その昔、猫のフードは、余ったごはんに鰹節やお味噌汁を掛けただけの「ねこまんま」が当たり前。肉類は一切ないうえ、塩分が多いなど、お世辞にも猫の健康を考えた代物ではありませんでした。
その後、キャットフードを与えることが一般的にはなってからも、肝心のキャットフードにはとうもろこしなどの穀物が含まれていたりして、品質には疑問があったのです。
最近では猫が肉食であることが改めて啓蒙されるようになり、キャットフードも猫の体に良いフードが増えてきています。
そこで、今回は猫に安心して食べさせられるプレミアムキャットフードの中から【ファインペッツ】を取り上げ、その特徴を調べてみました。
【ファインペッツ】ってどんなキャットフードなの?
【ファインペッツ】はエヴリワンズという日本の企業が輸入しているオランダ産のキャットフード。
中国産の原材料を使用しない、猫がアレルギーを起こしやすい牛肉を使わないなど、原材料にこだわりをもつキャットフードとして知られています。
多くのペットフードは子猫用、シニア用、ヘアボール対策用、肥満用など細分化されていますが、【ファインペッツ】の場合はシンプルに1種類なのも特徴。
「グロース&メンテナンス」だけですべての猫種に対応し、猫の年齢差についても、子猫には成猫の約1.5倍、高齢猫には成猫の約80%を目安に与えることで、オールライフステージをカバーするシンプルな設計になっています。
【ファインペッツ】にはどんな食材や成分が含まれているの?
【ファインペッツ】は食材にこだわりがあるのが特徴だと言われていますが、一体、どんな食材が使われているのでしょうか。
肉類
2016年11月、【ファインペッツ】はフードの処方を変更しました。
一番大きな変更点は主原料である肉類。
それまでの鶏肉メインのレシピから、フランス産アヒルとオランダ産ニシンをメインにするレシピに変わりました。
もちろん、従来と同様、内臓やくず肉のような副産物は一切使用していません。
【ファインペッツ】が使用している肉類の特徴はアレルギー性が低いという点でしょう。
猫の中には牛肉や鶏肉など一部の肉にアレルギー症状を起こす敏感な猫もいます。
こうした猫の症状を解決する方法のひとつは、今まで食べたことがない食材を与えるというアプローチです。
他のフードにはあまり使われていないアヒル、ニシンを主原料とする【ファインペッツ】なら、アレルギー反応が起きない可能性があります。
穀物
猫は肉食ですが、だからと言ってキャットフードを100%肉にするわけにはいきません。
猫の体は脂肪やミネラル、ビタミンなど多くの栄養素を必要としていますし、たんぱく質の割合が高すぎても栄養バランスが悪くなるからです。
【ファインペッツ】は消化の悪いとうもろこしを使用する代わりに全粒米を配合することでバランスを取っています。
添加物
【ファインペッツ】には猫の健康を害すような人工添加物は使用していません。
酸化防止剤にはビタミンEを使用。防腐剤、着色料、香料などは一切使用していません。
ビタミンやミネラル
【ファインペッツ】には猫の健康に必要なビタミン、ミネラルが配合されていますが、これらのビタミンはすべて天然由来。石油精製品の成分は使われていません。
【ファインペッツ】はどんな栄養割合になっているの?
たんぱく質の割合が多い
【ファインペッツ】の粗たんぱく質の量は32%とキャットフードの中では比較的高めとなっています。
猫は肉食ではありますが、食事の中のたんぱく質の割合は25~33%程度が適量だと言われています。
32%は少ないと思われがちですが、猫にとってはベストなバランスなのです。
脂肪分は20%とこれも多め
猫に必要な脂肪分は食べ物全体の10~20%だと言われています。
【ファインペッツ】に含まれている脂肪分は20%ですので、フードの中では多めですが脂肪分はビタミンAなど脂溶性のビタミンや必須脂肪酸を体に取り込むためにも重要な栄養素。
食欲を高め、充分なエネルギーを摂取するためにも、脂肪多めの処方になっています。
FUSに配慮してマグネシウム値は低めに
尿路疾患のある猫や高齢の猫には低マグネシウムのフードが推奨され、そのための処方食も売られています。
尿路疾患の猫へのフードには病院で売られている処方食を薦められる場合も多いですよね。
【ファインペッツ】は尿のトラブルを防ぐためにマグネシウムの値を0.06%に抑えました。
これはFUSを予防すると同時に体に必要なマグネシウム量は確保できるパーセンテージです。
【ファインペッツ】の生産国はどこ?
【ファインペッツ】はカナダのTLCというペットフードメーカーのレシピをもとにオランダの工場で生産されています。
オランダを始めとするヨーロッパ各国はペット先進国と言われ、フードの原材料にも厳しい基準を設けています。
ヨーロッパではペットフードに使う食材はヒューマングレードでなければならないと決められていますし、動物の肉についても人間が食べない副産物は使用することができません。
安心安全なモノづくりが評価されている日本ですが、ペットフードに関してはヨーロッパ諸国の方が進んでいて安心だと言えるようです。
【ファインペッツ】にはどんな魅力があるの?
肉類の使用量が全体の85%
ペットフードのパッケージには原材料が細かく記載されていますが、記載される順番は含まれる材料多い順。【ファインペッツ】はアヒルとニシンがトップにあがっていて、肉類が占める割合は全体の85%です。
低価格のフードの場合、とうもろこしが冒頭に表記されていることも少なくありませんが、【ファインペッツ】では猫の主食である肉をメインにしていることが分かります。
材料はすべてヒューマングレード
【ファインペッツ】ではアレルギーの起こりにくいアヒルやニシンを使用していますが、これらはすべてヒューマングレード。
人間の食用としても通用する品質で、安価なペットフードに使われがちな副産物(人間が食べない内臓や肉)は使用していません。もちろん、配合されているビタミンやミネラルもヒューマングレードです。
消化吸収率が高い
【ファインペッツ】はもともと消化吸収率83%と消化の良いフードでしたが、レシピの変更により、さらに消化率が87%にアップ。猫の消化器官に負担のないフードを実現しています。
製造工程にもこだわりがある
【ファインペッツ】に使われている食材の中には熱に弱く、熱処理されることでせっかくの栄養がなくなってしまうものもあります。
こういった食材についてはオーブンベイクしてから添加することで栄養価の高いフードを作っています。
こうした工夫により質の高いフードにすることで、猫を体の中から健康にし、毛並などが改善できるのが【ファインペッツ】の魅力でしょう。
ただし、猫の体の変化が現れるのに3ヶ月程度掛かると言われていますので、焦らず、じっくり様子を見ることも必要です。
【ファインペッツ】を食べさせる際に注意したいことは?
合成保存料を使用していないので、開封後は3か月以内に
【ファインペッツ】は合成保存料の代わりに酸化防止剤としてビタミンEを配合しています。
それでも、合成保存料を使ったフードよりは保存期間が短くなっています。
保存は常温で問題ありませんが、開封後は3か月が消費の目安です。
また、開封前でも湿度や温度の高すぎる場所や、変化の激しい場所、直射日光が当たる場所には置かないようにしましょう。
他のフードから切り替える場合は少しずつ
栄養のところでも紹介しましたが、【ファインペッツ】は消化率87%と非常に消化の良いフードです。
そのため、1日あたりの給餌量は一般的なフードに比べて少なめです。(5kgの猫で45g~55g)
【ファインペッツ】は猫の嗜好性も高いフードですので猫の食いつきなどには問題は生じないようですが、問題は給餌量です。
猫が求めるままに従来のフードと同じ量を与えてしまうと肥満になる可能性があります。
また、いきなり【ファインペッツ】の給餌量に下げてしまうと猫がフードの量を少ないと感じてしまい、ストレスを感じることもあるかもしれません。
他のフードから【ファインペッツ】に切り替える際にはまず、全体の10%、20%を【ファインペッツ】に切り替えることからスタートしましょう。
10日ぐらいかけて100%【ファインペッツ】にするのがおススメです。
もし、フード移行中に猫のお腹が緩むようなら、【ファインペッツ】の割合を、お腹を壊す前の量に戻してみましょう。その量で何日か慣れさせてから、再び割合を増やしていくと良いようです。
【ファインペッツ】を試したいなら、お試し購入を利用しよう
原材料や製造工程にこだわり、質の良いフードを提供している【ファインペッツ】。
大切な猫のフードとしては悪くない選択肢でしょう。
アレルギーが起こりにくいアヒルやニシンを使っていますので、愛猫がアレルギーに悩まされているようなら特に試す価値はあるのではないでしょうか。
【ファインペッツ】では、「初めてのフードを猫が食べてくれるかどうか心配」「高価なフードを買って、もし猫が食べてくれなかったらもったいない」などと心配する飼い主さんのために、初回お試し価格を設定しています。
初回、1世帯1個限りで通常3429円(1.5kg/税抜)が1000円(税抜)になりますので、ぜひ、こちらで試してみてはいかがでしょうか。
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