犬の高齢化に伴い増加している病気とは。犬の認知症や犬の乳腺腫瘍など

動物医療の発展とドッグフードの改良、室内飼い等の生活環境の改善などでペット達も長寿が当たり前になってきたこの頃。飼い主さんにとっては、こんなに嬉しいことはありません。しかし、ご長寿故に増えている病気も知っておきたいところです

乳腺腫瘍

雌犬に多くみられる腫瘍で、加齢と共に発症率は高くなります。乳腺部にしこりができ酷い場合は潰瘍を起こす事もあります。良性と悪性があり50%の確率で悪性で万が一悪性の場合は、肺やリンパへの転移率が高いので要注意です。

肥満細胞腫

乳腺腫瘍に次いで発症率が高く、特に中高齢の中型犬に多い傾向があります。皮膚の血管や筋肉の周り、内臓の周り体の様々な組織にある細胞で、これがガン化する事で発症します。

発症すると完全切除が難しい細胞の様で転移がなく、局所に集中している間の早期治療が大切です。

肛門周囲線腫

肛門と肛門嚢の周りの皮脂腺と汗腺が腫瘍化して発症。高齢の去勢手術をしていない雄犬に多くみられる。雄犬の場合は大半が良性ですが、雌犬に発症した場合は悪性の確率が高くなります。排便時にしぶりがみられ、腫瘍が潰瘍化すると悪臭を放つ様になります。

痴呆症

犬も高齢になってくると、痴呆の症状が出てきます。程度の差は有っても8~10歳頃から老化現象が始まる、毛艶が悪くなる、動きが鈍くなる等、外見上目に見えてきます。

感染症に対する免疫も弱くなり、体内の各臓器の機能も段々衰え、代謝も悪くなり上記に記した病気の発現が多くなってくるのもこの時期辺りからです。

勿論、全ての犬たちが必ずしもこの様になるという事では有りません。ただ、若いころから変わらない同じフードや同じ運動量ではなくライフステージに合わせた食事や運動で内臓・筋肉・関節などへの負担を軽くしてあげる事も重要です。

14歳頃になると、いわゆる「ぼけ」の症状がでる子もいます。症状も様々で昼夜逆転・徘徊・夜泣き、今まで失敗のなかったトイレを突然失敗するようになる。

飼い主さんに対する興味が薄れ、何事にも反応しなくなる・または凶暴になる。この様な症状が見られたら獣医さんに相談すると共に、体の負担にならない程度にお外の空気に触れさせる・沢山スキンシップやマッサージで脳に刺激を与えて進行を少しでも食い止める様にしてあげましょう。段々に家族も分からなくなるなんて寂しい事ですが、十数年間癒してくれた愛犬が病気で体の自由が利かなくなっても今まで以上の愛情で接してあげましょう。

キツネだけではありません!猫も感染するエキノコックス症

エキノコックス症は感染症のなかでも比較的名前が知られているのではないでしょうか。
主に北海道のキタキツネが感染元として有名ですが、実は猫も感染する恐れがあることを知っていますか。人にも感染する恐れがあり、放置しておくと死に至ることもある恐ろしい寄生虫エキノコックスについてしっかりと学んでおきましょう。

エキノコックス症って?

寄生虫エキノコックスが寄生することで発症する伝染病です。エキノコックスの宿主で有名なのはキタキツネですね。現在では北海道のキタキツネの4割近くがこのエキノコックスに寄生されているとされています。意外なことに、エキノコックスはキタキツネに寄生しても、宿主を死に至らしめることはありません。犬や猫についても同様です。しかし人に感染すると肝臓から始まり、数年かけて体中の臓器を蝕んで機能障害を引き起こし、最終的に死んでしまうこともある恐ろしい寄生虫なのです。

猫にも寄生するの?

一般的にエキノコックスはキツネや犬に寄生し、猫に感染しても体内で発育できず卵を産める成虫にはなれないと考えられてきました。
しかし2007年に「猫の排便からエキノコックスの卵が発見された」と発表がありました。つまり猫の体内に卵を産める状態のエキノコックスの成虫がいたという証拠になったのです。

猫の感染ルート

猫がエキノコックスの卵を直接食べても感染しません。エキノコックスに侵されているネズミなどを猫が食べることで寄生されてしまいます。

症状

愛猫がエキノコックスに寄生されていると察知することは、かなり困難です。目立った症状がほとんどなく、たまに軟便や下痢をする程度で、発見するには獣医師の検査が必要になってくるでしょう。

治療法

エキノコックスに感染しているとわかれば、寄生虫の駆除剤でほぼ100%完治させることができるます。

予防法

定期的な検診をしましょう。特に北海道ではエキノコックスに感染する機会が本州以南とは段違いに多いので、気を付けておく必要があります。
北海道では猫の放し飼いは控え、完全に室内飼育をした方が無難でしょう。

まとめ

「エキノコックスに気を付けるのは北海道の人だけ」なんてことは決してありません。本州でもエキノコックスに寄生された犬が発見されています。また温暖化やペット人口の増加などで、今後北海道以外でも発症してしまうケースも増えてくるかもしれません。家族や自分の命に関わることなので、しっかりと普段から気を付けておく必要があります。

金魚の主な病気の原因と対策方法をご紹介します。

金魚の病気は、美しい外見を損なうだけでなく、金魚の命を奪う危険な病気が多いのです一度発症すると、完治はしても外見などは元に戻らないケースも多々あります。普段から病気を予防する意識をもって病気の発生を防ぐ努力をすることが肝心です。今回は金魚が病気になってしまう主な原因と対策をご紹介します。

金魚の病気の主な原因

金魚の病気の原因は、飼育環境や金魚の個体などによって様々ですが、大きく四つに分けられます。

餌の与えすぎ

金魚は目の前に餌があると、自分の空腹状態関係なしに食べ続けてしまいます。また金魚には胃がありません。なので食べ過ぎるとそのまま消化不良を起こし、最悪の場合死んでしまうこともあります。

飼育数が過剰

水槽の大きさによって飼うことのできる金魚の量は、実は決まっています。一定数以上を一つの水槽で飼育してしまうと、水質の悪化、酸素不足、ストレス過多といった様々な要因が生まれ、金魚を病気にしてしまうのです。

傷、病気持ちの金魚を入れる

元々病気を持っていた金魚を、健康な金魚と同じ水槽に入れると、健康な金魚が病気に感染してしまいます。また傷がついている金魚も同じような可能性があります。

病気の対策

餌について

まず餌は必ず「一日数回に分けて与えましょう」。間違っても一日分をまとめてあげることはしてはいけません。金魚に食いだめという言葉は通用しません。食べ過ぎると逆に体に良くないのです。
一回に与える餌の量は「水温」「金魚の大きさ」「水槽の大きさ」で変化します。水温25度の場合、フナ型の金魚は体長1センチにつき一粒。たる型や丸型の金魚は2、3粒程度がベストでしょう。
20度を下回ったり、30度を上回る場合は餌を減らしましょう。

水槽について

水槽に入れる金魚の数の基準は
30~45cm水槽に対して5~8cm程度の魚4~6匹。または8cm~10cm程度の魚2~3匹。
60cm水槽に対しては5~8cm程度の魚6~10匹。または8cm~10cm程度の魚4~6匹。または10~15cmの魚2~3匹。となります。
これ以上多い場合は、水槽の環境が悪化し、金魚が病気になるリスクが高まります。

傷もち、病気もちの金魚を買わないために

信頼できる手入れのよく行き届いたショップで、金魚を購入しましょう。展示されている水槽の汚れ具合や、魚の元気さ、店内も綺麗に掃除が行き届いているかなどをチェックしましょう。購入する前に金魚をしっかりと観察することです。もしも水槽内に一匹でも病気の症状が見られる金魚がいたら、その水槽の金魚は買わないことをお勧めします。

猫も花粉症になる?春先に増える猫の鼻炎の症状・治療法・予防法

この時期多くの人が困るのが花粉症ですが、飼っている猫がこの時期に急にくしゃみをしたり、鼻水を垂らしたりし始めたら、もしかしたら私たち人間みたいに花粉症にかかったのでは?と思ってしまいますよね。今回はこの時期に増える猫の鼻炎についてご紹介しましょう。

猫の鼻炎と花粉

猫の鼻炎はウィルスや細菌、微生物の感染やアレルギーと言ったものが原因で発症する病気で、水っぽい鼻水を垂らしたり、くしゃみをしたりします。この時期に猫の鼻炎が増えるのは温かくなって家ダニなどが増えアレルギーを発症することも大きな原因ですが、猫も人間同様、花粉によってアレルギー反応を起こし鼻炎を発症していることもあります。

猫の鼻炎の症状

症状は軽い場合でくしゃみや水っぽい鼻水がありますが、症状が重くなってくると鼻水に膿が混じってきたり、呼吸障害を起こしたり、食欲低下や体力減退などを引き起こすこともあります。命にかかわる可能性は低いですが、健康状態が悪化し、不調が続くと他の病気を発症しやすくなるので、注意が必要です。

鼻炎の治療法

猫の鼻炎の治療法は一般的には内科診療が行われ、鼻炎の原因に合わせた抗生物質などの投与治療が行われます。根本的には鼻炎の元となるアレルギー物質やウィルスを取り除くことで病気は沈静化していきますが、なかなかその原因が分からないと薬をやめてしまうとまた再発してしまう可能性もあります。症状が軽い場合は薬投与で数日で治ることもありますが、体力低下や慢性化がみられる場合には完治するまでに時間を要してしまうこともあります。

猫鼻炎の予防法

猫鼻炎の予防法としては、鼻炎の原因となるウィルス感染を防ぐことが有効だとされています。定期的にワクチンを接種することで感染を防ぐことが出来ますが、ウィルス感染の鼻炎以外の場合には、こまめに掃除を行ったり、外出を控えたりしてその原因を取り除いてあげることが重要になります。予防接種をしても鼻炎の元をすべて断てるわけではないので、まずは鼻炎を引き起こす原因因子を猫に近づけないようにし、適切に飼育してあげることが大切です。

猫の尿路結石について症状や原因から治療・予防法まで

去勢をすませた男の子の猫にかかりやすいのが尿路結石。
寒い時期、水を飲みに行くのが億劫になって水分をとらなくなる事などが原因とされている事から、冬場に起こりやすいと言われています。また、早めに去勢手術をしてしまうと、尿道が成長しなくなってしまいかかりやすいと言われていますので、多くの動物病院では尿道が成長した、6~7か月以降の手術を勧めています。

尿路結石の症状

短い時間でトイレに何度も行ったり、したくても排尿できずにずっとトイレに座っていたり、血尿がでてしまったり。痛みを伴う場合も多く、排尿する時に痛そうな声をあげる猫もいます。そして猫の尿路結石は、命の危険もある危険な病気なのです。

尿路結石の治療

2~3日様子を見てみようなどとそのままにしておくと尿が出ない事で腎不全となり、毒素を分解する腎臓が機能しなくなる事から体中に毒素が回り、1日~2日で亡くなってしまうケースもあります。異変に気づいたらその日にでも動物病院に受診しましょう。

その時、尿の付いたペットシーツや猫砂なども一緒に持っていくと、上手く説明できずとも獣医さんなら見ただけで解ってくれるかもしれません。カテーテルを挿入し、尿の検査。尿石が確認されたら、尿の排出や膀胱の洗浄、点滴や尿石用の療養食などの治療が行われます。
やはり痛みを伴う事が多いので、これが原因で動物病院ギライの猫が多発しているようです。
「キャリーケースに入ると病院」を覚えてしまい、キャリーケースに入るのを嫌がるようになってしまうと、動物病院だけでなく単純に移動したいときにも捕まえられなくて苦労してしまいます。

尿路結石にならないようにできる予防方法

予防としては、いつでも水を飲みやすい環境を作ってあげる事、冬場などでしたらいつもいる場所の近くに水飲み場を作ってあげるといいかもしれません。もし水分を取らないようでしたら、缶詰やパウチ状のごはんですとドライフードよりは水分が取れます。

猫は神経質ですので、トイレが汚れているとそこで排泄するのを嫌がる事があります。トイレの掃除はまめにしてあげてください。肥満の猫に発症しやすいとも言われていますので、普段からの体重管理も大切です。

また、療養食でなくとも、猫の尿石症に配慮したごはんが一般のお店でも販売されていますので、去勢済の男の子の猫だったり、心配な面があるようでしたら、今食べているものから変えてみるのも予防のひとつになるかもしれません。一度尿石症を発症してしまうと、治ったとしても再び繰り返してしまう子も少なくありません。あまり頻繁に起こすようだと尿道を広げるなどの手術をした方が良い場合もあります。
以前に尿石症の経験のある猫は、毎日の排泄チェックの他にも尿のPHを計れる猫砂も販売されていますので、いつも使っている猫砂に少しでも混ぜてチェックしてみると良いかもしれませんね。

ワクチン必須!絶対に予防しておきたい猫の伝染病

みなさんは愛猫にちゃんと伝染病のワクチンを接種していますか?犬と違い、猫にはワクチン接種の義務がありません。そのため、あまり猫のワクチン接種や伝染病について意識する機会も多くはないと思います。

猫の伝染病ってなに?

犬の場合は狂犬病といった代表的な伝染病がありますが、猫の伝染病はいずれも一般的には知名度の低いものが多いです。しかしその症状は重く、幼猫や老猫だけでなく成猫にとっても命の危険が伴う重い症状になってしまうものが多いです。

猫ワクチンの種類

猫のワクチンは一度の注射で予防できる感染症の数によって「3~7種混合ワクチン」に分けられています。今回はその中でもっとも一般的な「3種混合ワクチン」で予防できる感染症を紹介します。

「3種混合ワクチン」の価格は大体3,000円~5,000円が相場になっています。ワクチンの副作用などもありますので、しっかりと獣医さんに確認しておきましょう。

猫ウイルス性鼻気管炎

猫のくしゃみなどの接触感染や、空気感染で移ってしまう病気です。発熱やくしゃみ、鼻水といった風邪に似た症状が発症し、重症化すれば肺炎を引き起こしたり、食べ物を食べることができなくなり、急激に衰弱、死亡する恐れがある伝染病です。他の伝染病に比べれば自然完治も見込めて、致死率もそこまでは高くありません。しかし未熟な子猫などは症状の進行が早いので注意が必要です。

猫カリシウイルス感染症

猫ウイルス性鼻気管炎にとても良く似た症状(風邪症状)が出ます。肺炎を引き起こす恐れもあり、その場合は死亡するケースもあります。

また、感染力が非常に強く、ワクチンを打っていない猫を多頭飼いしている場合、あっという間に感染が広がってしまいます。症状が出ていない猫も、感染している恐れがあるので普段から、猫用の食器を必ず洗うといった対策が必要です。

猫汎白血球減少症

感染力、死亡率ともに高く非常に恐ろしい感染症です。猫同士の接触や、排泄物などで感染します。他の猫との接触が少ない室内猫でも、飼い主の衣服等に感染猫の毛等が付いていると感染する恐れがあります。

猫の体内の白血球が減少し、病弱になり、様々な病気を併発してしまいます。初期症状はいつもより元気がない程度ですが、次第に動かなくなり、高熱を出し、下痢や嘔吐を繰り返すようになってしまい、体力のない猫だと数日で死に至ることもある感染症なのです。

ハムスターの病気の見つけ方は?体の部分別に現れる主な病気の症状と、その予防法

ハムスターは病気の進行が早く、早期発見をしなければ手遅れになるケースが多いです。また犬や猫と比べ、ハムスターを治療できる獣医さんの数も少ないため、普段からの病気予防がとても重要になります。
今回は体の部分別に現れる主な病気の症状と、その予防法を紹介します。

症状

ハムスターは体が小さく症状を見つけにくいので、意識してチェックしなければ体の異変に気付けません。

皮膚

頭やお腹、背中など体の部位に限らず異変が起こることもあります。「毛が広範囲に渡って抜ける」「赤い発疹が出る」「脱毛して炎症が起こる」といった症状が出たら、皮膚病にかかっている可能性があります。

排便

排便の異常は腸炎などの内臓系疾患を患っているサインになります。放っておくと死んでしまう可能性もありますので、トイレ交換などの際、必ず排便に異常がないか確かめましょう。またハムスターは肛門から腸が出てしまう「直腸脱」という症状も、比較的多く見られますので、注意が必要です。
その他「下痢」「血便」「水便」などの症状があれば要注意です。

歯が欠けていたり、伸びすぎていると歯茎を傷つけたり、歯周病などの原因になります。
口元から血が出ていることもありますので、見逃さないようにしましょう。

「目元にヤニが溜まっている」「まぶたに白い腫瘍が出来ている」といった炎症による症状が現れることがあります。また歳をとると白内障になり、瞳が白く濁る症状が発症する可能性もあります。

その他

ハムスターも風邪を引くと「くしゃみ」「鼻水」といった症状が現れます。寒いと体をぶるぶると震わせますので、暖かくしてあげましょう。
食欲不足も分かりやすい病気のサインです。肺炎やガンなど幅広い病気の症状なので、おかしいと感じたら早めに動物病院で診察しましょう。
またハムスターは骨折しやすい体質ですので「足を引きずっている」といった不自然な動きをしていていないか、気を付けて観察しましょう。

また体に「しこり」が出来てないか確認しましょう。特にハムスターが1歳半以上になるとガンが発生しやすくなります。

病気予防法

まずは毎日スキンシップをとって、ハムスターの健康状態をよく観察することが大切です。
飼育面では「1ゲージにつき1匹」という基本をしっかりと守ること。ケージ内は清潔に保つこと。食事は適量を適当な回数に分け与えること。またハムスターは熱中症にもかかりやすいので、温度管理もしっかりとしましょう。

猫は水分不足になりやすい。水分摂取のための工夫で腎不全を予防!

愛猫の健康のため食事に気を使っている飼い主さんは多いと思いますが、水分摂取量を気にする飼い主さんはまだ少ないのではないでしょうか?
今回は猫が陥りやすい水分不足について、その原因やリスク、対策などを紹介したいと思います。

猫は水分不足になりやすい?

猫はその祖先が砂漠地帯原産と言うこともあり、少ない水分量で生命を維持できるような体になっています。
そのため渇きに鈍感で自力で飲む水の量が少なくなりがちなのです。
「いつも水が飲めるようにしてあるから大丈夫!」
そう思う飼い主さんも多いと思いますが、試しに一日どれくらい水を飲んでいるかきちんと計ってみましょう。
標準的な体型の猫で、一日あたり150cc~200cc程度の水分が必要とされますが、自力でこれだけ飲んでくれる猫はあまりいないのではないでしょうか?

水分が不足するとどうなるの?

猫は人や犬に比べると腎臓の水分再吸収能力が高い生き物で、この力により少ない水分でも生きていくことができます。
この再吸収は腎臓の尿細管と言うところで行われますが、猫の腎不全の多くは少ない水分による再吸収の繰り返しにより、尿細管が壊れてしまうことから始まるのです。
つまり、水分不足は腎不全リスクを高めることに繋がります。
また、水分摂取量が少ないとオシッコの量も減りますよね。
これにより膀胱炎や結石症になりやすくなる、と言うリスクもあるのです。

どうしたら水分摂取量を増やせるの?

自力で飲んでもらうための工夫

みなさんの猫がどのような水を好むかを探ってみてください。冷たい水が好きな猫もいれば、ぬるま湯を好む猫もいます。

また、器も大きいものが良いのか、小さめのものを好むのか、材質もアルミニウム、プラスチック、陶器、これらにも好みがあるかも知れません。流れる水を飲みたがる猫も多いようなので、流水を作り出す装置がついた水飲みを喜ぶ猫もいるでしょう。

一番簡単で確実な方法は?

自力で飲んでもらう工夫も大切ですが、一番確実な方法は食事と一緒に水分を摂取してもらうことです。そして今日からすぐできる簡単な方法、それはウェットフードを取り入れることです。ウェットフードは約80%が水分、例えば100gのウェットフードを食べればそれだけで80ccの水分が摂取できるのです。

これが一番簡単で確実な方法ではないでしょうか?
「ちょい足しレシピ」として、ウェットフードにさらに水を足し混ぜてリゾット状にするとさらにたくさんの水分が摂取できますよ。
どうしてもウェットフードを食べてくれない猫さんなら、ドライフードをひたひたの水に30分ほど漬けてふやかしてから与えてもよいでしょう。

いかがでしたか?
水は命の源、と言いますが、猫の場合これがとても切実であることがお分かりいただけたかと思います。
十分な水分摂取でみなさんの猫が元気で長生きできるよう、手伝ってあげてくださいね。

意外と危険な猫の牙!猫に噛まれて出血したときの対処法

鋭い牙を持つ愛猫

まさか目の前の愛らしい飼い猫がその鋭い牙を自分たち飼い主に、あるいは赤の他人に向けるなどという事態を考えたことありますか?

猫は賢いのですが、想定外の事態や騒音にパニックを起こしてしまうストレスに弱い繊細な動物です。
猫を長年飼っている飼い主さんの中にもおとなしく抱っこされてたはずの愛猫が急に暴れ出したという経験を持つ方も多いのではないでしょうか。
ちょっと肌や衣服に傷がついたくらいならば良いですが、思い切りその爪にえぐられる、甘噛みなどとはまったく違う、すさまじい勢いで噛み付かれる可能性があることも十分肝に銘じておく必要があります。

猫に出血をするほど噛まれたらすぐに病院へ

猫に酷い噛まれ方をされたら必ず外科医の治療を受けに行ってください。時間外、夜間、休日だろうと、外科医がいる救急外来へすぐに向かってください。決して自分で運転はせず家族に頼むか、タクシーを呼んで向かってください。自分で止血できたり、痛みがそれほどでなくてでもです。後からじわじわ患部が酷くなり、車の運転どころではなくなる場合があります。

猫からの噛み傷を軽く見てはいけません

猫の牙は細くて鋭いのでその威力は筋肉、下手をすると骨にすら届くのでかなり厄介です。噛まれてから徐々に患部が酷くなり数日間の腫れと痛みがあります。
外科医からは止血と消毒、化膿止めの抗生剤の処方と破傷風の予防接種をされます。
「破傷風」と聞いてドッキリするでしょうけど、それだけ猫の牙が危険だということです。
帰宅後はできる限り無理をせず静かに過ごしましょう。

猫もショックを受けている?

病院に行っている留守の間にたいてい猫のほうは落ち着いてるはずです。
まだ何か猫が落ち着かないなど心配な様子があるようでしたらかかりつけの獣医に相談してみてください。ストレスや体の不調から攻撃的になることもあるそうです。
このような事態が起こったとしても飼い主と猫との信頼関係はゆるぎません。猫という動物について勉強になったと受け止めてあげてください。

飼い猫が他人に怪我をさせたとき、すぐにやるべき3つのこと。

もし愛猫が他人に怪我を負わせる事故を起こしたら

飼い主としては考えたくないことですが可能性は決してゼロではありません。
猫が何かでパニックを起こして、万が一折り悪く居合わせた来訪者を標的にしてしまったり、たまたま開いていた玄関や窓から脱走しその先にいた、よその人に襲い掛かってしまったら・・・。
動物を飼育すると決めた以上飼い主はその事態にも考えをめぐらせるべきです。

事故が起きてしまったら、被害者に必ず治療を受けてもらってください

猫に出血するほど噛まれると、どんなに早く外科医の治療を受けても数日間は噛まれた箇所が激しい痛みを伴い腫れてしまいます。引っ掻かれて猫の爪から感染する怖い病気も有名ですが、噛み傷も十分警戒してください。

猫が他人に怪我を負わせたら、とにかく外科医の必ずいる医療機関に直行させるか同行してでも然るべき治療を受けさせてください。被害者がどんなに遠慮しても飼い主として猫が負わせた傷の危険を十分に説明して必ず治療を受けてもらい、病院の診断書ももらってください。その後のケアも必要になってきます。

利き腕側の手や指を噛まれると腫れと痛みで作業がまったくできなくなりますし、仕事ができなくなればその間の収入がなくなる場合があります。また顔を引っ掻かれたりしたらしばらく外出もできなくなり、下手をすると日雇いやバイトやパートの人は職を失う可能性も。足を噛まれれば通院どころか公共の交通機関での通勤や通学が辛くなりその間のタクシーの利用の必要も出てきます。

飼い主として賠償責任特約つきの保険にしっかり加入することが大切

飼い主は治療費の他、被害者の経済的損失も補償しなくてはいけません。そのための備えとしての賠償責任特約です。
一度加入している動物保険会社に特約の補償内容について相談確認しておきましょう。

大手の動物保険会社では一事故につき自己負担3000円で最大1000万円の補償をする賠償責任特約があります。飼い主と家族が加入している傷害保険や共済の特約についてもペットの加害事故について質問して確認しておいたほうがいいでしょう。
傷害保険のほうが賠償責任の補償の上限がもっと高くなるので備えは万全のほうがいいと思います。

知っていましたか?保健所への加害届け

猫も犬同様他者を攻撃して傷つけた際は飼い主が保健所へ加害したことを届けなくてはいけません。事故の報告をしたときに保険会社から教えられて初めて知るケースが多く、聞いたほうはドキッととしますよね。もちろんそれで殺処分というわけではないのでご安心を。
飼い主としての責任について知っておかなくてはいけないことは多いものです。
鋭い爪と牙を持つ動物を飼育していることを常に念頭におきましょう。

意外に多い『猫の歯周病』。知っておきたい原因と予防、対策まとめ

実は、猫には虫歯がありません!しかし、猫も人間と同様に、歯周病になります。
現在では、ペットは家族同然として扱われており、動物保険も各種商品化されています。その保険加入条件に『歯周病の有無』を問われる事があることをご存知でしょうか?そこで、この歯周病について、予防・対処法等を知っていただきたいと思います。

猫の歯周病の原因

歯周病は歯磨きを行わないことにより、発症します。
一般的に多い勘違いが、「猫にカリカリのご飯を与えておけば、歯にとって歯磨きの役目もしてくれる」というものです。また、猫に歯磨きをするというのも、いまいちピンとこない人が多いのではないでしょうか。
しかし、歯がある以上、猫も歯磨きが必要なのです。

歯周病の症状

歯周病は歯ぐきからの出血や口臭など、また歯茎が炎症で赤くなっていることで、判断できる場合が多く、その症状としては、歯肉炎から始まります。

猫に歯磨きが必要というのは、あまり一般的な考えとなっていませんが、実は猫にも歯磨きが必要なのです。動物病院などで指導があれば良いのですが、教えてくれる病院は少ないものです。
歯磨きをしないことにより、歯石が出来て、歯肉に炎症を起こすことが多い状態にあります。
歯周病が進むと歯が抜けやすくなり、やがては食事に支障を来すこともあります。

歯周病の予防と対策

猫の歯磨き用に歯ブラシと歯磨き粉があるのを知っていますか?

歯ブラシは子ども専用の小さい歯ブラシと変わりありません。歯磨き粉は、猫の好きな味になっており、ツナ缶のような味の物があります。
歯周病の予防として、この歯磨きが重要なのです。

歯周病になってしまったら

もし、歯磨きを怠って、歯周病になってしまっていても、手遅れということはありません。

最初は嫌がるかもしれませんが、歯茎を見て赤いようならば、既に炎症を起こしています。犬猫病院にも歯科はありますが、保険に加入していない猫、もしくは加入していない病院だと高い治療費を払うことになってしまいます。
その事を考慮し、動物病院では歯石のみの除去をしてもらい、歯周病は毎日ケアする事で良くなっていきます。
毎日、歯磨き粉を使い歯ブラシ、もしくは、人の指の腹を使い、マッサージをすることで炎症が治まっていきます。

まとめ

猫のご飯として、カリカリのドライフードや、猫缶などの柔らかいものまで、一概にご飯といえども種類は多岐に渡っています。どのような内容の食事でも、人間同様に歯は生きていく為にとても大切です。
その大切な歯をいつまでも使えるようにしてあげるのが、飼い主としての役目だと思います。
そこで、猫の歯磨きと歯茎のマッサージをしっかり行うことで、歯周病から守ることが出来ます。
ここは、面倒くさがらずに、しっかりと歯のケアをしてあげましょう。

猫にとても多い『尿路疾患』。ストルバイト結石症などの予防と対策

猫が罹りやすい病気のひとつに尿路疾患があります。
猫の場合、特になりやすいのが膀胱炎とストルバイト結石症です。
ここではこれらの原因、症状、予防と対策について探っていきたいと思います。

猫に多い尿路疾患『膀胱炎』

膀胱炎は、膀胱内に細菌が繁殖することが主な原因です。
元気、食欲がない、トイレに何度も行く、尿量が少ないなどの症状がよく見られます。
病状が進むと血尿が出ることも多いです。

猫に多い尿路疾患『ストルバイト結石症』

ストルバイト結石症も膀胱内の細菌が原因であることが多い病気です。
ストルバイトはアルカリ状態で結晶化しやすく、酸性状態で溶解する、という性質を持っています。膀胱内に繁殖した細菌は、尿に含まれる尿素を分解しアンモニアを発生させてしまうのですが、このアンモニアが本来酸性であるはずの尿をアルカリ化させてしまい、これがストルバイト結晶、結石を作り出す原因になります。症状は膀胱炎とよく似ていますが、重症化すると尿が出なくなり命にかかわることもあります。

猫に多い尿路疾患の予防法

膀胱炎とストルバイト、どちらもやっかいな病気ですが、どうしたらこれらの病気を防げるのでしょうか?

免疫力の低下を防ぐ

まずは細菌を繁殖させないことです。膀胱内で細菌が繁殖してしまう原因はさまざまにありますが、そのひとつとして免疫力の低下が挙げられるでしょう。

免疫と言うと難しいことのように思えますが、そんなことはありません。
普段の生活をきちんと整えてあげること、まずはここから始めましょう。
ストレスがかかるようなことはないか、食事の質やバランスはどうか、一度見直してみてください。
また、寒い季節は免疫力が低下しやすいです。猫が暖かく過ごせる工夫もしてみてください。

適度な運動と適量の食事

運動後と空腹時には尿PHが酸性に傾きやすいので、飼い主さんが積極的に猫と遊んで運動させてあげること、おねだりされたからと言ってその都度食事やおやつをあげたりせず、一定時間空腹を保つようコントロールしてあげること。
これだけでも立派な予防になるでしょう。
ただし猫の場合、瞬発力はありますが持久力がありません。
長時間の運動には適さない生き物なので、激しい運動を長時間させることは控えてくださいね。

十分な水分摂取

そして特に大切なのが十分な水分摂取です。
猫は砂漠地帯が原産地、そのため水が少ない環境に順応できる体になっています。渇きに鈍感で自力であまり水を飲まない傾向が強く、尿量も少なめ、そのため尿が濃くなりがちです。
尿が少ないと膀胱内の細菌もなかなか排泄されず長くとどまることになりますし、濃い尿には有害物質も凝縮されてたくさん含まれているのです。
水分を十分にとって尿量を増やせれば、膀胱内の細菌や有害物質も速やかに排泄されるようになりますよ。

猫に多い尿路疾患は日常生活に予防のカギが!

猫の尿路疾患は、このようにちょっとした注意や工夫で予防することが可能です。日頃の生活習慣や食事を改めて見直してみてください。
また、膀胱炎やストルバイトと思われる症状が出たらすぐに病院へ行きましょう。軽度のうちなら投薬や点滴、食事療法で治療することができますが、重症化すると手術が必要になってしまうこともあります。

猫が食べたら危険な食べ物。食べてしまった時の対処法は?

猫はにおいにとても敏感で、食べてよいものかをにおいで判断すると言われています。
人が食べることができても、時に猫に危険な食べ物もあります。普段の生活においても、猫が人間の食べ物を欲しがることがあるかもしれません。しかし、あげてしまうことで癖になり、結果危険なものまで食べてしまうことがあるのです。また、活発な猫はゴミ箱や床に置いているものなどにも注意しなくてはいけません。普段から、猫にとって有毒な物には気をつけておきましょう。

猫にあげてはいけない食べ物

猫や犬に共通して代表的な有毒な食べ物は、ネギ類です。タマネギやネギは、猫の血液中の赤血球を破壊する成分が含まれています。これによって貧血を起こしてしまうのです。ネギ類をそのまま食べてしまうことはもちろんですが、ネギを入れた煮物や味噌汁なども注意が必要です。加熱されてあっても、ネギ類が食卓にあがる際は特に注意しましょう。

同じく代表的なものにチョコレートがあります。チョコレートやココアに含まれるテオブロミンも猫は分解することができません。またコーヒーなどのカフェインは興奮作用が猫にとっては危険な物質になってしまいます。人間がチョコレートやコーヒー、ココアなどで楽しいデザートタイムを取っていても、猫にとってはよくない食べ物なのです。猫も、カロリーを取りすぎて肥満になることや、甘いもので虫歯になってしまうこともあります。猫にとっては、お菓子類も注意しなくてはいけない食べ物なのです。

猫がネギ類を食べてしまったときの対処法

猫にとってよくない食べ物は他にも様々ありますが、食べてしまった時は、吐かせることが第一になります。しかし、食べた量や時間、もちろん物によっても対処の仕方は異なるものです。獣医師に相談して指示を仰ぐことがよいでしょう。猫によって個体差もある為、少量ですぐに体調不良を起こす猫もいれば、そうでない猫もいます。しかし、食べてから30分ほどで食べ物は腸に向かいます。食べた物が特に有毒の場合は、吐かせるのであれば、早ければ早いほどよいというわけです。逆に1時間以上経っている場合は、すでに吸収が始まる為、獣医師による対処が必要になります。

猫の食事はキャットフードで十分です。

猫の食事は、基本的な栄養バランスが取れているキャットフードで十分になります。人と同じ食べ物を与えると、それは塩分の取りすぎになり、病気の原因になりかねません。もちろん、魚やかつおぶし、いいにおいがするとすぐに台所にやってきて催促というような猫もいるかと思います。しかし、普段から、猫の食事に気をつけ、食べてよい物と悪い物を知っておくことが事故を防止する為にも大切なことなのです。

なぜやせない?猫の肥満の原因と解消について

ネコはぽっちゃりしてるくらいがかわいいって、猫好きの間ではよく聞かれる話です。冬毛になると、もふもふ具合が増してたまらないですよね。しかし、ぽっちゃり猫の体内では、かわいいだけでは済まされない、病気のもとがじわじわと成長を続けているかもしれません。ここでは、ぽっちゃりの原因、危険性、解消方法についてご紹介します。

肥満の状況、危険性

ぽっちゃり猫の発生率は高く、世界的な報告を見ても2000年以降では25〜50%の猫がぽっちゃりといわれています。ぽっちゃりになると、2型糖尿病、下部尿路疾患、皮膚疾患、脂肪肝などを患いやすくなります。

2型糖尿病

インスリンが効きにくくなり、血糖値が下がりにくくなります。脂肪細胞が炎症を起こすことで、インスリンを効きやすくするホルモンの量が減少するために糖尿病を生じやすくなるようです。

下部尿路疾患

肥満することで炎症が起こりやすくなります。また、脂肪の蓄積のために尿管が詰まりやすくなることも原因となるようです。

皮膚疾患

太りすぎると首が背中やおしりに届かなくなります。グルーミングできなくなるため、不衛生となり、皮膚の炎症が生じやすくなります。

脂肪肝

肝臓は脂肪の燃焼や輸送を担う重要な器官ですが、脂肪蓄積が進むことでその能力が低下し、さらに脂肪蓄積が促進します。このような状態になると食欲不振となり、急激な体重減少によってガリガリになってしまいます。

このような病気を避けるため、猫は「太らせないこと」が大事です。

肥満の原因

猫の太りやすさには、猫がもともと持つ特性と飼育環境が影響しています。猫は肉食動物で、植物に多く含まれる糖分をエネルギーとするのが苦手です。カリカリに含まれる糖分は猫が十分消化できる量ですが、肝臓で燃焼されにくく、脂肪組織に蓄積しやすいと考えられています。また、去勢・避妊、加齢、食事(プレミアムフード)、置きえさ、多頭飼育により肥満になりやすくなります。野生猫は1日10〜20回食事をするのが普通で、ヒトの食事に合わせた1日1〜3回の食事回数は猫にとって少なすぎるのです。おなかがすきやすく、過食しやすくなります。

肥満の解消方法

低脂肪、低カロリー、ダイエット用のカリカリでも、与えすぎれば当然太ります。体重維持に必要な量のカリカリの8割を与えるようにしてください。急激に体重を減らすと脂肪肝を促進させますので、減らしすぎに気を付けてください。食事は以下の成分を含んでいることが好ましいです。

・高タンパク質35〜40%
・低脂肪8〜9%
・高い分岐鎖アミノ酸(ロイシン、バリン、イソロイシン)含量
・抗酸化成分(ビタミンC、E等)

食事回数を10〜20回にすると、より効果的です。

まとめ

猫は太らせないことが大事です。見た目はかわいくても、ぽっちゃりはかわいそうなことなんです。ずっと一緒にいられるように、猫と健康な毎日を過ごしてくださいね。

どうして太りやすい?猫の避妊・去勢の影響と肥満対処法。

みなさんの猫は避妊・去勢の手術を受けていますか?避妊・去勢はノラ猫を増やさないためにも、愛猫を乳腺ガンなどの病気から守るためにも、必要な手術ですよね。しかし、避妊・去勢手術をすると太りやすくなると言われています。ここでは、避妊・去勢によって太りやすくなる理由と対処についてご紹介したいと思います。

猫の避妊去勢の状況

避妊・去勢を受けたネコは世界的に多いことが報告されてきました。各国の避妊去勢状況はこの通りです。
アメリカ:95%
ニュージーランド:85%
オーストラリア:84%
スコットランド:83%
フランス:61%
猫は避妊・去勢の影響によって肥満のリスクが高くなるようです。避妊去勢された猫の肥満リスクは1.5〜9.3倍高くなるという研究報告もあります。

避妊・去勢で太りやすくなる理由

避妊・去勢手術を受けると、体重維持に必要な摂食カロリーが減少します。これまで報告された研究では、10〜30%減少したそうです。つまり、避妊・去勢を受ける前と同じ量の食事を与えてしまうと、10〜30%カロリーを余計に摂食しまうことになり、その分太ってしまうんです。

また、日本の多くの飼い猫は置きエサですよね。避妊・去勢すると自然な摂食量も増えてしまうことが報告されていますので、食べすぎしやすくなります。食事中の脂肪をよりおいしく感じるようにもなるので、高脂肪なプレミアムフードは食べすぎに注意しなければなりません。さらに、脂肪蓄積を予防するためか、脂肪組織が血中の脂質を取り込みにくくなり、高脂血症も生じやすくなります。

避妊・去勢による肥満の対処方法

避妊・去勢前と同じ食事を与える場合、10〜30%食事を減らしてください。
食事を変更するならば、10〜30%カロリーが低いものに切り替えてください。
置きエサをやめることも必要です。
食事はなるべく低脂肪なもの(8〜9%)を選ぶとよいでしょう。
食事回数を多くすれば、自発的な運動量も増やすことができます。毎日ねこじゃらしで遊ばせることも運動量を増加させることができます。

まとめ

避妊・去勢は猫とヒトの関係をより良いものにしてくれる半面、猫を太らせてしまうリスクもあります。肥満は猫の寿命を縮める可能性もあるため、避けなければなりません。リスクをきちんと理解して、毎日の食事管理をしっかりしてあげてくださいね。

猫の下部尿路疾患。原因と対策、症状

猫がなかなかトイレから出てこなかったり、踏ん張ったままオシッコが出ないとなると、とても心配になりますよね。下部尿路疾患は猫によくおこる病気です。再発することも多いため、上手に付き合っていかなければならない病気です。ここでは、病気をよりよく理解するため、原因と対処方法についてご紹介していきたいと思います。

発生状況

運動不足や飲水不足のため、冬場に発症が多くなります。
動物病院に来院した猫のうち、1〜10%が下部尿路疾患と診断されます。下部尿路疾患の内訳は以下のようになります。
・特発性膀胱炎60%
・尿路結石症15〜20%
10歳以上になると尿路感染症が約半分を占めます。

発症要因

特発性膀胱炎

原因不明。ストレスの多い環境でよく発症します。臆病で神経質な猫ほど発症しやすいと報告されています。
精神に関連する神経の反応システムに異常が生じていると考えられており、尿中のカリウムやナトリウムイオンが膀胱壁を通過することで炎症が生じると考えられています。

尿路結石症(ストルバイト尿石症)

1〜10歳の猫でよく発生します。生後1週間の子猫でも生じることがあるようです。
尿のアルカリ化(pH6.5以上)、食事中のマグネシウム、リンがリスクを高めます。
しかし、尿の酸性化(pH6.5未満)により、溶かして治療をすることが可能です。

尿路結石症(シュウ酸カルシウム尿石)

加齢(7〜10歳)で最も多く発生します。オスはメスよりも発症リスクが1.5倍高いといわれており、バーミーズ、ヒマラヤン、ペルシャの発症リスクが高いそうです。
尿の酸性化(pH5.99〜6.15)によりリスクが高まりますが、結石は溶かすことができないため、外科的に取り除くしかありません。

対処方法

最も重要なことは尿量を増やすことです。尿量さえ十分であれば、尿のpHはそれほど重要ではなくなります。
尿量を増やすため、最も効果的なのは飲水量を増加させることです。そのため、カリカリよりも缶詰やレトルトパウチを与えることが効果的です。また、食事中の塩分が高いもの(1000kcal中1〜4gの食塩)を与えると飲水量を増やすことができます。塩分の高い食事を心配される方もいますが、カリカリなら100g中1g程度の塩分量であれば病気になることなく飲水量を増やすことができます。

猫が好む飲水方法を見つけることも効果的です。水道から流れた水、陶器に入った水が好きなネコもいるので、試してみてください。
さらに、オシッコをためて濃くさせないため、頻繁にトイレに行きやすい環境も作ってあげてください。部屋を暖かくしたり、トイレの数を増やしたり、猫が嫌がらない砂にしたり、毎日掃除して清潔に保つことが効果的です。

まとめ

オシッコがでなければ、急性尿毒症で急死してしまうこともある怖い病気です。猫のことを正しく理解すれば、避けられる病気のはずです。お互いに幸せに暮らすため、猫が小さい人間ではないことを正しく理解し、猫にとって幸せな生活を考えてみてください。

猫の慢性腎不全。原因と対策、症状

猫も高齢になると毛艶が悪くなってきたり、食欲がなくなってきたり、体重が減ってきたりします。これらは単なる老化現象ととらえることもできますが、猫が10歳を過ぎたら気をつけたい症状でもあります。「慢性腎不全」という病気でも上記のような症状が現れるからです。
この病気の発症率は10歳前後では約10%ですが、15歳になると約30%と増加します。またこの慢性腎不全は高齢猫の死因の上位に挙げられるほどポピュラーな病気です。そのため高齢猫で上記のような症状が現れたら一度「慢性腎不全」を疑って動物病院に行き、検査してもらいましょう。
ここではそんな「慢性腎不全」についてみていきたいと思います。

猫の腎臓

人間同様、猫にも腎臓があります。腎臓は2つあり人間同様、血液中の老廃物をろ過し、尿として排出する役割を果たしている臓器です。

猫は元々、乾燥した地域で育った動物なので、本来あまり水を飲まない動物であるといわれています。そのため水量の少ない濃いおしっこを作り、もともと腎臓に負担がかかりやすいといわれています。しかし、腎臓に負担がかかって、ある程度ダメになってしまっても症状に出ることはほとんどありません。もう一方の腎臓が、ダメになった部分をフォローする働きをしてくれるからです。事実、慢性腎不全を疑って検査して異常が見つかるのは腎機能の約7割が既にダメになってしまっている時なのです。

慢性腎不全を疑ったら

冒頭にも触れたとおり、毛艶が悪くなったり、食欲がなくなったりして元気がないなと思ったら、動物病院に行きましょう。慢性腎不全の疑いありと診断されたら、ほぼ間違いなく血液検査を行います。慢性腎不全の場合BUN、クレアチニン、P(リン)といった値が上昇します。初期なら規定値を少しオーバーした程度なのですが、前節でも触れたとおりそれでも腎臓の約7割が機能しなくなっている状態です。

慢性腎不全になった場合、脱水等の症状が現れるので輸液を行い体内の水分を補います。初期から中期の慢性腎不全なら食事と輸液で少しでも腎不全の進行を遅らせる治療を行います。残念ながら、現段階ではダメになった猫の腎臓を再生させるような医療技術はありません。そのため進行を遅らせるといった対処療法しか手立てがありません。

末期になりますと腎臓がほとんど働かなくなり、腎性貧血や尿毒症の危険があります。特に尿毒症になりますと、体に毒素が回り痙攣等を起こし予断を許さない状況になります。このような場合、残念ながら予後不良です。

以上のように大変怖いのが猫の慢性腎不全です。高齢になった猫を飼っているのであれば、一度この病気について向き合ってみましょう。

猫アレルギーの人が、猫と両思いになる5つの秘訣

アレルギーと言えば「猫アレルギー」がパッと浮かぶ人も少なくないでしょう。
時期が去れば症状が治まる花粉症と違い、こちらは食物アレルギーと同じで年中無休です。一番悩ましいのは、猫が好きで飼いたいけど、自分や家族が猫アレルギーで近づくこともできない、仕方なく写真や映像でその姿を愛でている片思いな皆さん。今回は、そんな皆さんが猫と両思いになるための秘訣を伝授します。

猫アレルギーはなぜ起こる?

アレルギーはアレルゲンと呼ばれる本来無害なものなのに、個人の体質に合わない物質が原因となります。このアレルゲンがlgE抗体と結合したときにヒスタミンなどの免疫系物質が撃退するよう放出されるために起こるもので、基本の原理は風邪と一緒です。猫アレルギーは猫の唾液に含まれるタンパク質などがアレルゲンとなっているそうです。

猫アレルギーの主な症状

・目(かゆみ、充血、腫れ、涙)
・鼻(くしゃみ、鼻水、かゆみ、鼻づまり)
・喉(咳、痛み、喘鳴)
・皮膚(発疹、かゆみ)

猫アレルギー対策

①部屋は常に清潔に

・敷物・布団・カーテン・枕など、布製の家具は頻繁に洗うか取り替えます。
・掃除機をかける前に床や壁、天井などを拭き掃除するのも大事。いきなり掃除機をかけると、掃除機からの排気でアレルゲンが舞ってしまい、危険です。
・掃除機や空気清浄機には空気の清浄効果のあるHEPAフィルターを使うとより効果的です。
・目が細かくアレルゲンが付きやすいカーペットは敷かない。フローリングにしましょう。どうしても敷きたいなら、ビニール製のものを。

②ウール系の衣類を着ない

・ウールは目が細かいのでアレルゲンが吸着しやすく、中々取れません。

③猫に触ったら手を洗う

・特に首や顎の下は猫が自分でグルーミングできないのでアレルゲンが豊富です。

④ブラッシングとシャンプーは頻繁に

・ブラッシングで毛が抜け落ちる前に取り除くのは有効な抜け毛対策です。もちろん、その後のコロコロやワイパーでの掃除もお忘れなく。
・シャンプーを週1回ペースですると、1ヶ月ほどで空気中のアレルゲンが半減します。ただ、猫は水を嫌がるので難しいかもしれません。

⑤専門医の診察・治療を受ける

・適切な治療を受け、薬を処方してもらいましょう。

いずれにしろ、猫アレルギー持ちの家庭が猫を飼うには大変な努力が必要ですが、中には10匹以上の猫と住んでいる猫アレルギー持ちの方もいます。
無理するのはよくないですが、様々な対策を講じれば大好きな猫と一緒に暮らすこともできるのです。

犬もうつ病になる!知っておきたい犬のうつ病の原因と、予防対策

人間社会で多く問題とされる精神的な病であるうつ病。しかし意外に思われるかも知れませんが、犬も、人間と同じようにうつ病に悩まされることもあるんです。
『そもそも犬がうつになる原因』『愛犬がうつ病になったら、どうすればいいのか』今回、ご紹介したいと思います。

犬のうつ病の原因

犬は、飼い主が感情的であったり、落ち込んでいたり、家庭内の雰囲気が悪かったり、ずっと留守にしていたりして会えない状態が続いたりすると、人間と同じようにうつ病になります。
わたしたちもストレスを抱えすぎてしまうと体に出たり、無気力になりますよね。犬も同じように、ストレスにさらされすぎると、散歩に行くのも動くのすらも嫌がるようになり、“引きこもり”の状態になります。食欲を無くしたり、お腹をこわしたり、吐くようになり、無駄吠えや遠吠え、自傷行為もみられたりします。

人間であれば気分転換したり、人と話をしてストレス発散させることができますが、もちろん犬とは話せません。
そのため、飼い主が一番よく接してあげて感情を察してあげなければ、気づかれないままうつ病となってしまうケースが多いそうです。

犬のうつ病の対処法

そのようになってしまったときの対処法は、どうすればいいのでしょうか。
犬は、他の動物とは違って ひとり遊びが得意ではありません。つまり、孤独にあまり耐えられないのです。そのため、長時間ひとりぼっちにしないことや、毎日、名前をよく呼んで抱っこしたり、いいこいいこしてあげたりと、スキンシップをとってあげることで精神的に癒されてゆくそうです。飼い主が愛犬と一緒に時間を過ごしてあげることが大切ですね。

しかし、仕事や用事ももちろんありますので、飼い主も毎日ずっと一緒にいるということはできませんよね。
留守に慣れさせる手段として、寂しくないように音楽やテレビをつけてあげたり、興味を引くおもちゃやリラックスできるスペースを作ってあげること、部屋を快適な温度にしてあげることで、お留守番に対するストレスも変わってくるようです。
もし、ずっと治らないようであれば 動物病院に連れていってあげましょう。
犬も家族です。できるだけ接してあげて過ごしてコミュニケーションとってゆきましょう。

春に多い車内の愛犬の熱中症!起こってしまう原因と対策方法

そろそろ愛犬の熱中症に気を付けてあげないといけない季節になりました。
まだ早いと思っていませんか? 実は犬にとっては四月から十一月にかけて熱中症の恐れがあるシーズンなのです。重症になれば死の恐れもある熱中症。キチンと対策をとる必要があります。

春の熱中症

夏と比べると春の気温はそんなに暑くないのに、どうして犬は熱中症になってしまうのでしょうか。

春の熱中症は車内限定

春に熱中症になってしまう場所はほぼ限定されています。それは「車内」です。
春は行楽シーズンです。陽気に誘われ、愛犬も同伴し遠出する機会も多くなってきますね。ご飯を食べるときや、買い物をするとき、愛犬を車の中に残しておく方も多いのではないでしょうか。
実はこの車内でお留守番している時間、春の熱中症のリスクが非常に高いときなのです。

車内温度を甘く見てはいけません

ちょっとの間だけだから……。と油断してはいけません。直射日光などの条件が重なると車内温度は、外気温のプラス20度も上がってしまう可能性があるのです。例えば外気温が23度だと、車内温度は43度。真夏以上の温度ですね。
しかもたった30分で20度も上がってしまうのですから、愛犬の為にも対策は必須です。

春の熱中症対策

直射日光は避ける

前述したように直射日光が当たると、車内温度は飛躍的に上がってしまいます。愛犬を待たせる場合は必ず陰に車を止めましょう。
フロントガラスに日光避けのカバーをつけることをおすすめします。

クーラーをかけましょう

一番大切なことですね。また荷台にケージを置くよりも、一つ前の後部座席にケージを置いて上げる方がクーラーの冷気が良く当たり効果的です。

風通しをよくしましょう

窓を開けるなどして車内に風通しが良い環境を作りましょう。
ベストなのはバックドアを全開にしておくことです。難しい場合は左右の窓を半分以上開けておきましょう。その際は貴重品を車内に忘れないよう気をつけて下さい。

留守番の時間は短く

本来ならば、愛犬の車内でのお留守番はあまり推奨される行為ではありません。出来るだけ早く用事を済ませ、愛犬の元へ戻ってあげて下さい。

まとめ

ワンちゃんに適切な車内環境を作っておけば、春の熱中症になってしまうことはほとんどありません。油断や対策を怠らないよう愛犬に気をかけてあげて下さい。