綺麗なロシアンブルーが登場するCMで有名なシーバは、猫からの人気も熱いキャットフードです。
だからこそ、飼い主さんの中には飼い猫へ与える前に、シーバの良い点や悪い点を詳しく知りたいと思っている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、原材料を解説しながら、シーバの良い点と悪い点について詳しくまとめてみました。
シーバの主な原材料は?
こちらが、シーバの主な原材料です。
原材料を確認するときは、原材料欄の一番初めに記載されているものをよくチェックしておきましょう。
一番初めに書かれている原材料は「主原料」と呼ばれ、そのキャットフード内で含まれている量が一番多い原料を指しています。
シーバの場合は肉類が主原料になっており、それに次いで、穀物が多く含まれているキャットフードだということが分かるのです。
また、原材料欄では着色料や酸化防止剤にも着目してみましょう。
着色料はキャットフードの見た目をよくするために使われることが多く、猫の健康にリスクを及ぼす可能性もあるといわれているので、注意が必要です。
そして、酸化防止剤はキャットフードの品質を保つために使用されています。
シーバには使用されていませんが、BHAやBHTと呼ばれる酸化防止剤は、猫の体に害を与えてしまうとされているので、できるだけ避けていくことも大切です。
シーバの良い点

1.食が細い猫も食いつきやすい
一番の魅力は、なんといっても猫からの食いつきが非常によいことです。
シーバは他のキャットフードとは違い、中にクリームが入れ込まれているのが特徴で、猫から熱い人気を得ています。
そのため、シーバは食が細い猫にキャットフードを食べてもらいたいときに役立てられるでしょう。
年を取って老猫になったり、風邪を引いたりしたときは猫も人間と同じように食欲が落ちてきます。
そんなときはいつものキャットフードにシーバトッピングしてあげたり、飼い主さんの手から直接シーバを与えてあげたりしましょう。
2.身近で購入しやすい
カナガンやオリジンなど有名なキャットフードは気になるけれど、なかなか身近で販売していないため、入手に時間がかかってしまいますよね。
しかし、シーバはカルカンも手掛けている「マースジャパン株式会社」から発売されているため、身近なお店でも手に入りやすくなっています。
通販でキャットフードを頼むのは面倒に思えることも多いからこそ、近所で手軽購入できるというのは大きな魅力だといえるのではないでしょうか。
3.いろいろな味が楽しめる
シーバは他のキャットフードとは違い、ひと箱で4種類の味を楽しませてあげることができます。
猫を飼っている方のあるあるといえば、毎日あげるキャットフードの味に飼い猫が飽き、食が進まなくなってしまったという経験談です。
しかし、さまざまな味を楽しめるシーバなら、そうした食へのこだわりが強い飼い猫にも飽きさせず、キャットフードを味わわせてあげることができます。
4.小分け包装されている
市販されているキャットフードの中には、パッケージを開けるとすぐ中身が出てきてしまうものも多くあります。
猫は嗅覚でにおいを感じ取り、目の前にあるキャットフードが食べられるかどうかを判断する動物です。
そのため、簡易包装されただけのキャットフードは風味がなくなりやすく、猫の食欲をそそらなくなってしまいます。
しかし、シーバは小分け包装されているため、長期間でも風味を保つことができます。
そして、パッケージには一袋当たりのグラム数も記載されているので、適正なフード量が与えやすく、飼い猫を肥満にしてしまう心配もありません。
また、小分け包装されていることにより、普段の主食としてだけではなく、おやつ感覚としても与えやすくなっています。
5.粒が大きいのできちんと噛んでくれる
猫は肉食動物なため、中にはキャットフード食べる時、噛まずに丸のみしてしまう子も多いものです。
けれど、噛まずにキャットフードを食べていると、噛む力がだんだんと弱くなっていきます。
そして、噛む力が弱くなっていくと、歯周病にかかるリスクが高くなったり、老猫になったときに食べられるものが限られてきたりする可能性も捨てきれません。
シーバは他のキャットフードよりも大きめの粒をしているため、猫にきちんと噛ませながら食事をさせてあげられます。
若い頃から噛む力を鍛えておけば、老猫になったときでも自由な食事を楽しませてあげることが可能になるでしょう。
6.安全性の高い酸化防止剤が使われている
シーバに使用されている酸化防止剤は、「ミックストコフェロール」、「ローズマリー抽出物」、「クエン酸」の3つです。
これらはどれも、猫の体に害を与える心配がないとされています。
まず、「ミックストコフェロール」は自然由来でできている食品添加物なので、猫に害を与える心配は低いといえるでしょう。
そして、「ローズマリー抽出物」は名前の通り、ハーブの一種であるローズマリーの葉っぱや花から抽出したエキスのことです。
ローズマリーは鉄分やビタミンB6を含んでおり、猫の体で抗酸化作用を果たすため、健康を維持したり、老化を防止したりします。
「クエン酸」は梅干しや黒酢などにも含まれ、人間も口にしているため、安全性も高いといえるでしょう。
また、クエン酸には猫の尿(ph値)をアルカリ性に近づける働きもあります。
猫の尿はもともと弱酸性ですが、ph値が酸性になると「シュウ酸カルシウム結石」にかかりやすくなるのです。
そのため、クエン酸が入ったキャットフードでは、ph値を酸性にしないように対策を行っていくこともできます。
ただし、ph値がアルカリ性に近づきすぎると、今度は「ストルバイト結石」という病気にかかりやすくなるため、あくまでも弱酸性の状態を保ち続けていくことがポイントとなります。
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シーバの悪い点

1.主原料にチキンミールが使用されている
「チキンミール」とは、猫に必要な鶏の内臓や骨の部分を粉状にしたもののことです。
しかし、中には肉の部分を使わず、鶏の羽や足、トサカなどを混ぜ合わせて作られているものもあります。
シーバでは基準と品質にこだわっているとの記載がされていますが、やはり純粋な鶏肉のみを主原料にしているキャットフードの方が、栄養価も安全性も高いといえるでしょう。
2.原材料に穀物が含まれている
猫は人間ほど、炭水化物を必要としません。
そのため、穀物よりもエネルギー源になりやすい肉類や魚類を積極的に摂ることが大切です。
そして、猫の中には穀物アレルギーを持っている子も少なくないため、注意が必要になります。
穀物アレルギーの子が、穀物を使用しているキャットフードを口にすると、下痢や嘔吐、脱毛といった症状が現れるのです。
また、猫自体、もともと穀物を消化しにくい動物であるため、食物アレルギーではない子でも下痢や嘔吐が見られてしまうこともあります。
3.着色料が使用されている
シーバは安価なものと比べると、着色料の心配が少ないキャットフードです。
しかし、着色料として記載されている「酸化鉄」には注意しましょう。
酸化鉄は、人間の化粧品にも使われる天然の原料です。
害は少ないとされていますが、与え続けていく中で飼い猫に異変が現れないかどうかもチェックしていきましょう。
4.他の製品を食べなくなってしまうことも…
シーバは猫からの食いつきがいいキャットフードだからこそ、飼い猫が他の製品を食べなくなってしまうことも多いようです。
そのため、子猫のうちからシーバのみを食べさせるのではなく、3種類ほどのキャットフードを日頃からローテーションさせ、与えていくようにしましょう。
普段あげるキャットフードを複数用意しておけば、購入しているキャットフードが万が一販売中止になってしまったときでも慌てずに済みます。
5.他のフードに比べて高カロリー
猫が喜ぶとろりとしたクリームが魅力なシーバは、他のキャットフードよりもややカロリーが高めになっています。
そのため、ダイエット中の猫や糖尿病を患っている猫には、あまり向いていません。
ただし、成長期の子猫には高カロリーなキャットフードを与えてあげるのがおすすめなので、飼い猫の体型や年齢などを考えながら、検討していきましょう。
6.マグネシウムの含有量が高い
猫は、下部尿路の病気にかかりやすい動物です。
下部尿路の病気は、マグネシウムを多く含んだキャットフードを口にすることで発症しやすくなるといわれています。
ミネラルの一部であるマグネシウムは、猫の健康にとって欠かすことができません。
しかし、摂取しすぎると尿路結石を引き起こしてしまうことも多いのです。
実際にAAFCO(米国飼料検査官協会)が基準としているマグネシウム含有量は、子猫用で0.08%以上、成猫用の場合は0.04%以上となっています。
そのため、下部尿路ケアフードは、0.09前後のマグネシウム含有量のものが多くなっているのです。
シーバもパッケージには、下部尿路に配慮し、マグネシウム含有量を調節していると記載していますが、実際の含有量は0.13%となっており、やや高めな印象を受けます。
ですから、飼い猫が腎臓に持病を持っていたり、尿路結石を繰り返したりしている場合はよく考えたうえで与えるようにしましょうね。
シーバをうまく有効活用するには?
1.シーバで来客嫌いを克服させよう
シーバはうまく活用させれば、飼い猫の来客嫌いを克服することもできます。
やり方は簡単で、例えば来客時にお客さんから猫にシーバを与えてもらいましょう。
警戒心の強い猫の場合は、お客さんがいる空間で飼い主さんがシーバをあげるのもおすすめです。
これを何回か繰り返すことで、猫は来客時を「おいしいものが貰える時間だ」だと思うようになるため、人慣れもしやすくなっていきます。
2.嫌なお世話のご褒美に
爪切りやブラッシングなど、日々のお世話を嫌がる猫は多いものですよね。
日々のお世話は無理やり行ってしまうと、飼い主さんと猫の信頼関係を崩してしまうこともあります。
そんなときは、お世話が終わった後にシーバを与えて、猫の気持ちを満たしてあげましょう。
これを何度も繰り返していき、猫に「嫌なことを我慢すれば、おいしいものが貰える」ということを理解させていきましょう。
お世話後にご褒美が貰えれば、苦手なお世話もじっと耐えてくれるようになります。
3.強いストレスを感じるときにおすすめ
仕事や旅行などで家を空けるときは、ペットホテルやペットシッターさんに飼い猫のお世話をお願いすることも多いものです。
しかし、飼い主さんがいないと、猫は「いつもと違う環境だ」と感じ、食欲がなくなってしまう子もいます。
このように猫が強いストレスを感じてしまうときは、普段より食いつきのよいキャットフードを食べさせ、ストレスを軽減させてあげることも大切です。
シーバは猫からの人気が高いキャットフードだからこそ、キャットシッターさんとの信頼関係を深めるために活用させたり、ペットホテルでのご飯として使用してみたりしましょうね。
嗜好性バツグンなシーバは適切な与え方をしよう
シーバは数あるキャットフードの中でも、比較的安全性が高いフードです。
品質にこだわってつくられたプレミアムフードの中には、猫の体によくても、味がイマイチなものも多くあります。
キャットフードの品質はもちろん大事ですが、食べる喜びを感じさせてあげることも、猫の食事にとっては大切なことなのではないでしょうか。
シーバは適切な与え方をすれば、猫に楽しみを与えてあげられるキャットフードです。
気になった方は、ぜひ飼い猫が喜びそうなフレーバーを与えてみてくださいね。
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