予防となり、抗がん作用も認められています。水溶性食物繊維はうさぎの腸内環境も整え、正常な排泄を促します。バランスの良いミネラル成分によって、血流が促され、骨格も強くなります。

うさぎにトマトを食べさせるときの注意点

トマトの毒性は、アルカノイド系でトマト自身が自己防衛のために作り出します。天然農薬様物質と呼ばれ、葉や茎、未熟な実にも含まれています。赤い実の部分は安全ですが、うっかり忘れがちなのがヘタの部分です。念のため青い部分も取り除き、良く熟れた赤い果実部分のみを与えましょう。プチトマトも、丸ごと与えることのないように、念入りに処理をしてから食べさせてください。健康的なうさぎであれば、野菜の水分で下痢をすることはあまりありません。しかし、それまであまり野菜を食べていないうさぎや、幼年のうさぎはおなかを壊すことがあります。様子を見ながら、ごく少量ずつ与えるのが良いでしょう。

トマトの糖質にも注意して

青い葉っぱと比較すると、トマトは栄養が過多になりがちです。毎日のように与えていると、糖分で肥満する可能性もあります。トマト好きのうさぎは多いようですが、数種類の野菜と取り混ぜて、トマトだけに偏らないように食べさせてください。健康的なトマトの栄養を、うまくうさぎの食生活に取り入れてあげましょう。

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