南国のフルーツ、パイナップルは魅力的な甘い香り。うさぎも誘われるようです。でも、草食動物だからといって、うさぎにパイナップルを食べさせても良いのでしょうか。ここでは、うさぎとパイナップルの関係と、与える際の注意点などについて見ていきます。
パイナップルの消化酵素はうさぎにも良い成分
パイナップルやパパイヤなどの果物には、消化を助ける酵素が含まれています。長い腸をもつうさぎにとっても、その働きをサポートする成分。グルーミングの際になめとった毛が、おなかの中に貯まってしまう毛玉症を解消する助けとなります。ただし、本来うさぎにとって果物は、必要のない食べ物。糖度が高く、水分も多いパイナップルは、肥満や虫歯の原因となり、また下痢を引き起こす場合もあります。うさぎの果物の適量は、1日あたりせいぜい大さじ1~2杯程度。おやつのひとつとして、たまに食べさせるくらいにしておきましょう。甘さに慣れてしまうと、他のものを食べなくなる恐れもあります。
パイナップルはどんな風にあげれば良いの?
果物であるパイナップルにも、健康に役立つ栄養はあります。パイナップルに含まれている栄養素には次の様なものが挙げられます。
- ビタミンA
- ビタミンC
- ビタミンB1、B2
- ビタミンG
- クエン酸
パイナップルには、ショ糖・ブドウ糖・果糖などの糖分がたくさん含まれています。素早くエネルギーに変換し、疲労回復に効果があるといわれています。ビタミンA、ビタミンCは抗酸化作用が高く、身体の免疫力を上げるのに役立ちます。しかし、パイナップルは、うさぎの主食にはなりません。また、主食が食べられないほど量をあげるのも、良くありません。パイナップルはうさぎにとって大切な食物繊維も豊富ですが、野菜の代わりにはならないことを覚えておきましょう。
うさぎにパイナップルを食べさせるときには
うさぎにパイナップルを食べさせるときは、缶詰や加熱したものではなく生のものを与えます。しっかりと外皮をむいてあげれば、農薬の心配はありません。糖分が多いので、食べさせるのは週に1度程度とし、スプーン1杯を目安にしましょう。パイナップルジュースを飲ませても構いませんが、市販のものは添加物が入っているので与えてはいけません。果肉から直接絞り、すぐに飲ませてください。時間の経ったものは、処分をしましょう。また、ドライフルーツになっている商品は、うさぎや小動物用であれば少量与えても大丈夫です。人間用のものは、保存料や砂糖が加えられていますので避けるようにしてください。
便秘・毛玉対策に
パイナップルはうさぎに必要な食べ物ではありません。消化のサポートや毛玉対策に、少量おやつに与えるのであれば、問題はないでしょう。うさぎは美味しいパイナップルを喜びますが、量を考えずに与えるのは、うさぎのためになりません。
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